もえろぐ

在宅ワークで生きているアラサー男のブログ

リサイクルショップでモノを高く売る方法/ヤフオクで相場を調べてから交渉すると買い叩かれない

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リサイクルショップで働いていると、値付けの裏側が分かってきました。

 

今日はそのノウハウをシェアします。

 

リサイクル業者がどのような「値付け(査定)」をしているかが分かれば、客の立場でどうすれば「高く売れる」のかが分かるはずです。

 

結論から言って、値付けはヤフオクの値段が基本となっています。

 

なので自分であらかじめ「相場」を調べておけば買い叩かれることは防げるでしょう。

 

業者側の値付けは意外と適当です。

 

よく調べている客に対してはこちら側としても強気に出られないので、いい牽制になります。

 

逆に不勉強な客からは徹底的に買い叩きます。

 

それが「生きる」ってことです。

 

 

リサイクルショップはどのように「査定」しているのか

 

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リサイクル業者がどのように「査定」しているのか。

 

僕が実際に働いてみて分かったことを簡潔に述べると、次の通りです。

 

  1. モノを見る。
  2. 型番を見る。(たいていモノの裏側とか横に書いてある)
  3. ヤフオクで型番を検索する。
  4. 「いまいくらで売られているか」を確認する。(相場を確認する)
  5. 相場が分かったらその額の50%を仮の「査定額」とする。
  6. 過去の履歴を見て「どのくらいのペース」で売れているかを確認する。
  7. あまり売れてないものなら査定額からマイナスする。
  8. 破損、キズ、故障、汚れ、シミ、古過ぎるなどのマイナス要素があれば、さらに査定額からマイナスする。
  9. どれくらいマイナス評価するか、いくらマイナスするかは個人の感覚で決める。
  10. ちょっと低めの額を客に提示する。
  11. 客が反論しなければそれで終わり。
  12. 客が反論すれば内容次第で査定額アップ。
  13. どうしても客が譲らなければ交渉決裂。買い取りしない。

 

ざっくり言うとこんな感じです。

 

何と言っても、肝はヤフオクです。

 

「ヤフオク!」でほぼ同じものが売られていれば、それでほぼ決まりと言ってよいでしょう。

 

業者側で微調整はしますが、やっぱり実際に取引されているヤフオクの額は結構強い指標となっています。

 

売値と買値の比率は業者によってさまざまあると思いますが、うちの会社だと、だいたい「50%」くらいが基準です。

 

(つまり、粗利率50%ってこと)

 

なので、ヤフオクの「売価」の半値未満で買い取られたら、それは買い叩かれたことになります。

 

逆に「査定額」がヤフオクの「売価」に近ければ近いほど、良心的な業者ということになります。

 

あとはモノの状態によりますね。

 

新品に近ければ近いほど査定額は上がるはずです。

 

言わなくても分かると思いますが……。

 

あと開封済みでも、使用済みなのか、未使用なのかでも査定額が大きく変わります。

 

なので「開けちゃって」いても、ヤフオクで「開封済み」のモノが結構いい値段で取引されていれば、チャンスはあります。

 

開封済みでも特に問題ないモノなら査定額がそれほど大きくマイナスされることはないです。

 

ただ、箱も含めてコレクション性のあるものだと、ガッツリマイナス査定となるので注意してください。


リサイクルショップにモノを持ち込んで、査定を依頼するときは事前に「ヤフオク」で調べておくと買い叩かれる心配が減ります。

 

自分の中に相場観を持っていると、業者が買い叩こうとしているのかどうかすぐに分かります。

 

客は自分の「モノ」の価値を高く評価しがち

 

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売りたいものがあって、ヤフオクで調べたら今だいたい「2,000円」くらいで売られていた。

 

……という場合は、たぶんどんなリサイクル業者に持って行っても「0円」、つまり値段が付かないと思います。

 

どんなに良心的な業者でも、粗利50%はギリギリです。

 

2,000円で売れるとしても1,000円払って買い取ったとしたら、粗利は1,000円ぽっち。

 

利益なんてほとんど無いに等しいです。

 

むしろ、人件費や事務所家賃、水光熱費、税金などを考慮すると、1,000円のモノを買い取るためにかけたコスト分は回収できず、マイナスとなるでしょう。

 

赤字が確定する取引なんてしません。

 

