もえろぐ

在宅ワークで生きているアラサー男のブログ

【北海道胆振東部地震】ブラックアウトを経験して思ったこと/電気が無い、情報が無い。静かなる恐怖との戦いの記録

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今回の地震で思ったことをまとめておきます。

 

ダラダラと書いているので冗長ですが、記録しておきたかったのでそのまま書きます。

 

 

【午前1時】地震発生前/チューハイ飲んで酔っ払ってた

 

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その日の夜はいい感じにアフィサイトをつくってた。

 

なんか気分が乗っていて集中した。

 

外注化戦略も始めたばかりだったので色々頑張ってたわけ。

 

気付いたら日付が変わりそうな時刻。

 

「寝るかー」とも思ったけど、明日はせっかくの休み(バイトのシフトが休みだった)だし「夜更かししちゃお☆」とか思って、『銀河英雄伝説(旧作)』の「第43話 ギャラルホルンは鳴った」を観ることにした。

 

たまに見たくなるんだよね、銀英伝って。

 

ただ、お供が無い。

 

冷蔵庫の中にコーラも三ツ矢サイダーもCCレモンも何にもない。

 

飲み物がまったく無い。おつまみも無い。

 

ということで、深夜にお散歩。近所のスーパーに買い出し。

 

深夜までやってるスーパーっていいよね。

 

ガンガン明るい。

 

明るさに集まってきた虫みたいな心境。

 

そこでチューハイとポテチを複数買ってきて、銀河英雄伝説のアニメ見ながら飲んだり食べてました。

 

ただ、7%が思いのほか酔ったので、チューハイ1本とポテチ1袋を開けて終わり。

 

眠たくなったので歯を磨いて寝ました。

 

【午前3時7分】地震発生/家族の無事を確認

 

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もの凄い揺れで飛び起きた。

 

ガッチャンガッチャン音をたてながら、暗闇の中で揺れてるのが分かった。

 

暗いなかでも、尋常じゃない揺れ。

 

酔ってるだけじゃない。

 

瞬時に大きな地震だと気づく。

 

でも、人間ってここまで大きな揺れを目の前にしても何も動けないんだよね。

 

むしろ思考がすべて止まるレベルの大きな揺れ。何も行動できなかった。

 

ベットから起きたものの何もせず。何もできず。

 

本棚の上から色紙とか、軽いものが落ちてきた。幸い重いものが頭に当たるとか割れるとかそういうことは無かった。

 

周囲は真っ暗。

 

特に豆電球を付けて寝る習慣も無いし、廊下に常備灯がある環境でもない。

 

すると、そこに泣きながら部屋に入ってきたのが妹、抱きかかえられて姪っ子(1歳児)。

 

妹は23歳だからいい年してるんだけどすでに半べそ状態。

 

わめきながら部屋に入ってきた。

 

ぶっちゃけどうしようもない。

 

妹は半狂乱。錯乱。混乱。

 

揺れている間は、ずっと泣きわめいてたから、こっちまで不安になった。

 

とりあえず、さらに隣の部屋で寝ている母を起こしに行こうと思ったら、母が部屋から出てきた。

 

僕、妹(&姪)、母の3人が廊下に集合。

 

ただし真っ暗でお互いの顔はハッキリ見えない。

 

僕は手探りで廊下の電気を付けようとしたんだけど、電気が付かない。

 

廊下のスイッチをオンオフに動かしても無反応。

 

母が「あ、停電だ」と言い、廊下にいつも置いてあった懐中電灯を点灯。

 

僕が懐中電灯を受け取る。

 

この間に揺れが収まった。

 

懐中電灯をもって、今度は地下室で寝ている祖父を見に行くために僕は2階から1階に階段を下りた。

 

この時の僕はむろんまだ酔っていた。寝てから1時間かそこらだしね。

 

ちょっとふわふわしながら、せめて転げ落ちないように注意しながら手すりにつかまり、階段を慎重に降りた。

 

