VODとは、インターネット経由で動画を再生し、自宅にいながら映像コンテンツを楽しむことができる動画配信サービスのことです。
いつでもどこでも、スマホやPC・タブレット、さらにゲーム端末(PS Vita 3DSなど)などで映像を視聴できるので、自分ひとりはもちろん、外出先で家族や友達と一緒に映画鑑賞することができます。
GEOやTSUTAYAなどのレンタルDVDショップに足を運ぶ必要がないため、別名「電子レンタルビデオ」とも言われています。
VODはデータをその場で再生するだけのサービスなので、DVDを借りてきたときのように「返却する(返す)」という手間がありません。
VODとは?
VODを言葉の意味から捉えると、VODは「Video On Demand」の略です。
それぞれの単語は、
Video=映像
On Demand=要求(Demand)に応じて
という意味ですから、「視聴者の要求(再生ボタンをクリックなど)によって映像コンテンツを配信するサービス」ということになります。
VODは、今でこそ個人でも楽しめる動画配信サービスとして定着していますが、もともとは東横インやアパなどのビジネスホテルで客室に導入したのが始まりです。
最近では、ケーブルテレビのJ:COM (ジェイコム)でも「J:COMオンデマンド」としてVODサービスを提供しています。
娯楽としてのイメージが強いVODですが、東進や代ゼミなどの学習塾や予備校などでもVODが導入されており、授業風景を撮影したものがコンテンツとして配信しています。
VODでどんな映像コンテンツが楽しめるのか
基本的には「洋画」や「邦画」、日本の「ドラマ」はもちろん、「海外ドラマ」、「アニメ」、「ニュース」などを見ることができます。
一般的なレンタルDVDショップで取り扱っているラインナップがほぼ揃っていると考えてよいでしょう。
また、放送が終了したバラエティー番組やお笑い番組なども映像配信の対象となっている場合が多いです。
さらに近年では、VODサービスを提供している会社が独自に番組を制作し、ここでしか見られない映像、ドラマ、番組を配信して差別化を図っていることも増えてきました。
VODの料金体系はどうなっているのか
大きく分けると2種類です。
1つは「定額」方式です。
毎月決められた利用料金(月額)や年会費を支払うことで、好きな番組が何本でも見放題になります。
もう1つは「課金」方式です。
コンテンツごとに料金が決められており、その都度料金を支払います。
観たいコンテンツに支払うので経済的かつ合理的です。
代表的なVODサービス
インターネットを経由して、ストリーミング再生によって視聴できる動画配信サービス全般を「VOD」と捉えると、日本では数多くのサービスが提供されています。
代表的なVODサービスは以下のとおりです。
テレビ局系
- NHKオンデマンド
- フジテレビオンデマンド
- TBSオンデマンド
- テレ朝動画
- テレビ東京ビジネスオンデマンド
制作会社系
- 東映アニメオンデマンド
- BANDAI CHANNEL
独立系
- BeeTV
- AbemaTV
- Amazonビデオ(Amazonオリジナル)
- Netflix
- U-NEXT
- Hulu
- dTV、dアニメストア
専門チャンネル
- DAZN(スポーツ専門)
VODのメリット
- 時間や場所に関係なく好きなだけ動画が楽しめる
- レンタルDVDの開始前に先行リリースされることがある
VODのデメリット
- 最新作が少ない
- ギガが減る
まとめ
VODサービスにはたくさんの種類があります。
具体的にVODサービスを選ぶときは、ぜひ各サービスの「無料おためし」期間を使って試してみてください。
また、「AbemaTV」なら無料で楽しめます。
「AbemaTV」は番組表に従って配信されているので、「好きなときに、好きな場所で、好きな動画を」というVODのコンセプトからは若干外れてしまいます。
ただ、VODの雰囲気は試すことができるので、気に入ったら有料プランに移行しても良いですし、他のVODサービスの契約を検討してもいいですね。
一番困るのは契約した後になって初めて、「あれ? 意外と使わない・見ないな」という失敗です。
課金方式であれば課金しなければいいだけの話なのですが、定額方式だと使っていない期間も必要のないお金を無駄に支払うことになるので、VOD選びはくれぐれも慎重におこなうようにしてください。