黒澤映画『蜘蛛巣城』を観たのでその感想を述べます。
何度見ても名作だと思うんだよなあ。
映画『蜘蛛巣城』観た
— コモリヤスハル (@yass_cample) January 19, 2019
んーやっぱりいいなあ黒澤映画
クオリティが安定していて楽しい
権力欲に滅びる男が見たかったらこれよ
強い武将といえば三船敏郎だけど、珍しく心が弱い。これがまたいいんだ小物臭がしてwww
主君殺して、軍師貶めて主君の息子も追放して、それでも親友は殺さないぞって思ってたけど、我が子可愛さにやっぱり殺そうってなるところ最高にクレイジー!
— コモリヤスハル (@yass_cample) January 19, 2019
そして、周りに敵が増えすぎて段々狂気に取りつかれていくし、今まで殺してきたやつの亡霊に怯えながら毎日過ごすとか小物界の大物ですわこれ
弓の腕で身を立てたのに、最期は弓で敗れるとか滅びの美学ですなあ
— コモリヤスハル (@yass_cample) January 19, 2019
英雄が暴君になっていく様、見ていて悲しいけど面白い
シェイクスピアのマクベスが元ネタらしいけど、上手に料理したなあ黒澤監督は
映画『蜘蛛巣城』の感想とネタバレ
なんだろう、こないだ『乱』も観たんだけど奥さんが悪女ってパターンが多いよね。
それが魅力なのがこの映画。元ネタのマクベスのことはおいといて、この映画だけで考えるとなかなか面白いんだよな。
なんと言っても最期なんだよ。
めっちゃ強い武将がいて、その功績で出世しているはずなのに心の奥底にある野心に奥さんが火をつけて、大殿も大親友も裏切って覇道に進むのが良いわ。
で、最後は誰も信じられなくなって破滅。これまでディスってきたやつらに裏切られて死ぬ。
弓の名人が弓で撃たれて死ぬってのが滅びの美学っすよねwww
めった刺しだもんなあ。名シーンだと思うわ。
あと名シーンと言えば、三木を殺して三木の亡霊に怯えるってのが良いわ。
もうどう考えても傍から見たら頭おかしくなっちゃった人だからね。あそこまで行くともう引き返せないよな。大親友まで討っちゃったらだめさね。
ラインハルトとキルヒアイスを見習って欲しい。
まとめ
この映画を最初から最後まで見て思い返すと、もしかしたら最初の戦の場面で大殿を裏切った「藤巻」とか、そもそも先君を裏切った「大殿」とかもあのやべえ婆さん(蜘蛛手の森の物の怪)の予言とかあったんじゃねーかとも思えるんだよね。
妄想の域を出ないけど、そういう歴史を繰り返している土地だとすると恐ろしいよねあの場所。忌むべき場所だわ。なんか人骨の山とかもあったし、昔の人の亡霊がめっちゃでてきたからやっぱりそういう呪われた場所なんだろうなあそこ。
最後に言っておきたいのは、ウマの「朝風」がかわいいってことです。