すると階段下に、懐中電灯を持った祖父がいた。

 

意外に祖父は冷静だった。

 

87歳だし、部屋で怯えてるかと思ったけどそんなこと無かったよねwww

 

むしろ、あの揺れの中で懐中電灯を探し、暗闇のなか自力であの急な階段を地下室から1階まで上がってきたとかすごい。

 

さすが戦争を経験してるだけあって祖父は無敵だった。

 

強い。

 

そんなわけで全員が居間に集合。

 

※もちろん祖父の懐中電灯と僕の懐中電灯と妹のスマホのみ。薄暗い。

 

ブレーカーが落ちただけかもしれないと思い、玄関のブレーカー版をチェックするもブレーカーは落ちてない。

 

そうか、本当に停電してるんだ。

 

それを悟って、しばらく家族全員で居間にいた。

 

連続して地震は来ないとみたぼくは2階の自室に戻る。

 

そしてそのまま寝た。

 

まだ午前3時だしね、眠いわ。あと酔ってるし。

 

なお、自室を懐中電灯で照らしてみると、いろいろ落ちていてそれをとりあえず拾って、机の上に置いておいた。

 

ここで、トラブル。

 

懐中電灯を落とし、破損(のちに破損ではないと分かるが)。

 

懐中電灯が点かなくなった。

 

電池ボックスを開けると金属の部品がカラカラと音を立てていた。

 

「やっべ…… 貴重な懐中電灯が……」と思ったけど、寝た。

 

【午前7時】コンビニへ買い出し

 

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ふと起きた。

 

まだ停電の状態は続いていた。

 

僕以外はあれからうとうとしつつ居間にいたようだ。

 

よく分からないけど、とりあえず着替えて僕がコンビニに行くことになった。

 

僕が買い出し担当ってこと。なるほどね。

 

近所のコンビニに行った。よく行く店。

 

店に行くと当然、暗い。

 

東日本大震災のときに出回ってたコンビニ内部の写真みたく、モノがすっからかんだと思ったんだけど、意外とまだモノがあった。

 

まだ7時なら大丈夫なんだなあって思った。

 

相変わらずコンビニ価格だからカップ麺から何からすべてのものが割高だけど、とりあえずカップラーメンを家族の人数分購入。

 

レジは、現金払いオンリー。

 

電気通ってないのにどうやって会計してるのかと思ったら、手持ちのバーコードリーダー(おそらく電池か充電式)で商品の値段を読み取って、電卓で計算して、紙に書いて記録していた。

 

レジは常時開けっ放し。

 

レシートは出ず。

 

カップ麺を買って帰った。

 

※冷蔵庫に納豆が残っていたので、家族全員で納豆ご飯を朝食とした。昨日の晩ご飯のおかずも少々食す。カップ麺は最終手段として温存。(たった4個だけど)

 

【午前9時】健康診断の病院へ

 

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ちなみにこの日は健康診断の日でした。

 

電話してもつながらないので、仕方なく現地へ。

 

病院に行ってみたのですが、貼り紙で「臨時休診のお知らせ」。

 

ですよねー。

 

これですっぽかしたことにはならないので、後日改めて受診しようと思います。

 

【午前11時】100円ショップへ買い出し

 

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本格的にこれは停電の影響がヤバいんじゃないかってことで買い出しへGO。

 

ここまでの時点でラジオが無いから一切の情報が入ってこない。

 

テレビも無い。電気つかないから。

 

祖父の趣味が釣りで、携帯用ラジオを持ってるかもしれないとのことだったが、結論としては無し。

 

どうやら壊れたことをきっかけに捨ててしまったらしい。残念。

 

ぼくもアウトドア用の携帯ラジオ&ライトがあるような気がしたけど、探しても見つからず。

 

コンビニに行ってみた。

 

まず閉店してる店が大半。そもそもやってない。

 

で、かろうじて営業してたのがセイコーマート、ローソン、セブンイレブン。

 