なので、ヤフオクで数千円で売られているものは、基本リサイクルショップに持って行っても値段が付かないと考えたほうが良いと思います。

 

ところが、意外と持ってくる人が多いこと多いこと。

 

しかも「どや顔」で持ってくる人がいるから笑っちゃいます。

 

リサイクルショップの店員は、そういう相場観の分からないアホは内心馬鹿にしてるので、赤っ恥を避けるためにも一度ヤフオクで調べてからリサイクルショップに持ち込むことをおすすめします。

 

まさに、僕もどや顔でゴミみたいなものを持ち込んで「10円」とか付けられて、悲しい気持ちになったことがあります。笑

 

※持って帰るのがめんどくさかったので10円で売っちゃいましたが……。

 

交渉は来店時からすでに始まっている

 

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「人は見た目が9割」とはよく言ったものですが、リサイクルショップの店員は客の見た目や印象、一言二言交わした言葉の内容なども査定額に反映します。

 

そうなんです、意外と「論理的」じゃない査定をしているんです。

 

なぜなら「査定」って難しいからです。

 

ヤフオクで調べて値付けしてるって言いましたが、あくまで「参考」です。

 

キズとか故障とか、マイナス要素の具合はモノによって違いますし、それをマイナスと評価する人によってもどれくらい価値が下がるのか、誰にも客観的に測ることは出来ません。

 

したがって、あいまいな部分は「客の印象」が決め手になることも少なくないです。

 

ぶっちゃけ、売ろうとしているモノに「愛着」が無さそうだったり、「素人」っぽかったりしたら、買い叩きます。

 

ちょっと過激な言いかたですが。

 

なので、モノを売るときは可能な限り「専門家」や「玄人感」を出した方が買い叩かれません。

 

少なくとも「思い入れのある品物感」を出すとか、そういうテクニックは必要です。

 

あとは「気弱そう」とか、そういう性格的な部分もあまり見せないほうが良いです。

 

「お、こいつカモやんw」と店員に思われたら、相場よりも低めの金額を提示されます。

 

「どうせ反論してこないだろう」と踏んでの判断です。

 

まあ、反論されたらちょっと値段を上げて再交渉とかできるので、言うだけタダですし言ってみるのが店員の鉄則となっています。

 

だから基本的に最初に提示される額は「ジャブ」だと思ってください。

 

この金額に客がどういう反応をするのかで、距離感というか、金額観を推測しています。

 

そんなわけで業者側から最初に提示される額は「ちょっと低め」だと思います。

 

そこでうんとは言わずに、粘ってみることをおすすめします。

 

1回、あるいは頑張って2回粘ることで、相場ギリギリ、業者の赤字ギリギリまで追い詰めることができます。

 

買い取り額をできるだけ引き上げることを心がけるようにしてください。

 

リサイクルショップの賢い活用方法/一緒に査定するようなイメージで!

 

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ここまで割と「リサイクル業者=隙あらば買い叩こうとする悪人」みたいな書き方をしてしまいましたが、なにも業者を憎んで対峙する必要はありません。

 

対等な立場で交渉すればいいだけです。

 

客の側が人間であると同時に、業者の側も所詮は人間です。

 

感情の生き物です。

 

お互い気持ちよく取引を成立させたいはずです。

 

ですから、うまく交渉してwin-winになる売買を目指すべきです。

 

個人的に「お、この人うまいなあ」と思ったお客さんは、スマホやタブレットで業者(僕)と一緒に調べながら会話するパターンの交渉です。

 

「金額交渉」って言うと、かなりハードルが高そうですが「会話」程度に言葉を交わすだけでも結構上手に買い取り額を引き上げられます。

 

モノの査定を依頼する

店員に「調べてる感」を出す(スマホでヤフオクを見てる)

店員にとっては牽制になる

真面目に査定する

金額が提示され納得できなければヤフオクの画面を見せる

「ほらこのモデルなら1万円高く売れてるじゃん」みたいなことを言って反論する

店員も「でもこれは2年前の相場ですよね? いまはちょっと……」と反論し返す

いろいろ話し合う

「じゃあ、500円アップで」と店員が折れる

客、やったぜ!

