【最終更新日:2020/4/24】
私たちが普段「ルーター」と呼んでいる機械は、平たく言うと「インターネットと自宅の間で通信の交通整理をしている装置」と言えます。
「無線LANルーター」や「Wi-Fiルーター」など紛らわしい呼び方が色々あるのですが、言い方が違うだけで機能的にはほとんど同じものです。
ルーターは別名が多いということですね。
この記事では「ルーターとは何か」について基本的なことから、分かりやすく解説していきます。
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ルーターとは?/モデム、ONU、ハブの違いについて分かりやすく解説
ルーターとは「インターネットの入り口」である
少し細かい言い方をすると、「ルーター」という機器は「異なるネットワーク」の間に設置して「相互の通信を可能にする」ための装置です。
ネットワークというのは、簡単に言うと「パソコンやスマホやタブレットなどのコンピューターが網目のように無数につながってる状態のこと」です。
ネットワークの中でも特に巨大なつながりを「インターネット」と呼びます。
「インターネット」の別名で「WAN(Wide Area Network)」と言うこともあります。
「インターネット」の別名で「WAN(Wide Area Network)」と言うこともあります。
一方で、自宅の中でパソコンやスマホ、タブレット、プリンターなどを使っている場合、これも1つの「ネットワーク」です。
「無数に」ではありませんが、「複数つながっている」ことは間違いないので、これもネットワークと言えるんですね。
つまり「インターネットというネットワーク」と「自宅の中のネットワーク」は違う、ということです。
だからこそ「ルーター」はこの2つのネットワークの間の、「かけ橋」の役割を担っているのです。
家の中のネットワークは「インターネット(WAN)」に比べて狭い範囲に限られていますよね?
何十台という単位でつながっていることはあっても、何百台、何千台単位でつながっている個人の家は極めて少ないでしょう。
そういった意味で、個人の自宅の中のネットワークは「WAN」と区別して「LAN(Local Area Network)」と呼びます。
そして、この家の外側にあるネットワーク(インターネット)=「WAN」と、家の内側にあるネットワーク=「LAN」の間で通信をスムーズに行えるようにする機械が「ルーター」なのです。
LANの側からみると、ルーターはLANの一番端っこにあり、そこから先が「WAN(インターネット)」と言うことになります。
つまり、「ルーターはインターネットの入り口」にあたるんです。
ルーターは「有線ルーター」にも「無線ルーター」にもなる
ルーターの役割は「ネットワークとネットワークをつなぐ」ということでした。
では具体的にどのような形で「つないで」いるのでしょうか?
大きく分けると以下2つのタイプがあります。
大きく分けると以下2つのタイプがあります。
- 線(LANケーブル)で物理的につながっているタイプ=「有線」
- 電波でつながっているタイプ=「無線」
むろん「有線」にするか「無線」にするかは、個人の自由です。
これが「(有線)LAN」と「無線LAN」の違いです。
もしLANが無線でインターネットとつながっているのなら、無線でLANとWANをつないでいることになるので、その場合は「ルーター」を「無線LANルーター」と言います。
歴史的には「有線でWANとLANをつないで使っていた時代」から、こんにちの「無線でWANとLANをつないで使う時代」に移ってきた経緯があるので、有線LANの場合は「ルーター」と言い、無線の時は特別に「無線LANルーター」と使い分けています。
ただ、2017年現在の主流が「無線LANルーター」になりつつあるので、略して「ルーター」と言う場合が増えている、というのが現状です。
そのため単に「ルーター」と言った場合、それが「無線LANルーター」を指していることが多いです。
ルーターの基本的な役割
一般的に「ルーター」と言えば、こういう黒い機械を指します。
これを普段私たちは「ルーター」って呼んでますよね。
ただ、厳密にはこの機械の中には「ルーター機能」と「アクセスポイント機能」と「LANスイッチ機能」の3つがセットになっていることが多いです。
なので「ルーター」と言えば、本来は「ルーター機能」のことだけを言います。
ただ3つの機能がセットになっている場合がほとんどなので、外側からだと見分けが付きません。
また個人で使う分にはその辺の区別は全くどうでもいいことなので、全部合わせて「ルーター」と呼んでしまっている、というのが現状です。
それぞれの機能について見ていきましょう。
ルーター機能
「IPアドレス」と呼ばれる番号を発行し、つながっているコンピュータ(パソコンやスマホやタブレット)それぞれに割り当てます。