でもどこの店に行っても、懐中電灯、ラジオ、電池、カップ麺、パンの類は無し。棚は空っぽ。

 

そう、これが例のコンビニ空っぽ写真の正体。

 

地震発生から6時間以上経過して、コンビニに食料を確保したい人たちが殺到した結果、モノが無くなってしまっていた。

 

そして、モノがまだ残っている店は行列がすごい。

 

おそらく1時間、2時間並ぶんだろうな。

 

……と思って、並ぶのは辞めた。

 

どこかないかどこか穴場は無いかと思い、自転車で信号が消えた街をさまよう。

 

その間、マッスクバリューも閉店。ダメ。

 

ツルハドラックも行列。並ぶ気がしない。諦め。

 

最後の望みをかけて、たどり着いたのが麻生のシルク。

 

www.watts-jp.com

 

これが良かった。結果的に色々買えた。

 

シルクは一応100円ショップってことになるけど、100円以外のものも売ってる。

 

そして何より、言いかたは悪いがダイソーでもキャンドゥでもセリアでもないこの店は、ちょっとマイナー。

 

ぶっちゃけ入りにくい雰囲気、品揃え薄そうな雰囲気が店の面構えからにじみ出ている店。

 

それが僕の中のシルクの印象。

 

でも、通常営業時に入ったことがある人なら知ってるだろうけど、普通のお店なんだよね。

 

特に品ぞろえが悪いとか、そういうことはない。

 

だからこそワンチャンをかけて僕は行ってみたのだ。

 

そしたら大正解。

 

まだ缶詰とお菓子がいっぱいあった。まさに穴場だった。

 

それもほとんど100円。大正解だった。

 

ただ、盲点だったのは店の中が真っ暗だったってこと。

 

商品がまったく見えない。

 

特に外はまだ昼どきで明るいから、暗いところに急に行くとますます見えない。

 

懐中電灯を持ってる人の明かりを頼りに(勝手に)、ラジオとか電池とかを探す。

 

が、むろんすでに売り切れ。ですよねー。

 

でも缶詰だけはたくさんあった。

 

サバ缶とか、ツナ缶とか、煮豆とかそういうの。

 

あるだけ買って、ついでに野菜ジュースとか売れ残りの辛い系カップ麺とかチョコレート系の甘いお菓子とか買って帰った。

 

その間にも、店は入り口を封鎖してこれ以上、客が入ってこないように措置を取っていた。

 

「もう売るものが無い」という判断だったらしい。

 

「店を閉めちゃうのはすごくつらい」という店員同士の会話が聞こえた。

 

会計はやはり現金。

 

電卓と紙とペンでお会計。

 

なお、蛇足だがあの風景は映画『ミスト』を思い出した。

 

ちょっと怖かった。あの映画、バットエンドだし。

 

【午後1時】「断水」のデマを真に受ける

 

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店内でレジの行列を待っているときに聞いた話だが、「札幌市内全域で今後断水になるらしい」という情報を得た。

 

僕はまだラジオを持っていない。家族のだれ一人ラジオを持ってないから正確な情報が手に入らない。区役所にいちいち聞きにいかないといけないレベル。

 

テレビも無い。

 

スマホも電力消費を嫌って電源を落としていた。

 

レジ前で並んでいるとき、ぼくの後ろにいた大学生2人組男女(大学の先輩後輩?)の話が聞こえてきたら、そりゃ信じるよね。

 

というか備えは必要だよねって気づかされた。

 

内容も「今後断水になるかも」って話だからね。害にはならない。

 

「ライオンが路上をうろついてる」的なやつだったら、疑うけど。過去の経験知があるから。

 

あと大学生もパリピみたいな人だったら知力低そうだからデマだってわかるけど、自分とシンパシー感じそうなインキャ風だったからなおさら信じた。

 

家に帰ってから家族にその話をして、水を確保した。

 

でも、すでに母が言われなくても僕が外出している間、風呂に水を張って、バケツというバケツに水を溜めていた。

 

