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映画『ダーティハリー』の感想/法で裁けぬ悪を裁くには違法な「決闘」しかない

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映画『ダーティハリー』を観たのでその感想を述べます。

 

 

 

 

 

映画『ダーティハリー』の感想とネタバレ

 

 

 

「スコルピオ」と名乗る殺人鬼と刑事の戦い。

 

これがダーティハリーの印象かな。刑事を演じるのがクリントイーストウッド。名優ですね。その若い頃の映画。

 

僕の趣味で、この手の映画を観るときは悪役がどんな悪党なのかみちゃうんだけど、スコルピオってやつはなかなかの悪党だったね。クズですわ。

 

スコルピオは、テロをやるとか、世界を破滅させるとか、人類の危機とは無縁なんだけど、とにかく無意味な殺人をしたり、超小さい理由で人を殴ったりするやべえやつ。

 

身近にいたら困るような人殺しなんだよね。

 

どうやらスコルピオはベトナム戦争からの帰還兵で、戦争で精神をぶっ壊された可哀そうな人って裏設定があるらしいけど、この映画ではハッキリ説明されていないから、ただ単に頭のオカシイ奴にしか見えない。この映画の中でスコルピオは「絶対悪」として描かれているんじゃないかな。更生の余地が無さそうな感じ。

 

絶対悪と絶対善の映画ってことなら、見やすいよね。応援するほうが分かってるから。

 

そりゃ当然、刑事のほうを応援するじゃん。

 

刑事ハリーはスコルピオに対しては容赦しないんだよね。危険なやつだから。奴に対しては銃をぶっ放して、足を撃って痛めつけて、痛がるスコルピオの傷口をえぐって拷問し、人質の居所を聞き出すくらいは簡単にやっちゃうのがダーティハリーことハリー刑事。

 

まあ、相手は悪党だからね仕方ないよ。

 

……って思うじゃん?

 

そんな感じで、やっとの思いでスコルピオを捕まえるんだけど、ミランダ警告が無かった(というかするつもりもなかったけど)から「絶対に裁判で負けて有罪に出来ない」と検事が判断して不起訴。無罪放免。

 

えー!!!!???ってなるよこの映画観てると。

 

限りなく黒に近い、白って扱い。

 

ここがすごくアメリカ的っていうか、1960年代の映画っぽい感じ。

 

スコルピオはまた市民社会に戻って、これに懲りて大人しくしているのかと思いきや、やっぱり人殺しだから犯罪を重ねるんだよね。

 

こんどはバスジャックして国外逃亡を図る。これを阻止するのがまたもやハリー刑事。

 

仕事のやり方が汚いって意味でダーティハリーなのかと思ったけど、本当は誰もが嫌がる嫌な仕事を押し付けられるからダーティハリーなんだと悟った。

 

誰もやりたがらないんだよね、スコルピオを捕まえに行くの。嫌でしょあんなやべえヤツのところに行くの。こっちも命がけだし。

 

そこでハリーさんですよ。またハリー刑事が出される。

 

まあ今度はスコルピオとの因縁の対決だから、警察の命令とはべつに、自らの意思でスコルピオを捕まえに行くわけね。


最後どうなるか言っちゃうと、ハリーはスコルピオを追い詰めて射殺。後ろには湖があったんだけど、そこにドボン。

 

その直前にスコルピオが水辺で釣りをしていた少年を人質にとってハリーを脅迫するんだけど、まあどうでもいいよね。撃つよねスコルピオを。ハリーは射撃うまいからスコルピオの手を撃って行動不能にする。

 

抵抗を辞めて投降するか、この場で射殺されるか選ばせるんだけどスコルピオもスコルピオでやっぱり悪党だから「抵抗」を選んだところを、ズドン。スコルピオは湖に浮かんで終わり。

 

そして、ハリーのほうもこれで刑事やめなきゃいけないし、そもそも警察の愚鈍な動きにイライラしてたので警官のバッチを湖に投げ捨てて終わり。

 

この最後にカタルシスがあったかな。

 

まとめ

 

面白いことにこの映画って最大の見せ場が割と中盤にあるんだよね。スタジアムの決闘、これが最大の見せ場。

 

で、この最大の見せ場でハリーは勝利し、スコルピオは負けるんだけど、ここからがアメリカの映画っすよ。法律の壁って問題ね。ハリーが「犯罪者の人権」を認めなかったことで、せっかく逮捕したのに無罪って判断されちゃう。明らかに殺人鬼なのに野放しですよ。

 

この部分がすごく面白かったかな。アメリカ的な映画だったと思える。

 

終盤の採石場の決闘は、おまけかな。やっぱり悪を裁くには法律が邪魔することがあって、すごく悩む話だった。

 

スコルピオは絶対悪として描かれているから、こいつは殺していいやつって気分で観ていられるけど、現実はそうもいかないだろうし、映画でここまで単純化して法律の壁のもどかしさを堪能できたのは良かったと思う。