「一段落」の読み方が「いちだんらく」なのか、「ひとだんらく」なのか迷いますよね。
結論から言って、正しくは「いちだんらく」です。
近年では「一区切り(ひとくぎり)」とごっちゃになって「一段落(ひとだんらく)」と読むこともありますが、厳密には「一段落」を「ひとだんらく」と読むのは間違いです。
「一段落」=「いちだんらく」が正解です。
「一段落」の意味と読み方
「一段落」という言葉は、文字通り「一」と「段落」が合わさった熟語です。
「一」は数字で、文章と文章の切れ目にあたる「段落」の上に「一」を付けることで、「一つの段落」という意味になります。
転じて、物事や出来事の一つの区切りを表すときに使う表現です。
「段落」は音読みなので、それにあわせて「一」も読みます。
「一」は数字なので、ここでは「いち」、「に」、「さん」と数えます。
なので、「段落」の上にある「一」は「いち」と読み、「一段落」は「いちだんらく」と読むのが正しいことになります。
「ひとだんらく」と読む人が増えている
似たような言葉に「一区切り(ひとくぎり)」と言う言葉があります。
こちらの「一」は「ひと」、「ふた」、「み」と数える読み方が伝統的なので、「ひとくぎり(一区切り)」と読むのが正解です。
ただし、こちらの読み方が混ざった結果、「一段落(ひとだんらく)」と間違って読む人が増えています。
その結果、読み方の「ゆれ」として認める意見も増え、正しくは「一段落=いちだんらく」としながらも、「ひとだんらくとも言う」と補足している辞書も少なくないのが現状です。
まとめ
- 「一段落」は「いちだんらく」と読むのが正しい。
- 「一区切り(ひとくぎり)」の読み方につられて「ひとだんらく」と誤読する人が増えている。
- 近年では「ひとだんらく」と読む人があまりにも多く、現状に合わせて「読み方のゆれ」としての「ひとだんらく」が認められつつある。
参考:「一段落」の読みは? ○[イチダンラク]×[ヒト~] | ことば(放送用語) - 放送現場の疑問・視聴者の疑問 | NHK放送文化研究所