さすが主婦。対応が早い。

 

僕も洗車用のバケツに水を汲み、あとアウトドア用の給水バケツに水を入れ、確保終わり。

 

【午後2時】区役所へGO

 

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情報が無い。

 

まったく情報が無い。

 

ということで、情報を求めて区役所に向かう。

 

区役所内には人がたくさんいた。

 

ベンチに腰かけている人、寝っ転がっている人、いろいろだった。外国人とか観光客っぽい人がほとんどだった気がする。

 

区役所の業務も一部しかやっていないようだった。張り紙からそれがうかがえた。

 

ラジオを見つけた。

 

意外にも、人は集まっていなかった。

 

その辺にいたおじさんと、僕の2人でラジオを聞いていた。

 

ここで分かった情報は3つ。

 

  • 北海道のおよそ半分の電力をつくっていた苫東厚真火力発電所が停止した。
  • それに伴って、ブラックアウトになった。
  • 札幌市において今後「断水になる」とは一言も言ってない。

 

停電の原因は分かった。

 

苫東厚真火力発電所自体は、復旧まで1週間以上かかる見込みだが、それ以外の発電所で補う努力をしていることが分かり、ちょっと安心した。

 

その情報を持ち帰った。

 

なお、区役所内の自動販売機は災害時には無料でドリンクが飲めるらしく、せっかくだから僕も1本貰っておこうかとかいう物乞い根性があったが、さすがに理性でそれを止めた。

 

なんか変な格好をして、目つきもヤバい小太りの男が「こういうときだから貰っておかなきゃなあああ!!!!」とか大きな声で、周囲の人を威嚇しながら自販機を連打していた。

 

僕は心の中で「お前そんなに必要か?」ってくらいドリンクをかっさらっていく姿をみて、すごくイラっとした。

 

こんな状況下でそういうことを思っても口に出さないだろ、普通。

 

元々おかしい人なんだろうなって思った。

 

横で見ていてすごくイラっとしたので記録しておく。

 

ああいう人が近くにいるだけで不快。直接からまなくてもイラっとするわ。

 

【午後3時30分】地区センターへGO/区役所へGO2

 

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家に帰って、区役所のラジオで得た情報を家族に共有。

 

もう少しなにか他の情報が無いかと思い、地区センターへGo

 

こちらは誰もいなかった。

 

入りにくい雰囲気だったので即時に退散。

 

もう一度区役所に行く。

 

すごく無駄な動きをしていた。

 

新しい情報も得られなかった。

 

【午後4時】ラジオを修理して使えるようになった/懐中電灯も直した

 

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外はまだ明るいけど、これから真っ暗になったら作業ができなくなるので、できることをやろうと思い、もう一度ラジオを捜索。

 

そしたら、自分の部屋にあった。灯台下暗しwww

 

でも電池を入れても動かない。どゆこと?

 

電源は単3電池稼働のやつだった。命拾い。

 

単1電池だと残り少ないが、単3電池なら普段からよく使うからストックがある。

 

電池ボックスを開けると、プラス側のバネがサビてて通電不可。

 

なるほど原因はこれか。

 

回路が壊れて無ければ、サビサビ問題をクリアすればラジオが聞けると希望を感じた。

 

なにか代わりのもので代用しようと思い、部屋の隅に落ちていた針金をくるくるっと巻いて、バネに見立て、装着。

 

するとラジオライトが点灯。

 

ラジオも受信。

 

めちゃくちゃ嬉しかったです。

 

普段ラジオなんて聞かないからね。

 

でもこういう時はラジオしかないわ。

 

ネットラジオでもいいんだけど、結局充電出来ないとダメなんだよね。

 

NHKラジオとかで一気に情報を収集。

 

以後、我が家の情報収集はラジオで捗った。

 

また、落として壊したと思っていた懐中電灯だけど、中で金属の板が外れただけだった。

 

