【最終更新日:2020/4/30】
ACアダプターとDCアダプターの違いは、入力する電源の違いです。
ACアダプターは「交流=AC(Alternating Current, AC)」を入力する(使う)ので、ACアダプターと言います。
DCアダプターは「直流=DC(Direct Current, DC)」を入力する(使う)ので、DCアダプターと言います。
発電所から各家庭に送られてくる電気は「交流電流(AC)」なので、コンセントにつなぐアダプターは、だいたい「ACアダプター」です。そのまま交流を取り入れられるからです。
でも「家電」は「DC(直流)」を使って動く場合がほとんどです。なので、ACアダプターを使って交流→直流に変換しています。
ACアダブターは「AC(交流)をDC(直流)に変換するアダブター」です。DCアダブターはその逆です。
ACアダプターとDCアダプターの違い
ACアダプターとDCアダプターは、それぞれ交流を直流に、直流を交流に変換しています。
つまり「交流=AC(Alternating Current, AC)」を入力して「直流=DC(Direct Current, DC)」を出力するアダプターが「ACアダプター」です。
DCアダプターはその逆ということになりますね。
一般家庭のコンセントは、交流電流です。しかしスマホやノートパソコンなどの精密機器、そして一般家電は直流で動いています。交流のままだと使えません。だから直流に変換してやる必要があるんですね。
「ACアダプター」を使えば「AC」を「DC」に変換できます。
したがって、私たちがよく目にするのアダプターは、ほとんど「ACアダプター」と言えます。
交流のまま「電圧」だけを変換するACアダプターもある
上で述べた通り、交流を直流に変換するアダプターを「ACアダプター」と言います。
ACアダプターには実はもう一つ種類があって、それは電圧だけを変換するACアダプターです。
これを「AC-ACアダプター」と言います。ここで注意しなければならないのは、入力も出力も「AC」のままということです。「AC-AC」の「ACアダプター」には気を付けてください。
一般的なACアダプターは、交流を直流に変換しています。入出力の関係を分かりやすく表記すると「AC-DCアダプター」です。
これが、私たちがよく使っている「ACアダプター(AC-DCアダプター)」です。
ところが、上に書いたようにACアダプターの中には「電圧」だけを変化させる「AC-ACアダプター」も存在するので、同じ「ACアダプター」だからと言って取り間違わないよう気を付けてください。
AC-ACアダプターだと、出力も交流のままです。家電が動きません。それで済めばいいですが、最悪接続した家電が壊れます。
呼びかたの混乱/「DC」に変換するからDCアダプター?
アダプターの呼びかたは、どちらの電流を「入力」するのかによって違う、というのが言葉の定義です。
したがって、交流を使って直流に変換する、あるいは交流の電圧を変化させるアダプターを「ACアダプター」と言います。
一方で、直流を使って交流に変換する、あるいは電圧を変えるのが「DCアダプター」です。
ただ「交流を直流に変換するのだから、直流に変えるアダプターという意味でDCアダプターじゃないか」という理屈を考えると、ACアダプターはDCアダプターとも言えなくありません。
これでは非常に混乱します。どういう意味で使われているのか注意してください。
この辺りの理解が「ACアダプター」と「DCアダプター」の呼びかたに混乱を生じさせているのではないかと思います。
とにかく大事なのは「入力」する電流の種類です。
そして出力する電流の種類です。
AC-DCなのか、AC-ACなのか、DC-ACなのか。注意しましょう。「○○-○○アダブター」と言ったほうが「入力-出力」をハッキリできるので間違いにくいかもしれないですね。
もっとも、アダプターそのものに「入力する電流は直流なのか、交流なのか」、「電圧はどれくらいか」が記載してある(印字してある)ことがほとんどなので、よく確認することも大事です。
説明書をよく読んで、使うアダプターの種類を間違えないようにしてください。アダプターを引き出しにまとめてしまってあると取り間違ったり混乱するので注意です!
まとめ
- ACアダプターとDCアダプターの違いは、入力する電流の種類の違いである。
- ACアダプターは「交流」を使って、直流を作ったり、電圧を変換している。
- DCアダプターは「直流」を使って、交流を作ったり、電圧を変換している。
- ACアダプターは、交流を直流に変換する「AC-DCアダプター」が多いが、中には電圧だけを変換する「AC-ACアダプター」も存在する。