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アニメ映画『きみの声をとどけたい』の感想/コトダマが見える女子高生が友達を巻き込んで奇跡を起こす

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ゲオで偶然見かけたタイトル『きみの声をとどけたい』。

 

www.youtube.com

 

自称アニメ評論家として見逃すわけにはいかないですね。

 

前知識一切なしで、観てみました。

 

で、感想なんですが「まあまあ」でしたね。

 

特別面白かったわけではないです。(直球)

 

ただ、そこまでつまらないというわけでもない。

 

なんともビミョーwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

ストーリーはちゃんとあるので、途中で飽きたり、眠くなったり、流れが分からなくなったりとか、そういうことはありませんでした。

 

ちゃんと最初から最後まで観れたし、一応何が起きて何がどうなったのか最後まで理解できたので、分かりやすさとかシンプルさとかそういう意味では最近のアニメ映画の中ではマシな方だと思います。

 

ミライの未来』とか意味不明ですもんね、後半www

 

www.moelogue.com

 

君の名は。』とかもちょっと僕の肌には合わなかったですし、『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』に至ってはつまらなくて途中で見るの投げ出しちゃいましたからね。

 

 

 

それに比べて『きみの声をとどけたい』は、90分ちゃんと楽しめました。

 

満足ですわ。足るを知る。そういうこと。

 

ただ全体的に雰囲気が暗い。

 

ストーリー上仕方ないのかもしれないけど物語が暗くて、地味で、タイトルの通り主人公の女の子がせっかく「コトダマ(言霊)」を目視で確認できるという特殊能力を、幼いころから持ってるって設定なのにその能力の生かしかたというか、(アニメ映画の)見せかたが小さくて、ちょっと小粒な印象。

 

ここが非常に残念だった。

 

舞台は湘南ってことになってて、まあ要するに人間関係が狭い田舎の話。

 

それだけに、お話が小さくまとまってしまっていたなあ。

 

話を小さくする分、濃密&濃厚にすればいいんだけど、90分じゃ限界があった模様。

 

ポッピンQもそうだけど、尺が足りないよね尺が。

 

テレビアニメで1クール、せめて13話やれば掘り下げられたのかもしれないけど、素材としてはいいからその点が不完全燃焼。

 

もっと「奇跡」押しでガンガン話し進めていけばよかったのになあと思います。

 

本筋から大きく外れますが、

 

とりあえず、かわいい女の子同士が喧嘩するアニメです!

 

女子高生が女子高生をビンタするシーンあります。

 

そういうシリアスなシーンが大好物な特殊性癖の人におすすめできます。

 

僕の好きなアニメ『ラブライブ!』および『ラブライブ! サンシャイン!!』で例えると、

 

園田海未と高坂穂乃果、松浦果南と小原鞠莉のケンカップルっぷりが「たまらん!」って人にはドンピシャだと思いますね。

 

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『きみの声をとどけたい』の感想

 

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映画『きみの声をとどけたい』公式サイト

 

あらすじ/2つの軸となるストーリー

 

このアニメには大きな流れが2つあって、

 

ひとつは「紫音ちゃんとお母さん」のお話。

もうひとつが「かえでと夕の確執」のお話。

 

どちらかと言うと前者が大きな軸(大きな流れ)ですね。

 

この2つの流れが混ざりあって話が進行し、最後はどちらの問題も解決してハッピーエンドの流れです。

 

まずは前者の話から。

 

交通事故で柴音ちゃんのお母さんの意識が戻らなくなって12年経ってる状況があって、そこに主人公のなぎさが勝手に柴音ちゃんの家のミニFM局に不法侵入した。

 

そしてラジオDJ遊びみたいなことをやって、うっかり放送を流しちゃって、柴音ちゃんが偶然それを聞いちゃって不快感を露わにする。

 

なぜなら、そのミニFM局はお母さん(とおじいちゃん)がむかしDJをやってた局だったから。

 

思い出のラジオに勝手に触るな、人の心の中に土足で入ってくるなってわけ。

 

ただ、柴音ちゃんのお母さんは12年の間、娘が声をかけ続けて意識が戻らない状況にあって、柴音は最後の望みをかけてミニFM復活させたいと考えていた。

 

そこで自分の声をラジオの電波に乗せてお母さんに届ければ意識が戻るかもしれないと。そういう思いがあったわけです。

 

で、それを聞いた主人公のなぎさちゃんが手伝ってくれたんですね。

 

だから『きみの声をとどけたい』ってタイトルの意味は、まずなぎさちゃんが柴音ちゃんの苦しい状況を理解して、共感して、なんとか力になりたいと思って、「きみ(柴音)の声を(柴音ちゃんのお母さんに)とどけたい」って思ったのがこのアニメのタイトルの意味。

 

そんなわけで、最初は柴音となぎさでミニFM復活させて、DJやって、トーク流したり、音楽流したり好き勝手やって楽しんでいたんです。

 

もちろん放送はお母さんにも聞こえてる。意識は戻らないけどリハビリ施設の個室で聞かせてる。

 

これを続けるのが物語の導入部分。

 