元々は接着されていたみたいだけど、落としたときの衝撃で取れちゃったみたい。

 

でも取れちゃっただけで壊れてはいなかった。また元の場所に戻してねじを締めたらちゃんと電気がついた。

 

これで明かりも確保。ラジオもあるから生活の質がだいぶ向上した。

 

【午後5時】薄暗い夕食

 

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お腹が空いてきたので、家族でちょっと早い夕食。

 

メニューは

 

  • 豚肉と白菜を炒めたやつ
  • シラス入りおにぎり
  • ゆで卵3つ

 

ガスと水道が通じていて、本当に助かった。

 

ご飯は土鍋で炊いたので、おこげがおいしかった。

 

豚肉と白菜を炒めたやつ、なんでもないけど、こういうときっておいしいよね。

 

冷蔵庫がダウンしてるので、痛みやすいものから処分ということで真っ先に卵を処分。

 

買ったばかりの1パック10個の卵をゆでて、家族みんなで消費しました。

 

【午後7時】疎遠だった伯父が突然訪ねてくる(安否確認のため)

 

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玄関の風除室のドアがガラガラっと開いた音がして、暗闇のなか近所の人が様子見に来たのかなと思ってドアを開けてみると、伯父さんでした。

 

同じ市内に住みながら、しばらく会ってなかった伯父。

 

母(伯父からすると妹)と伯父はメールとか電話でやり取りしてたけど、「将来、祖父の介護が必要になったらどうするの問題」のことで色々あれやこれがあって、母と伯父の関係もビミョーな時期だった、ここ10年くらい。

 

ぼくと伯父の関係はもう疎遠どころじゃない。

 

子どものころはたくさん遊んでもらったけど、もう10年以上は会ってない。いやまともに20年近く会ってない。

 

伯父の髪が真っ白になっていてちょっとビビった。年を取ったなあと。

 

伯父曰く、安否確認のため来たらしい。

 

で「風呂入りに来ない?」と。車で迎えに来たらしい。

 

聞けば、伯父が住んでる中央区の地域は、午後に火力発電所が再開したことを受け通電したそうな。

 

ただ、伯父の家に行っても気まずいので家族全員の暗黙の了解で、やんわりと断ることに。

 

「明日も停電でシャワー浴びれなければお世話になろうかな。また電話するわ」ということで決着。

 

まあ義理だろうと本心だろうと、安否確認に来てくれたこと自体は嬉しかったけどね。

 

ちなみに、伯父とは子どものころ以来だったから、敬語で話すべきかタメ口で話すか迷った。

 

なんで子どものころはタメ口で許されるのに、大人になると違和感あるんだろうね。やっぱり家族じゃないからだよな。うん。

 

最初はびっくりしすぎてタメ口で話しかけちゃたwww

 

けど、自分の中で違和感があったから突然敬語に切り替えたwww

 

誰にも指摘されなかったけど、我ながら違和感ありまくりwww

 

突然の敬語www

 

それくらい久しぶりに会った。

 

ただ、やっぱり家族全員で10年ぶりに会う伯父さんの家に行って(それも初めてお邪魔する)風呂入りに行ってもくつろげるはずないし、そもそも伯母さんも従兄も会ってないし、めちゃくちゃめちゃくちゃ気まずいばかりなので、やめました。

 

ごめん、伯父さん。

 

気まずさよりも、不便を選んだ。

 

【午後8時】道路1本挟んで向こう側だけ電気復旧してた

 

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というわけで、電気の復旧を待ってました。

 

ご飯も食い終わり、特にやることも無し。

 

全員でリビングにごろりと横になって、ラジオを無言で聞くだけ。

 

長かった。

 

僕はあまりにも暇すぎて、ダメと分かっていても真っ暗な外を散歩しに行った。

 

さらに悪いことと分かっていても、手ぶら。

 

つまり懐中電灯無し。

 

自分の目に自信ありニキ。

 

※よい子は絶対にマネしないでください。

 

【午後8時30分】星空がキレイだと気づく

 

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まず、外に出て思ったのは星空がキレイだってこと。

 

不謹慎かもしれないけど、電気がついてないとこんなに綺麗なんだと思った。

 

星空はキャンプ以来。

 

そうか、星は札幌の上にもあったのか。

 

そう思いました。

 

帰ってから、星空がキレイって話を家族にしたところ、今度は母と妹が外に行って星を観てました。

 

【午後9時30分】電気復旧! ワイ歓喜!

