どうもコモリです。
前回に引き続き『エガオノダイカ』の第12話を観たので、その感想を述べます。
▼第11話の感想(過去記事)
そんなに深く考えて観てないので短評だけどうぞ。
『エガオノダイカ』公式サイト
『エガオノダイカ』第11話感想/個人的な感想
第1話とか第2話とか、そのあたりが一番面白かったですね。
どうしてこんなビミョーなアニメを最後まで見てしまったのか、よく分かりません。後悔はしませんが残念ではあります。
期待していただけにね……。見る目が無かったということか。
1つ予想が外れて、レイラさんが死ぬのは分かってましたけど、まさか天井が崩れてきてからの圧死、失血死とは思わなかった。
ステラとレイラの対面、レイラが何らかの形で「我が子」だと悟る展開、ここまでは当たりました。でもてっきりステラの手によってレイラは殺されるものとばかり思っていたので、ちょっと予測が外れましたね。
あと、全世界の全クラルス、エネルギー装置を停止させるってユウキ姫の決断。もうこれもなんだかなあって感じで説得力が無かった気がします。
原始共産制ならみんなが平等で飢えも争いも無く平和に仲良く暮らしていたんだ! 現代が悪い! 時代が悪い! 文明が悪い! 文化が悪い! すべてをぶち壊せ! 知識人は皆殺し! メガネかけてるインテリは皆殺し! 死ね死ね死ね! 日本死ね! I'm not ABE!
そんな怨念を感じました。反原発、反政府、反体制、反戦。この世界のすべてに抗うもの。それがユウキ姫って感じでしたね。
無能な働き者が権力を握るとどうなるのか、よく描かれていたと思います。ユウキ姫は最後まで無能で無知で愚かでした。覚醒して帝国を滅ぼし、父王の無念を晴らすのかと思いましたが残念です。
結果的に硬派だったステラも何だかよく分からない変節をしてユウキ姫に賛同して、最後は一緒に滅びのスイッチを押しちゃうという展開もクレイジー。
「えぇ…(困惑)」だった。
一応、その辺の批判はスタッフも考えていて織り込み済みの脚本、セリフも用意されてた。
「エネルギーが無くなったら、もっと悲惨な目に遭う」とか「エネルギー使えなくなったら生活のすべてを失う」とか、そういうセリフをステラに言わせているところまでは良かったかな。視聴者が思ってることを代弁してくれた感じ。
ただそれに対して「大切な人が死んじゃうよりずっと良い!」というユウキ姫の反論はちょっと弱かったかなあ。
「心のどこかでユウキと同じことを考えている自分がいる」っていうステラの「心の敗北」もイマイチ納得感が無い。
この辺のやり取りがもっとうまくいけば、すんなり受け入れられたんだけど、物語が短すぎた。短い尺の中でここまで大風呂敷を広げたら、そりゃああなるよな。
たまに無意味につまらない話挿入するくらいだったら、もっとコンパクトにまとめてくれても良かったのに。
ただ、滅びのスイッチを押してやべえ光が全世界、全惑星を包み込んでいくときに挿入歌が流れるじゃん? あれは良かった。絶望感があった。
べつに滅びのスイッチじゃないけど、実質的には今ある文明を滅ぼすシーンだからね。そういう意味ではなんだろう、アニメ映画の「メトロポリス」の「I Can't Stop Loving You」っぽさがあった。あれ悲しいよね。まさに滅びの美学よ。
このあとはもうダメだね。ダメなアニメの典型例。数カットで数年の時間軸を描くあれ。
帝国と王国は停戦? リリィの孤児院? ステラは社会奉仕活動? 咲いたひまわり? ステラの笑顔? ユウキの笑顔?
は???????って感じ。
ポップにまとめた感じがさらに「打ち切り」っぽさを出してた。
残念です。
あと、最後まで王国と帝国のガバガバ警備、ガバガバ戦闘、指揮、作戦は健在でした。もうどうしようもない。擁護できない。せめて銀河英雄伝説を見習ってどうぞ。
まとめ
僕が秘かに注目していたキャラ、ユニ&ルネが生き残ったことは評価したい。
名前あるメンバーで残ったのって、もうユニルネとあのおっさんくらいだしな。レイラいないし、先が思いやられるけど。
僕は政治脳だから、すぐ左翼とか右翼の気持ち悪い情念を感じ取るんだけど、このアニメもそういう感じがした。左翼の気持ち悪さがあった。ユウキみたいなキャラでやるから批判しにくいんだよな。ピュアだからね左翼は。ユウキも無自覚に世界を滅ぼした。世界を混乱に陥れた。
革命は上から起きた。王自ら革命を起こした。世界秩序を葬ったね。スクラップ&ビルドできるといいね。
ユウキ姫は善玉だけど、ビシッと批判できる人が必要。『舞-乙HIME』のマシロ姫でいうところの、アリカみたいなキャラがいないとユウキ姫が暴走したときにどうするのか。
僕は心配です。ソレイユ王国はこれからどうなるのでしょう。