一方で、なぎさにはなぎさの悩みがあって、それが友達問題。

 

具体的には「かえでと夕」の確執。

 

これをどうにかしたいと思ってるのが、主人公なぎさ。

 

なぎさ、そして雫ちゃんって子も加えて、仲良し4人組なんだけど昔からの幼馴染。

 

ただ、お金持ちで精神力が強くて努力家で何をやっても自分よりうまくできる夕のことが疎ましく思うようになったかえでは、一方的に夕にジェラシー燃やしちゃって、会えば喧嘩ばかり。

 

そういう状況が何とも居心地が悪くて、悩んでいたのがなぎさだった。

 

かえでと夕は犬猿の仲で口利かないレベルまで冷え切ってるけど、お互いなぎさとの関係は普通だからなぎさを仲介役にしてる。

 

なぎさは柴音とラジオをやってるうちに、柴音に友達がいないことに気づいて、じゃあ友達を紹介するってことでかえでとか雫を局に招いて、友達の輪が広がる。

 

ラジオをワイワイやるわけですな。

 

ついでに、併設してあったカフェもオープンしちゃって、見た目はガールズバーならぬガールズ喫茶。へ―優良店じゃんwwwって感じ。

 

女子高生の声をラジオで聴きつつ(ガラス越しに生放送)、女子高生の雫が振舞うお菓子を食う。

 

最高じゃんって空間。

 

これが中盤の流れ。

 

あと、ラジオ大好きウーマンのあやめ(主要キャラの1年先輩にあたる)が勝手に出てきて、勝手に仕切り始める。

 

あやめはラジオ番組大好きマンだから、素人が好き勝手やってたラジオ番組に我慢ならなくて、ついつい口を出さざるを得なかった感じなんだろうけど、もうそれは口実で遊び場を求めていたのだろう。うむ。

 

あやめが加わったことで、ラジオとしての体裁がかなり整ったから、功労者ではあるけど。

 

加えてさらにさらに、あやめの紹介で音楽の才能が爆発してる乙葉って子を連れてきて、オリジナルの曲とかジングルとかをつくらせる。

 

おっとり系のお姉さんキャラの乙葉ちん。かわヨ。

 

タレ目でアヒル口でふわふわヘアーで、ンもう最高。抱きつきたい、ハグしたい。

 

経緯は飛ばすけど、残念ながらミニFMは取り壊しになってしまう。町のため。しゃーない。

 

まだ柴音ちゃんのお母さんは目覚めてないのに、タイムリミットが来てしまう。

 

ラジオ局はもう無いし、お母さんも転院してしまうという。

 

そして転院当日、町のみんなの熱い思い、そしてなぎさ始め主要キャラの呼びかけて「青空ミニFM」を1日だけお寺の境内に開局して、オリジナル曲を披露。

 

クルマの中でそれを聞いた柴音も一緒に口ずさんで歌ったら奇跡が起きて、お母さんは目を覚ました。

 

声は届いた。

 

なんだかんだ、かえでと夕の確執も質が変わって、仲直りとはいかなかったものの、まあよきライバル関係に収まった。

 

なぎさもひと安心。

 

そんな感じのエンディング。

 

で、最後の最後に明かされるけど、このアニメはなぎさの「女子高生時代の思い出」って体裁になってる。

 

現実のなぎさは、ラジオ局で職業としてDJやっていて、この高校生の頃の、あの進路を決めなきゃいけないくらいの時期の思い出が、いまの仕事につながってます的な終わり方だった。

 

つまり、なぎさにとってのいまの天職に就くきっかけになった子どものころの思い出がこのアニメってこと。

 

いまは職業としてDJやってるから、きみ=リスナーだとすると、リスナーの声を自分がラジオを通じて届けたい、一緒に楽しいラジオを、楽しいひと時を作っていきたいって意味もこのアニメのタイトルに込められてるのかなと思いました。

 

紫音ちゃんのストーリーが隅っこに追いやられてる感じが残念

 

ストーリーのことで言えば、柴音ちゃんのお話がちょっと雑に扱われてますね。

 

なぎさが巻き込んで始まった話だから、主導権はなぎさのほうにあって、勝手にどんどん友達呼んで局を乗っとった感じがする。

 

目的は、柴音の声をお母さんに届けるためにラジオやってるんだけど、将来やりたいことがないなぎさが夏休みの遊び道具を見つけて、かえでと雫を呼んで、ついでに夕も呼んで、仲良し4人組のたまり場みたいになってるのがちょっと違う気がした。

 

もともと友達が少なくて、どちらかというと陰キャな柴音がハッキリ言えるはずもなく、あの辺のモヤモヤが柴音の中にあって、取り壊しの件を黙っていたんじゃないか、いや言い出せなくなったんじゃないかって気がした。

 

とにかく、なぎさはいい人だけど、もう少し周りを見て慎重に進めて欲しかった。

 

柴音が認めたのはなぎさだけで、あとはなぎさが勝手に連れてきたメンバーなんだから、その辺のことをもうちょっと考慮して、ラジオ運営して欲しかったね。

 