 

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おかしいなあって思ってたんですけど、ちょっと離れたところではありますが、1キロくらい離れたところのコンビニに電気がついてたんですよね。

 

へー、ここまでは電気戻ってるのか、と。

 

つまり、近くの地区までは電気復旧してたんですよ。

 

でも道路挟んでうちの側は真っ暗。漆黒の闇。

 

ひどい格差だなあと思いながら、徐々に復旧してるのは分かりました。

 

もしかして明日にも電気つくか?という希望をもって家に帰ったわけです。

 

そして、午後9時30分ごろ。

 

最初に気づいたのは母でした。

 

「電気ついたんじゃない?」と。

 

どうやら外の街灯が点いたことに気づいたみたい。

 

カーテンを開けると……

 

街灯が点いているではありませんか!

 

思わず「おおお!!!!! 電気ついた!」と大声出してしまいました。

 

姪がすでに寝ていたので、妹に「しっ!」と怒られてしまいましたが。

 

思わずテンション上がるニャー

 

万一ということもあるので、我が家は地震発生時からブレーカーを自ら落としていたのですが、ブレーカーをあげると家中の電気が点灯。

 

給湯器の時刻設定がリセットされたことによって、ピーピー、ピーピー、言ってます。うるさい。

 

電話のファックスもリセットされました。電話機の内部がガチャガチャ言ってます。これは紙を巻き取っている音。安心の音。

 

家族で安堵の声。安堵の表情。ほっとした。

 

もうね、ほんと助かったね。

 

やっぱり電気が無いと困るから。

 

地震発生からおよそ18時間と30分。

 

電気無し生活が終わりを告げました。

 

【現在】今日の行動記録と不安なこと

 

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ここまでは昨日の話。

 

そしてこの記事を書いている今日の出来事日記です。

 

ガソリン

 

まず今日の目標はガソリンでした。

 

電気が落ちてた昨日はどこのガソリンスタンドもダメでしたが、電気がついたことによって給油も復旧しているのではないかと思ってました。

 

午前9時30分から行きつけのガソリンスタンドに並んで、1時間かかってようやく給油完了。

 

ぼくはガソリンを満タンにするという習慣が無いので、遠出をするとき以外は満タンにしません。

 

ただ、今回ばかりは給油満タンにするよね。

 

給油量制限があるスタンドも多数見受けられましたが、ぼくが行ったスタンドは制限なく、好きなだけと言っては語弊がありますが、希望するだけのガソリンを入れることができました。

 

ぼくも軽自動車ではありますが、レギュラーガソリンを22リッター入れてきました。

 

食料

 

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昨日の段階では、早々に閉店していた近所のスーパー(地震当日にチューハイとポテチ買ったとこ)で買い物することができました。

 

店頭販売に近いフローでしたが、カップ焼きそばとバナナ、牛乳を手に入れることができました。

 

紙おむつ

 

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もうね、これも大変。

 

姪は1歳ということで、まだまだおむつが手放せません。

 

ということで紙おむつを調達してきました。

 

幸い、10分くらい並んだ程度で紙おむつをゲットできて良かったです。

 

他の店だと真っ先に品切れになったとかで、ラッキーでした。

 

不安なこと

 

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あとはこのまま順調に推移して、すべての店が通常営業になればいいですね。

 

ただ不安なことは、余震に続く本震です。

 

気象庁の会見によれば今後1週間程度は、先日の揺れと同程度かそれ以上の揺れに注意とのこと。

 