 

みたいな感じです。

 

まあ、残念ながら数万円単位で買い取り額アップは難しいでしょうが、数千円とか数百円程度なら買い取り額アップは見込めます。

 

そもそも数万円単位で違ってたら、店員が相当「ふっかけて」来ているか、初心者だということです。

 

その場合は、客の側が主導権を握って査定額を修正させましょう。

 

心がまえとしては、

 

客:モノを買い叩かれる側。防御しないと負ける。
業者:隙あらば買い叩こうとするクズ。

 

という構図ではなく、

 

客も業者も一緒に目の前の「モノ」の価値について議論するポジション。

 

って感じをイメージするとうまく交渉できると思います。

 

あるいは、

 

客:モノの価値を「高く」見積もる係(プラス要素を見つける人)
業者:モノの価値を「低く」見積もる係(マイナス要素を見つける人)

 

という形で役割分担して、ロールプレイしていると思えば、どちらも心が痛まないスムーズな取引ができると思います。

 

まとめ/買い叩くことは「悪」なのか?

 

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常識的に考えて「買い叩くこと」は悪です。

 

ただ、本当に買い叩かれたくなければ「自分で売る」のが一番です。

 

正直なところ買い叩かなければ商売として成り立ちません。

 

多かれ少なかれ、リサイクル業者を利用した時点で買い叩かれるのは明白です。

 

本当にそれが嫌なら自分でヤフオクに出品するか、友人知人に売るのが良いでしょう。

 

リサイクル業者を利用するメリットは「即金性」です。

 

つまり、その場で「モノ」が「現金」になるということです。

 

平たく言えば、すぐにお金が欲しいから多少手数料取られてもリサイクル業者に売るという選択です。

 

これはあくまであなたの「判断」であり、評価です。

 

自分で売るとなると、買ってくれる人を見つけるのが大変です。

 

ヤフオクでも、メルカリでも、ラクマでも、フリーマーケットに店舗を出しても良いですが、手間暇が半端ないです。

 

あと、質問されたら答えなければいけないですし、モノが実際に売れたら「梱包」して「発送」しなければいけません。

 

超めんどくさいです。

 

あと、確実に売れるとしても、売れるまでに時間がかかる場合もあります。

 

また、売れるまでは保管しなければいけないので場所、スペースも確保しなければいけません。

 

こういう手間・暇・時間・スペースのコストを引き受けてくれるのが、リサイクル業者です。

 

面倒ごとを押し付ける代わりにお金を払うのです。

 

なので「買い叩かれた」と受け取るか、「手間賃を払った」と受け取るかによって、買取査定額に対する印象はだいぶ変わってくるのではないでしょうか。

 

リサイクル業者側の人間としては、査定額が思っていたより低くてガッカリする客を何人も見てきました。

 

でも残念ながら、こちらも商売なので事実を伝えるほかありません。

 

特に買い叩いているつもりがなくても、売価が安ければ買値も安くなってしまいます。

 

「そんなに高く売りたいならどうぞ自分で出品なさってください」としか言えないです。

 

これは安売りスーパーの話に似ている気がします。

 

地元のスーパーに行けば1,000円。

 

遠くのスーパーに行けば500円。

 

どっちに行くかって問題です。

 

単純に考えれば遠くのスーパーに行ったほうがお得です。

 

でも遠くのスーパーに行くには電車賃がかかる。

 

あるいは、クルマのガソリン代がかかる。

 

そして往復するのに時間がかかる。

 

電車賃が200円かかる、コインパーキング代が500円かかる、喉が渇いて自販で120円のジュース買っちゃった、スーパーの往復で疲れた......。

 

本当に500円のモノを買えば、500円得するのか。

 

冷静に考えるとそれほどお得じゃない可能性もある。

 

そういうことまで考えられるかという問題です。

 

そういったコストを度外視してとにかく、地元のスーパーで1,000円のモノを遠くのスーパーで500円で買えたという事実に快感を覚える人間であれば、好きにすべきです。

 

そういう人は、自分でオークションサイトに出品したほうが満足度が高い人だと思います。

 

リサイクルショップにモノを売ることはおすすめしません。

 

本当にリサイクルショップを利用していい人は、自分でぜんぶやる手間ヒマ時間を冷静に判断できる人だけだと思います。

 

手間・暇・時間のコストをカットするために誰かにお金を払って引き受けてもらう。

 

自分はその浮いた分のコストを使って、より大きなモノに投資する。

 

リサイクルショップにモノを売るときはそういう考え方が必要だと思います。