つまり、ルーターが1台ごとに背番号を付けて、他のコンピュータと区別できるようにしているのです。
「IPアドレス」を割り振ることによって、個々のコンピューターが特定できるようになります。
すると、例えばノートパソコンとスマホとタブレットを同時に無線LANルーターに接続しても、ちゃんとそれぞれがインターネットにつながって、データのやり取りができるようになります。
複数の通信を交通整理しているイメージをすれば分かりやすいと思います。
ルーターの一番大事な機能ですね。
ルーターの一番大事な機能ですね。
アクセスポイント機能
ルーターに「無線」でつながるために必要な機能です。
このアクセスポイントから発せられた電波で複数のコンピューターがつながります。
イメージで言うと「アンテナ」みたいなものですね。
LANスイッチ機能
ルーターに「有線」でつながるために必要な機能です。
「線(LANケーブル)を差し込む口」の部分に該当します。
ルーター機能だけだと、IPアドレスは発行できても、有線で接続できるのは1台だけです。複数のパソコンを線でつなぐことができません。
そこでこのLANスイッチ機能を使って、線をつなぐ差し込み口(LAN端子)を増やすのです。
たとえば、コンセントが1口しかなくて、電化製品を複数台使いたい場合は「電源タップ」を使ってコンセントの口数を増やしますよね? それと同じことです。
言うなれば、LANスイッチは「電源タップ」です。
ルーターとモデムの違い/ONU(回線終端装置)とは?
モデムについて
インターネットとパソコンをつなぐ装置として、「モデム」というものもあります。
見た目が「ルーター」と似ていて紛らわしいのですが、別の機能があります。
見た目が「ルーター」と似ていて紛らわしいのですが、別の機能があります。
「モデム」は、アナログの信号をデジタルの信号に変換する装置です。
インターネット回線がADSLの場合、アナログの信号をデジタルに変換しないとパソコンが理解できないので、必ず「モデム」を通して通信する必要があります。
インターネット回線(ADSL)
↓
モデム
↓
ルーター
↓
PC・スマホ
↓
モデム
↓
ルーター
↓
PC・スマホ
このような順番でつながっていることがほとんどです。
ルーターで個別のコンピューターがつながる前の段階の処理です。
ONU(回線終端装置)について
一方、インターネット回線が光回線の場合は、光の信号を電気の信号に変換する必要があります。
そのとき使う装置が「ONU(回線終端装置)」です。
上の画像のような白い機械、見たことありませんか?
これがONUと呼ばれるものです。
つながる順番で言うと、以下のような感じになります。
インターネット回線(光回線)
↓
ONU(回線終端装置)
↓
ルーター
↓
PC・スマホ
↓
ONU(回線終端装置)
↓
ルーター
↓
PC・スマホ
まとめると以下の通りです。
- ADSLの時は「モデム」を通してデジタル信号(電気信号)に変える。
- 光回線の時は「ONU」を通してデジタル信号(電気信号)に変える。
どちらにせよ「ルーター」は、モデムやONUが変換した「電気信号」を使って、ル―ターにつながっている「PCやスマホ、タブレット」と「インターネット」の間の通信を可能にしていることになります。
ルーターとハブの違い
「ハブ」とか「スイッチングハブ」という言葉も、ルーターと比べて紛らわしい言葉ですよね。
実は、先に説明しています。
「ハブ(スイッチングハブ)」は「LANスイッチ機能」のことです。
「ハブ(スイッチングハブ)」は「LANスイッチ機能」のことです。
「電源タップ」をイメージしてもらえればいいのですが、コンピューターを複数台つなぐときにLAN端子が不足したらこの「ハブ(LANスイッチ)」を使います。
ルーターの中に内蔵されている「LANスイッチ機能」だけで足りない場合、別途「ハブ(スイッチングハブ)」=「LANスイッチ機能」を用意して、LAN端子を増設してつなげる台数を増やすこともできます。
まとめ
- ルーターとは、インターネットと自宅のパソコン・スマホの間に設置して、通信の交通整理をさせる機械のことである。
- ADSL回線の場合、インターネットにつながるためには「ルーター」に加え「モデム」も必要である。
- 光回線の場合も同様に「ルーター」と「ONU(回線終端装置)」が必要である。
- 「ルーター」と「モデム」、「ルーター」と「ハブ」はそれぞれ違うものである。
ちなみに「ルーター」のおすすめ機種を具体的にまとめてあります。
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「WiFi東京」のメリットの説明は以上です。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてどうぞ。
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