怖いよね、2回目は。

 

これで収まってくれるといいのですが……。

 

まだ、食料はありますが微妙に足りないのがお米です。

 

明日はお米を買ってこようと思います。

 

あと野菜とかも欲しいよね。じゃがいもも食いたい。

 

食料調達かな明日もメインは。

 

心の葛藤

 

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すみません、ちっちぇえ男だなって思われるかもしれませんが、すごく心の葛藤がありました。

 

それは、自分を大事にするか、他人も大事にするかというものです。

 

 

 

具体的には、妹の友達をクルマで迎えに行くかというものです。

 

その友達というのは、ぶっちゃけ僕にとっては知らない人です。

 

妹の友達だしね。

 

何度か会ったことはあるけど、他人です。

 

その人のために、あれだけ苦労して満タンにしたガソリンを減らすのかって話。

 

その友達の家が微妙にわが家から遠くて、その人の家まで迎えに行って、またウチまで戻ってきてシャワー浴びさせて、また送っていくのかって問題です。

 

すごく心の葛藤がありました。

 

結論として、妹の懇願に負けてクルマを出しました。

 

 

もちろん、さすがに恩着せがましいこと言うのもキモいので、妹の友達とその妹を車に乗せるときは快く引き受けた感じを装いました。

 

ただ、喜んでもらえたので良かったです。

 

ちなみに、帰りは送らずに済みました。

 

その子の母さんが仕事から帰ってくるついでに迎えに来てくれるということで。

 

僕の出番は無かったです。

 

まあ、帰りだけ送らないってことはあり得ないので、当然のごとく送るつもりでしたが思いがけずその必要が無くなって、まあ、良かったと言えば良かったです。

 

まとめ

 

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全体を通して思うのは、やはり「電気」の大切さですね。

 

ブラックアウトってホント恐い。

 

アウトドアを趣味としている者として恥ずかしいのですが、やっぱり電気が無いと不安です。僕もまだまだですね。

 

水もそうですが、電気も欠かせないと思いました。

 

今なお停電している地域が、ウチの近所にあります。

 

というか道路1本挟んで、文字通り明暗が分かれてます。

 

こんなに歴然と差があると逆に電気が復旧してしまったことに心が痛みます。

 

こんなに便利でいいのか、と。

 

まだ困っている人がたくさんいるのに、と。

 

せめてもの言い訳として、節電して過ごしています。

 

あと、情報ですね。

 

せめてラジオさえあれば何とかなります。

 

スマホで情報収集しても良いのですが、デマも多分に含まれてますからね。

 

ホントっぽい嘘ほど怖いものはない。

 

例の「断水」の話も、いまのところ断水してないことからデマだったと言わざるを会えません。

 

こういうホントっぽい嘘ほど悪質なものは無いよね。ぼくも思わず聞く耳もってしまったけど。

 

情報が著しく不足していると、簡単に騙される。

 

だからラジオは準備しておいたほうが良いと思いました。

 

スマホ用のモバイルバッテリーがあってもいいけど、結局電気が無いといつか死ぬからね。

 

乾電池で動くラジオとの併用が良いと思いました。

 

ついでに言わせてもらうと、クレジットカードとか電子マネーに完全にシフトしてる人は、こういう時に簡単に詰むと思いました。

 

上で書いてますが、どこの店でもこういうとき現金支払いを要求されます。

 

普段は電子マネーとかクレカ払いは超便利なんですが、便利だからと言って完全に電子マネーに移行してしまうと緊急時、災害時に支払いができなくなってしまうという問題が発生します。

 

なので、普段から現金も念のため用意しておくことが大事だと思いました。

 

銀行も順次復旧しているようですが、まだまだ現金を下ろせる銀行店舗は限られた店舗だけなので、しばらくこの不便な状態が続くと思われます。

 

とにかく早く電気が復旧して、もとの生活に戻ってほしいです。

 

今望んでいることは、それだけ。