僕自身が陰キャだから、こういう雰囲気すごく苦手。てか、柴音ちゃんがいたたまれなかった。笑

 

柴音目線になって、どう考えても居心地悪い気がしてならなかったwww

 

ミニFMの電波をプライベートな用事に使いすぎ問題

 

上の件を象徴するのがこれ。

 

なぎさたちは私用でFMの電波使い過ぎ。

 

喧嘩してる二人がちょっと遠回しな手段で正直な気持ちを伝え合うとか、ごめんなさいするとかそういうシーン、ギミックそれ自体はよくあるからいいんだけど、この物語においてラジオ局は柴音の声をお母さんに届けたいってことが目的で運営してるんだから、かえでと夕のメッセージのやり取りのために使っちゃダメだと思う。

 

使うにしても柴音に聞いてからやれよと思った。

 

柴音がお母さんのお見舞いに行ってる間に、かえでが勝手に放送始めて、部長就任問題で心が弱ってた夕を励ますシーンがあるけど、あれはアカンやろ。

 

私用で電波を使いすぎ。

 

夕も同様。なぎさとグルで電波使ってた。

 

この辺の流れがますます、「ああ、柴音が隅っこに追いやられてるなあ」って感じた。

 

こんな感じに勝手にラジオ局が使われてると思うと「なんか違うな」って柴音が思って、ラジオ局の解体の件を伏せておこうと思うのは無理もないよ。

 

壊してしまえ! って思うよそりゃ。

 

なぎさたちにラジオ局奪われたくないから、渡したくないから、放置して解体の道を選んだんだと思う。

 

ラジオとかアマチュア無線とか「メカ要素」はGOOD!

 

このアニメって、小さいとは言えラジオ局の話だからメカメカしいシーンが割と多め。

 

ターンテーブルとか、ミキサーとか、マイクとかMIDIコントローラーとかスピーカーとかアンプとかそういう系。

 

あと一瞬だけだけどアマチュア無線の話とかもあって、良かった。

 

ぼくは高校時代の部活動は放送局だったから、こういう音響オーディオ機材みると、懐かしく感じる。

 

メカ要素バッチリだった。

 

女同士の大げんかっていいよね

 

女の子同士でイチャイチャしてるだけじゃなくて、喧嘩あるアニメ好きです。

 

ラブライブとかそうだよね。無印もAqoursも。

 

μ'sもAqoursもラブラロービンタがあったように、このアニメでもビンタのシーンがある。

 

一回こじれた仲を周りが取り持って、いい感じに持っていく展開すきです。

 

一旦落としてからあげる感じになるからより一層、イチャイチャ度が高まる気がする。

 

ちょっと古いけど、こういう女の子同士のケンカ展開といえば、至高は『宇宙のステルヴィア』だね。

 

 

第19話「なきんぼ おこりんぼ」が最高。

 

ヒロイン4人が喧嘩して、口利かなくなってめっちゃ険悪な雰囲気になって、事情を知らない男子たちがめっちゃそわそわする展開が面白かった。

 

そして最後に仲直りするのがいい。

 

小ネタ集/気になった小さいこと

 

鼻の無い作画

 

キャラデザが特徴的だと思った。

 

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顔とか目とか、全体的にのっぺりしてる気がするし、何よりも「鼻」の描き方が特徴的。

 

変と言っても過言ではないはず。

 

鼻の穴とか小鼻とか鼻先を省略するのはいいとして、鼻根だけ描くとなんか違和感があるんだよなあ。

 

慣れたけど。

 

女子制服のネクタイが長い気がする

 

ネクタイの長さってこんなもんだっけね?

 

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長くね?

 

シャツを出してるからそのくらいなのかもしれないけど、なんかネクタイが長い気がするヒロインたちの着こなし的に。

 

気になった。

 

スイカの種を吐き出す女の子っていいよね

 

画像は無い。

 

季節は夏だから、スイカ食べるシーンあるんだけどなぎさがスイカ食べて種をペッペッって出すわけですよ。

 

なんか、興奮した。

 

ぼく美少女がスイカの種吐き出すシーン好き。(特殊性癖=変態)

 

声優がみんな無名なのに頑張ってる。違和感ない。

 

誰一人知ってる声じゃねえなあって思ってみてたけど、全員オーディションで選んだ人たちなんだね。

 

分かったのは、みもりんと野沢さんくらい。

  

ある意味、無名の人たちがほとんどだった。

 

まあ歌がたまに微妙になることもあるけど、問題ないレベルだし、演技も良かった。

 

素直にオーディションで選んだらちゃんと実力のある人が勝ち残るんだなあって気がした。

 

どんどんメジャーデビューしてほしい。

 

ぼくの従兄が声優目指して5年くらい頑張ってたけど、諦めちゃったから……。

 

あの世界は厳し過ぎるよ、参入障壁低いし。新陳代謝がヤバいくらい速い。

 

まとめ

 

まあまあだった。

 

似たように惜しかったアニメ『ポッピンQ』もあわせてどうぞ!

 

絵はいいんだ絵は。

 

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