第12話(最終話)「繋いだ手の中に」を視聴した感想を述べます。
個人的な感想
2つの方向性で見どころのある最終回だったと思います。
【建前】リンネとフーカのお茶会デート
相手を殺す気でぶん殴り合いしたあとは、全力で仲直りして一気に距離を詰める。
これは「なのは」シリーズ伝統のガールミーツガール。いいゾ~。
(幼馴染だからミーツしてはいないか......)
1つは無論、リンネとフーカのイチャイチャ。
そしてリンネと周囲の人の和解ですな。
ジルコーチもそうだし、
8位の人とかwww
リンネに煽られた人もwww
そのほか諸々。
リンネ被害者の会の皆さんについては絶対「憎しみ」しかないと思うけど、かわいいは正義だよね☆ リンネの可愛さに免じて許してくれたんだと思うのわたし。
忘れちゃならない、パパとママもね。
リンネは、結局のところ競技続けていくんだね。妥当だね。
「格闘は面白い」って思えてよかったわ。まあ、方向性が整えばちゃんとした選手になれそうだし。これからはフーカといいライバルになりそう。
フーカ泣くシーン。
僕は好きだなあ。リンネのことになるとホント涙腺ゆるくなる。
かわいいなあ。prpr
リンネに思いが届いてよかった。
フーカが泣くと僕も感涙しちゃう。
闇落ちした仲間を取り戻したかのような、感動がここにあるね。
安らかな世界。
優しい世界。
しかも、ここにきてリンネのあすなろ抱きwww
これ完全に、
リ ン ネ は 当 て て る
当ててんのよ状態。
いいぞ~
からの、帰り道の恋人つなぎ。
いいぞ~。
この2人、ほんとすこ。
新作シリーズ始まったな。
ヴィヴィストの百合パート、百合成分については申し分ないです。
大満足です。眼福眼福。
【本音】ノーヴェとジルの「才能/努力論」
ジルとノーヴェが通信で話していたこと。
ここを聞いていると、すごく考察が深まるものだったと思います。
(どうしてノーヴェコーチを嫌っていたのかについて)
ジル「才能のない選手に夢を見せては負けさせる。
努力至上主義の時代遅れのコーチだって。
私は非力で才能のない小さな体であがき続けて、
結局はケガで競技を続けられなくなりました。
だからこそ無意味な努力もあるって知ってほしかった。
圧倒的な才能の前には努力や気持ちの入る余地なんてないんだ、と。
でも違ったんですよね」
要するにジルの方針(思い)は、
「どんなに努力しても勝てない人だっているんだから、無駄に夢を見せて落ち込ませるようなことするなやカス」って話ですね。
この批判に対して、才能の塊たるノーヴェはこう返した。
ノーヴェ「べつに違わないんじゃない? リンネの才能は本物だと思うし。
前にも言ったよね。私は才能とかそういう話あんまり考えないようにしてるって。
そもそも『才能』って結果を語るときに使う言葉って感じしない?」
続けて言います。
ノーヴェ「『やり遂げたら才能があった』『出来なかったら才能が無かった』ってさ。
勝手な話だよね。だからあたしはそういう話あんまり好きじゃないの」
僕もそう思いますね。
よく成功者の人がテレビに出てたり、自伝になったり、周囲の人に持てはやされて、持ち上げられることがあるけど、まさにこういう感じ。
持論なんですが、
「成功の原因」って「遡及的に決まるもの」だと思うんですよね。
つまり、成功者が現れたらその説明としてその人の過去を洗い出し、
それっぽい成功の原因を見つけだすんです。
たとえば、そこに貧乏人がいたとする。
みんなはその人を馬鹿にすると思うんです。僕だってバカにするでしょう。見下すでしょう。
「ちゃんと働けよ。バーカ」と。
でもその人が億万長者になって、成功者になったとたんに言うんです。
「あの貧乏暮らしが成功の秘訣だった」とか何とかって。
「新卒フリーランス論」とかも僕は似た雰囲気を感じます。
「新卒フリーランス」という新出単語の意味はこちらの記事をどうぞ。
(ググったら検索上位に出てくる記事です)
≫「新卒フリーランスになって人生失敗したらどうするんだ!」という老害に伝えたいこと。 : まだ東京で消耗してるの?
≫新卒フリーランスについて思う事 - 今日はヒトデ祭りだぞ!
