エゴサーチとは、インターネット上やSNSで自分や他人の評判をチェックすることです。(略してエゴサと言います)
言葉の由来は、英語で「自己」を意味する「エゴ(ego)」と「検索(サーチ:search)」を組み合わせたものです。和製英語(造語)です。
エゴサーチは、次の単語を検索することで評判を確かめます。
- 自分の名前(本名、芸名)
- ハンドルネーム(ニックネーム、ID、アカウント名など)
- 自分のブログ、サイト名
- ブログやサイトのURL
- 自分に結びつく特定のフレーズ
- 自分と関係のあるハッシュタグ
エゴサーチで、自分や他人が世間からどう思われているのかを知ることができる一方、思わぬ「悪口」を見つけて精神的に弱ってしまうことがあります。
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- エゴサーチの意味
- エゴサーチのやり方
- エゴサーチする人物の例/どんな人が何のためにエゴサしているのか
- エゴサーチの誤用/単に検索することがエゴサではない
- まとめ/エゴサされている! 「言葉」には気をつけよう!
エゴサーチの意味
なぜ自分のエゴサーチをするのか
エゴサーチをすると、インターネット上やSNSの中で自分や他人がどう思われているのかをある程度知ることができます。
普通は「自分」が周りからどう思われているのかを知るためにエゴサーチをすることが多いです。
要は「他人の目を気にする行為」ということですね。
検索すると、自分にとって都合の良い情報も目にしますが、基本的にはネガティブな情報を集めることがエゴサーチの目的と言えます。
つまり「悪口」です。
「悪口」を自分で探してまわる作業です。
エゴサーチをすれば、自分は誰にどんな悪口を言われているのか知ることができます。
ということは、あえて自分から「悪口」を読みにいくわけですから、なかなか自意識過剰な行為と言えそうです。
ただ、自分の名前も顔も知っている人が、オフラインで面と向かって悪口や誹謗中傷を浴びせてくるということは少ないです。
一方で、インターネットやSNSの世界はある程度の匿名性が確保されているので、そういった「思ったことをそのまま言う(書く)」という行為のハードルが下がります。
そう考えると、インターネットやSNS上に書かれているこそが「本音」と捉えることも出来ます。
「遠慮なしの意見」
「ただの一般人の感想」
これを読みにいくのがエゴサーチなのです。
なぜ他人のエゴサーチをするのか
普通は「自分」のエゴサーチをするのですが、「他人」のエゴサーチをすることもあります。
これは、エゴサーチしてその人の評判をチェックしてから、その後の付き合い方を決めたり、発言の信頼性を確認したい場合です。
私たちは普段モノを買うときにインターネット検索で「評判」を事前に確認してから買いますよね。
これと同じです。
同じことを「人物(自分や他人)」でおこなっているのです。
また企業が就職活動の際に面接対象者や内定者を「エゴサーチ」することもあります。
自分の会社が世間からどう思われているのかを知るためにエゴサーチすることに加え、「就職希望者」をエゴサーチすることで「その人の本当の考え」をチェックすることができるからです。
面接をしても、その人が「本音」で話しているか分かりませんからね。
例えばFacebookを使って、普段どんなことを書いているのかをチェックすることがあります。
そこで政治的な活動をおこなっていて、例えばヘイトスピーチを助長するような発言を延々と続けていたとしたら、当然心証は悪くなります。
エゴサーチのやり方
検索エンジンでエゴサーチする
では実践ということで、検索エンジンを使ってエゴサーチしてみましょう。
今回は、検索エンジン大手のGoogleを使って調べます。
Googleでエゴサーチしてみた
このブログを例にエゴサしてみましょう。
やり方は簡単です。
検索窓にURLを入力して検索するだけ。
このブログのURL「http://www.moelogue.com/」を検索してみましょう。
(※ブログやサイトの名前で検索してもOKです。このブログなら「もえろぐ」で検索しても良かったのですが、過去にブログ名が変わっているので、今回は変更できないURLで調べてみます)
URL「http://www.moelogue.com/」で検索すると、およそ3,690件ヒットしました。
ただ、これだけでは問題があります。
それは「僕が書いた記事」も多くヒットしていることです。
他人の評価を知りたいわけですから、この結果は邪魔です。
(僕が書いた記事なんだからヒットするのは当然。他人の評価じゃないからエゴサの意味がない)
そこでこのように工夫して、検索し直します。
「http://www.moelogue.com/ -site:http://www.moelogue.com/」
こうすることで、先ほどの検索結果から「僕が書いた記事」が除外されます。
検索数が少し減りました。
あとは手作業で、精査していきましょう。
具体的にどんなことが言われているのかチェックするだけです。
恥ずかしながらこのブログは小さなブログなので、あまり悪口は書かれていません。
ただ、意外なところでこんな言及を発見しました。
Yahoo!知恵袋ですね。
この質問に対して、僕が書いた記事が回答として貼られていたんです。
で、これをみて「おお! 役に立った! 嬉しい!」みたいに思うわけですね。
それだけです。笑
エゴサーチとはこういうものなのです。
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SNSでエゴサーチしてみた
では、同じようにSNSでエゴサーチしてみます。
今回はTwitterでやってみます。
Twitterでエゴサーチしてみた
Twitterにも検索窓があるので、URLを打ち込んで検索するだけです。
「http://www.moelogue.com/」→「moelogue.com」
ここでは「URL」を検索しますが、「@アカウント名」でも「ニックネーム」でもOKです。
今回はURLのみですが、念入りにエゴサするなら全て試してみるのが良いですね。
検索すると、こんな感じでずらっと出てきます。
あとは手作業です。
僕の記事を読んだ人が感想を付けてつぶやいているのが分かります。
こちらは「お役立ち記事! みんなも読んで!」みたいな意味でつぶやいていますね。
エゴサーチでこういうことが分かります。
Twitterであれば、こちらからリアクションすることも出来るので「いいね(ファボ)」ボタンを押しても良いですし、「リツイート」してもいいですし、根拠のない誹謗中傷なら「返信(リプライ)」を送って議論(レスバトル)を始めても良いです。
あるいは、自分のことについてつぶやいている人のアカウントの「過去の発言」などもチェックして、自分と興味が一致していれば「フォロー」する、などの対応も考えられますね。
エゴサーチする人物の例/どんな人が何のためにエゴサしているのか
- 芸能人
自分が出演したテレビ番組やイベント、普段からの自分に対する評価などについてチェックしています。
特に有名になると「2ちゃんねる」などの掲示板でその人についてだけ扱うスレッドが作成されることもあるので見逃せないです。
- 本の著者
自分の本を読んだ人が、どんな感想を言っているかチェックしています。
意外とエゴサしてる著者のことが多くて、ふと本のタイトルをつぶやいただけで、本を書いた人からリアクションを貰えることがあります。
実際にあった体験談のお話しします。
『楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書)』、いい本ですよね
— コモリヤスハル (@yass_cample) 2017年8月22日
僕が『楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書)』という本について言及しました。
すると、本の作者(著者)の人からリアクションがあったんです!
