総評
なんか難しい映画だった気がします。
結局何が言いたいのかよく分かりませんでした。
(引用:http://pinga.mu/articles/entry/2015/11/10/174700)
ストーリー(ざっくり)
ロボットが不正改造された。
↓
「自己修復してはいけない」というプロトコルを失っている個体を複数確認する。
(つまり、ロボットが『自己修復』できるようになっちゃった☆)
↓
製造元「我が社でしか修理できないから儲かるのに! これはあかんで!」
↓
調査員を派遣。魔改造した犯人を捜索。
↓
実は、もぐりの技師なんて存在しなかった。
ロボットを魔改造してたのもまた、ロボットだった。
(引用:http://www.mag2.com/collabo/mmr/)
好きなシーンのセリフ
(引用:http://automata-movie.jp/)
終盤で「主人公(人間)」と「ロボット(主犯)」が和解するシーンがあります。
ここで交わされる会話が気に入りました。
人間「なあ、お前だったんだろ? 進化を始めたのは」
ロボ「誰でもない。自然の成り行きだ。人間と同じように”現れた”だけ」
人間「そうか......。そして俺たちは消える」
ロボ「それがなぜ怖い? 人類の寿命なのでは?」
人間「ああ……」
ロボ「どの生命体も永遠ではない……」
「私の手を見ろ。人間の手でつくられた。人間の想像力の産物だ」
「私たちが人類を受け継ぐ。私たちを通じ人類は存在する」
「この谷の反対側で人類は各活動を実行した」
「有機体の生存は不可能だ。この先何百万年も……」
「そこに行けるのは私たちだけだ。だが行く前にあるものを手に入れたい」
「ジャック、君からね」人間「ああ……。君らは人類の存続を助けるはずだったのに……(追い詰めてごめんね)」
ロボ「大事なのは存続ではない。今ある命だ。私たちは生きたい」
人間「人生は結局なるようになるもんなんだな」
(ロボがほしがってたパーツを渡す)
主犯格のロボットは意外に善玉でした。温厚で冷静だった。
このままだと滅びゆく人類と共にロボットも滅んじゃうから、種(ロボット)を守るために、核汚染で人間が住めない地域(ロボットにとっての安全地帯)に逃れようとしていただけだった。
「人間皆殺しじゃああああ!!!!」系のロボットものではありませんでしたね。笑
「進化」ではなく「現れた」と言うところに痺れました。
なるほど「偶然」ってことか。
「進化」だと最初から何者かによって特定の方向(善なる方向)に導かれている感じがしますが、ロボット側としては「現れた(偶然生まれた個体が時代にフィットした)」と認識しているるわけですね。実に面白い。
あとなんかよく分かりませんが「人類の後継者」を自負してる感じのセリフも良かったです。
皮肉なものですよね。この映画の中の人類は、人類が生み出した環境汚染で滅びようとしているのに、その汚染地域こそロボットたちにとっては、人間たちが入って来れない安全地帯なわけですから。
この辺りが面白かったかもしれません。