なんかいろんな意見が出ていて、僕も全てを追っているわけじゃないのですが要は
「大学を卒業してすぐに自営業になってみるよ宣言する若者」VS「やめとけ勢」
って感じの壮絶な戦いでした。
「新卒フリーランス? へー、そう。アドバイスはするよ」ってのがノーヴェで、
「失敗したらどうするんだ! 前途有望な若者を殺すな!」みたいな人がジルかな。
僕はそういうふうに思っている。
能力至上主義のジルは案外優しいです。
だって「能力・才能のないやつが生き残れるわけない。選手を傷つけるって絶対。悪いことは言わない。能力・才能ないやつは、やめとけ」って教えてくれるわけですから。
一方のノーヴェは「失敗したっていいじゃない。それもまた経験。それがすべてじゃないでしょ? 死にゃあしない。やりたいならやってみな。ダメなら他の道に行ったっていいんだ」って軽いノリ。
でもそんな軽いノリが許せないのがジルですな。
ノーヴェも努力で何でもできるとは言ってない。
もって生まれたものが有利に働くことだってあるってのは分かってる。
ここは『モンスターズユニバーシティ』と同じ結論だね。
「才能と努力を比べたとき、有利なのは才能である。ただし、才能は磨かない限り上限が来てしまう。また才能を活かす才能というものがあるのをお忘れなく。足元をすくわれますよ?」ってやつ。
ジルも強烈に間違ってるわけじゃないよね。
単に競技の世界にこだわり過ぎただけで。
ノーヴェは他の世界で死線を潜り抜けてきただけあって、言葉に深みがありますなあ。
さてさてさて。
とは言っても、先駆者が狂人に見えることはあれど、狂人が全員先駆者とは限りませんからね。この辺は肝に銘じておくべきでしょう。
自称先駆者はただの狂人である可能性もあるってことです。
意識高そうなことをtweetしているミニマリストだって、ただの社会不適合者のクズの可能性だってあるわけです。
新卒フリーランス論もこんな感じかな。
評価は10年後とか20年後に評価するしかないんでしょうね。
現時点では何とも言えない。
ただの痛い人かもしれないし、すごい人かもしれない。
ありとあらゆる批判を恐れず、時に真に反省し、自分が設定した「あるべき姿」からロードマップを策定し、常にギャップを埋める努力をし、現状を限りなく客観視できる人だけが勝つのでしょうね。
補足
あと、ノーヴェはこんなことも言ってる。
ノーヴェ「生まれつきの才能や能力の差はある。
伸びしろだって違う。
それは努力じゃ埋められない差なのかもしれない。
結果を出すこともすごく大事だと思う。
でも結果だけを見て途中の道まで否定するのは嫌なんだ」
ジル「途中の道?」
ノーヴェ「がんばってきた時間とか、
目標の手前まではたどり着けたこととか。
目標を達成できなかったからって、
それまでの時間や思いの全てが無意味になるわけじゃない。
あたしはそう思う。
泣いたり、笑ったり、
勝ったり、負けたりしながらでいいと思うんだ。
選手それぞれが夢に向かって努力することに夢中で必死になれるように。
いつか競技から離れたときにも
頑張ってたことがいい思い出になるように。
イイハナシダナー(´;ω;`)ブワッ
競技で結果を残せなかったらすべて終わりではなくて、
その人にとっての「競技」そのものの意味付けを少し変えて指導してるんだね。
なんて言ったらいいんだろう。
競技がすべてじゃなくて、あくまで競技は従であって、主は自分であるということ。
競技が人生のすべてじゃなくて、人生の一部であって、全く役に立たないかもしれないけど、人生の他のどこかで役に立つような指導をしているってこと。
スポーツを教えているんじゃなくて、スポーツを通じて教えてる感じ。
うん! ノーヴェはいい指導者だ!
ジルも自分で言ってたけど、ノーヴェがジルの現役時代にコーチやってたら、ジルもリンネも違う未来になったかもしれないよね。
(なおジルの現役時代、ノーヴェはテロリスト業にいそしんでいた模様www ダメじゃんwww)
まとめ
さて、注目の「アインハルト」VS「フーカ」の同門対決はカットwww
でもそこまで気になりませんでしたね。不完全燃焼とか感じない。
しかもアインハルトさんが「俺たちの戦いはこれからだ」って自虐られたら、何も言えねえよwww
まあフーカがリンネを倒すことが重要なので、公式戦はどうでもいいですしね。
明言されませんでしたがフーカのボロボロ具合からいってアインハルトが勝ったんでしょう。ここでフーカ勝つとも思えないですし。
今期ノーマークの「ViVid Strike!」でしたが、すごい楽しめました。
リンネちゃんというキャラの誕生に立ち会えたことを誇りに思っています。
末永く爆発しろ!
ご視聴ありがとうございました!!!
フーリンは永遠!
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全話感想を書いているので良かったら読んでください。