ありがとうございます!!
— 稲穂健市 (@inapon_k) 2017年8月22日
まさか先生ご本人からコメント頂けるとは恐縮です。
— コモリヤスハル (@yass_cample) 2017年8月22日
「知財」と聞いて難しい内容を想像していましたが、先生の取材パートが大変印象的でした。
ホテル三日月の黄金風呂体験など噴飯ものです。法律分野の本でここまで面白いのは少ないと思います。
楽しく勉強できました、ありがとうございます!
読者の方々を少しでも楽しませようと努力したのはもちろんですが、個人的な好奇心もあって、色々なところに飛び込んでみました。好意的なコメントをありがとうございます! いつになるかわかりませんが、次回作にもご期待くださいね。
— 稲穂健市 (@inapon_k) 2017年8月22日
ぜひ! 拝読いたします!
— コモリヤスハル (@yass_cample) 2017年8月22日
著者の稲穂先生とは、もちろん面識がありません。
また通知したわけでもありません。
先生のアカウントがあるなんてことも知りませんでした。笑
正直びっくりしましたね。
つまり、著者は自分の本のタイトルでエゴサーチしているということです。
今回はポジティブな意味で本のタイトルを言及したので何も問題はありませんでしたが
むやみやたらに「悪口」を書くとエゴサーチしている「本人」から反撃されることがあるということです。
ということで、どうせつぶやくなら「ポジティブ」な内容にしましょうね!
叩いていいのは叩かれる覚悟のあるヤツだけです。
むろん、叩かないで済むのなら叩かないほうが良いです。
https://twitter.com/yass_cample/status/899849545080684544
- ブロガー
自分が書いた記事や自分のブログがTwitter上でどのように評価されているかチェックしています。
炎上してるブロガーが「さらなる燃料」を探してエゴサーチしている場合もあります。
- 企業の広報担当者
自社製品やサービスのがどのように評価されているか調べています。
また、Twitter上で「製品・サービスのトラブルで助けを求めている人」を見つけて、解決策を教えてくれたりする。
有名なのは「Google Play (@GooglePlay) | Twitter」です。
Androidに関するトラブルをTwitter上でつぶやくと、かなりの確率で「返信」してもらえます。
たとえばこんなツイートをした人がいます。
スマホ開いたら何故か勝手にアプリ開いてもないのにGoogleストアの画面になってる現象を何とかしたい
— あやのん (@Tanagla_SOB) 2017年11月23日
すると、グーグルからこんな返事がありました。
こんばんは!Google Play ストア アプリが意図せず開かれる場合は、こちらのヘルプの内容をお試しくださいね。https://t.co/FXwO0bgJU5 お試し後、状況は改善されましたか?
— Google Play (@GooglePlay) 2017年11月23日
このように対処法を教えてもらえます。
Androidのスマホやタブレットを使っていて困ったら、Googleのアカウントに聞いてみるといいかもしれないですね。
ちなみに、グーグルの相談窓口もあるので、チャットで相談することも可能です。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
これはもうエゴサーチの範囲を超えて、カスタマーサービスって感じですね。
無償で対応してもらえるのは助かります。
https://twitter.com/Tanagla_SOB/status/933628688377061379
- 報道機関(テレビ局など)
Twitter上で話題の人物や事件について関わりのある人を探しています。
取材活動の一環としてエゴサーチを利用しているんですね。
エゴサーチの誤用/単に検索することがエゴサではない
エゴサーチとは、上で説明した通り「自分」の名前を検索して「評判」をチェックすることです。
しかし、「エゴサーチ=検索する」という意味で使っている人がいます。
これは誤用です。間違いなので気を付けてください。
単に検索エンジンやSNSで任意の単語を検索する行為は、エゴサーチとは言いません。
エゴサーチと言う場合は、あくまで自分や他人の評判をチェックすることです。
まとめ/エゴサされている! 「言葉」には気をつけよう!
- エゴサーチとは、インターネット上で自分や他人の評判や悪口を調べること。
- 一般人から著名人、企業までエゴサーチは幅広くおこなわれている。
- 「こちらから検索することがある」ということは、逆に「検索されるかもしれない」ということを念頭に置いておく必要がある。
- 悪口を書いて余計な争いを生むより、誰かを褒めて感謝された方がよい。
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