Bluetoothのスピーカーを見ていて思ったのは「IPX4」と「IPX5」の違い。
「IPX4相当! 防水性能バッチリ!」とか
「IPX5試験クリア済み! 水からしっかりガード!」とか書いてあるわけ。
でも4も5も違いがよく分からないってのが正直なところ。
たぶんどっちも「ある程度は防水になってる」んだろうけど、どの程度「防水」になっているのか、程度というか、防水のニュアンスが数字だけではよく分からなかった。
ということで、調べてみた。
結論を言うと「IPX4=シャワーの水がかかっても大丈夫」で「IPX5=ホースでガッツリ水をかけても大丈夫」って感じ。
ニュアンスを解説するとIPX4は「飛沫(シャワーの水がかかったレベル)」の水が大丈夫ってこと。つまり「水がかかっても大丈夫」ぐらいのニュアンス。ただし、IPX5のように「噴流(ホースで水をぶっかける感じ)」の水に強いわけではないので、「防水性能」で安心したいなら「IPX5」以上が良いってことになる。
より具体的には、この動画を観れば一発で「程度の違い(ニュアンスの違い)」が分かる。
ちなみに「潜水」に耐える防水性能は「IPX8」です。水の中で使うならIPX8のアイテムがおすすめ。
- 「IP○○」は「防塵性能」と「防水性能」を2桁の数字で表している
- 防水性能をイメージで伝える(IPX0~IPX8)
- IPX0:無防備。防水性能無し。漏電の危険性あり。
- IPX1:上から水滴が落ちてもセーフ=いわゆる「生活防水」はここから
- IPX2:斜めから水滴が当たってもセーフ
- IPX3:水の散水には強い(雨に濡れても大丈夫)
- IPX4:水の飛沫には強い(シャワーの水が当たっても大丈夫)※「生活防水」の最高レベル
- IPX5:水が噴流でも大丈夫(シャワーの水が当たってもよい)=いわゆる「完全防水」はここから
- IPX6:強い水の噴流でも大丈夫(噴水の水が当たっても大丈夫)
- IPX7:水に浸してもOK! 水没しても故障しない。ただし噴流に強いとは限らない。
- IPX8:水に潜ってても使えます※「完全防水」の最高レベル
- まとめ
「IP○○」は「防塵性能」と「防水性能」を2桁の数字で表している
まず大前提なんですけど「IPX○」ではないです。「IP○○」です。
詳しい説明は省きますけど、とりあえず「IP(Ingress Protection:侵入に対する保護性能)」は共通でその後に続く2ケタの数字が大切なんです。2桁の数字です。それぞれ「防塵性能」と「防水性能」を表しています。
どちらかの性能を調べていない場合は「X」で表します。今回の話題は防塵性能については考えてないので、すべて「IPX○」の話になっています。
冒頭で迷った「IPX4」も「IPX5」も1桁目の数字が「X」です。つまりこれは「防塵性能については無試験=防塵性能は無いと考えて良い」ってことです。
防水性能をイメージで伝える(IPX0~IPX8)
厳密な定義の説明は別の記事に譲るとして、知りたいことをテキストとイメージで説明してみます。伝われば幸いですが。
IPX0:無防備。防水性能無し。漏電の危険性あり。
IPX1:上から水滴が落ちてもセーフ=いわゆる「生活防水」はここから
IPX2:斜めから水滴が当たってもセーフ
IPX3:水の散水には強い(雨に濡れても大丈夫)
IPX4:水の飛沫には強い(シャワーの水が当たっても大丈夫)※「生活防水」の最高レベル
IPX5:水が噴流でも大丈夫(シャワーの水が当たってもよい)=いわゆる「完全防水」はここから
IPX6:強い水の噴流でも大丈夫(噴水の水が当たっても大丈夫)
IPX7:水に浸してもOK! 水没しても故障しない。ただし噴流に強いとは限らない。
IPX8:水に潜ってても使えます※「完全防水」の最高レベル
まとめ
- 「防水」と言えるのは、やはり「IPX4」以上。
- IPX4は生活防水の最高レベルだが、もっとハードな環境で使用するなら「IPX5」のほうが安心。
- 風呂場やシャワールーム、水洗いを想定するなら「IPX5」ぐらいの防水性能が必要。