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【5分で分かる】イランのスレイマニ司令官はなぜイラクで殺されたのか/アメリカは「テロ組織のリーダー」を排除したに過ぎない

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イラン革命防衛隊(イスラム革命防衛隊)のスレイマニ司令官がアメリカ軍による精密攻撃で暗殺された。

 

スレイマニ司令官はなぜイラクで殺されたのか、解説を試みたい。というより、いくつか信頼できる情報源をここにまとめておきたい。それらに目を通せば大体の情勢は理解できるはずだ。

 

とりあえず河野太郎防衛大臣のブログ記事を読んでおけば要点は掴める。1,500文字前後でまとまっているので、およそ5分で読める。

 

イラクで何が起こったのか | 衆議院議員 河野太郎公式サイト

www.taro.org

 

日本のメディアは「反米」が基本なので、とにかくアメリカを悪者にしたがる。まるでアメリカが突如としてソレイマニ司令官をぶっ殺して、イランに戦争を吹っ掛けたかのような論調だ。しかし事実とは異なる。偏向報道には十分注意されたい。

 

 

ちなみに共産主義者は「アメリカはイランへの軍事挑発をやめろ!」と言っている。

 

 

まったく認識がズレているとしか言いようがない。かつて「チュチェ思想」と戦った共産党の姿は、今や見る影もない。シベリア抑留者の戦後補償(未払い賃金問題)に尽力した政党の人間の発言とはとても思えない。嘆かわしいことだ。

 

 

【5分で分かる】イランのスレイマニ司令官はなぜイラクで殺されたのか/アメリカは「テロ組織のリーダー」を排除したに過ぎない

 

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くり返しになるが、もっとも簡単にまとまっているのは河野太郎防衛大臣のブログ記事だ。大体1,500文字、5分で分かる内容になっている。まずはこちらを参照されたい。

 

イラクで何が起こったのか | 衆議院議員 河野太郎公式サイト

www.taro.org

 

記事の内容を踏まえて、スレイマニ司令官の暗殺に至る経緯をさらに要約すると以下の通りだ。

 

イラクに駐留するアメリカ軍基地に対する攻撃が多発(2019年10月~12月)

アメリカは「イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官」が関与していると判断(イラン革命防衛隊は世界各地のイスラム原理主義を支援している)

依然としてアメリカ軍基地に対する攻撃は続く

アメリカ大使館が攻撃を受ける(大使館への攻撃=アメリカ領土への攻撃と同等の重大な意味合いを持つ)

 

以上のように、イラク国内におけるアメリカ軍基地に対する攻撃が激化していった経緯がある。戦場は全てイラクである。アメリカ側の主張は一貫して「スレイマニ司令官が関与している」だ。

 

そして2020年1月2日、バグダッド国際空港にスレイマニ司令官が到着し車両に乗り込んだことをアメリカ軍がキャッチ。

 

無人機から発射された誘導ミサイルでピンポイント爆撃(精密攻撃)を実施。その結果、スレイマニ司令官は死亡した。

 

イラク情勢は混沌としている。そもそもなぜ厳重な警備下のアメリカ大使館が攻撃されたのか。内通者(イスラム原理主義に味方する者)がいるのではないかという疑いがある。

 

逆に、スレイマニ司令官がバグダッド国際空港にいるという情報をなぜアメリカ側はキャッチできたのか。イラン革命防衛隊(コドス部隊)の中にもアメリカに情報をリークする者がいたのではないかという疑いもある。イラン革命防衛隊はアメリカがテロ組織に指定した組織であり、スレイマニ司令官はそのトップとしてイラン国外への渡航を禁止された人物だ。本来なら誰にも気づかれずに渡航しているはずだ。しかしアメリカ側は情報をキャッチしている。

 

さらに問題をややこしくしているのは、イラン革命防衛隊の存在だ。イラン国軍とは異なる命令系統で独自に行動しており、イランの議会から拘束を受けない。かなり厄介な存在と言える。

 

ただそれを逆手にとって、イラン革命防衛隊をイラン国民から切り離して考えることも可能だ。アメリカとイランの手打ちをする可能性はそこにある。

 

イラン革命防衛隊(イスラム革命防衛隊)とは何か

 

イラン革命防衛隊(正式名称:イスラム革命防衛隊)は、1979年のイスラム革命と共に創設された軍事組織だ。以後、イラン憲法により「イラン国軍(王国群から改組。宗教的イデオロギーは薄い)」と「イスラム革命防衛隊(イラン革命防衛隊)」の二重軍事体制となる。

 

イラン革命防衛隊は「不偏不党」を掲げつつ、イスラム革命時に利権を獲得している。イラン国外へ亡命する者から奪取した財産を以後独占し、近年では建設業・石油・ガス・電信・貿易などの分野に進出している。大統領や閣僚を輩出することで、事実上政治勢力化している。

 

イラン革命防衛隊は、イラン共和国政府のコントロール下に無いためイラン国内においても、その存在について疑問の声がある。

 

スレイマニ司令官は、確かにイラン・イラク戦争からのたたき上げであり英雄視する声もあるが、イラン国民全員が賛同しているわけではない。イランも一枚岩ではない。

 

2019年4月にアメリカは「イラン革命防衛隊」をテロ組織指定している。

 

参考動画

 

スレイマニ☓☓で米国イランエスカレーションあるか?!渡瀬裕哉のメディア斬り捨て御免 内藤陽介【チャンネルくらら】

www.youtube.com

 

#2020/01/08 カクめイ防衛隊とは何か?

www.youtube.com

 

【速報】「米国vsイランの全面戦争はない!」その理由を国際政治学者が解説します。 ※1/5収録

www.youtube.com