「光回線とは何か」について解説します。
実は「光回線」は「フレッツ光」に限られた話ではありません。
光回線とは/回線に光ケーブルを使っている
インターネットに接続するためには、物理的に「線(ケーブル)」が必要です。
これは固定電話があっても「電話線」が無いと「繋がらない」のと同じです。
また「水道管」が無いと「水が出ない」のと同じことです。
また「水道管」が無いと「水が出ない」のと同じことです。
このように、インターネットに接続するためには「線」が必要になるわけですが、この「線」が「光ファイバーケーブル(光ケーブル)」という素材でできていれば、それが「光回線」です。
光回線の「光」とは、「光ケーブル」のことを指しているのです。
先ほどの「電話線」の例に例えれば、電話線は「銅」で出来ているので「銅回線」と言えます。
これと同じでインターネットにつながるために「光ケーブル」を使っていれば、それは「光回線」ということになります。
光回線の特徴/光は速い!大容量!
「光ファイバーケーブル(光ケーブル)」は、光ケーブルの中を「光」が通ることで通信しています。
これが他の回線との大きな違いであり、特徴でもあります。
「光」で通信すると何が良いのかというと、「電気」で通信するよりもはるかに大きなデータのやり取りがリアルタイムで可能になる点です。
光回線はこの「大容量」と「速さ」が強みと言えます。
光回線のメリット/速さと安定性
光回線を使うとどんな良いことがあるのでしょうか。
主に2点挙げます。
主に2点挙げます。
速い
最近では、インターネットを使って「動画」を観たりすることが多くなりました。
また「写真」などの容量が大きいデータも相互にやり取りする機会が増えました。
また「写真」などの容量が大きいデータも相互にやり取りする機会が増えました。
光回線は「大容量」のデータを「速く」送れるので、動画が途切れることもなく、写真もスムーズに送れます。
安定している
「電気」で通信するケーブルの場合、外部の電磁波などの影響を受け「ノイズ」が入ったり、途切れたりすることがあります。
これがインターネットの接続を不安定にする原因です。
しかし光回線を使っている場合は、ケーブルの中を「光」が通って通信しているので「電気」でみられたようなノイズは発生しにくくなっています。
したがって、光回線は通信が安定していると言えます。
光回線のデメリット/料金の割高感
料金が高い
光回線は、ADSLやCATV(ケーブルテレビ)の回線に比べて月額料金が高いです。
これが光回線の弱みです。
どうして光回線が高いのかというと、光回線は物理的な「モノ」なので全国で使えるようにするには、サービスを提供する会社が設置工事をしなければならず、そこに莫大なお金がかかっています。また人件費もかかります。
その費用が光回線を使う個人の料金に上乗せされるので、光回線の月額料金はどうしても高くなってしまうのです。
ただ近年はこの弱点が克服されつつあります。
たとえば、光回線の代理店によるキャッシュバックキャンペーンやオプションサービスを利用することで、実質的に月額料金を安く済ませることが可能となりました。
また最近の傾向として「光コラボレーション」というサービスが普及しつつあり、このようなサービスを通じて「光回線」を申し込めば安く光回線を使うことができます。
光回線の種類(光回線事業者)/回線ごとの特徴
光回線を個人に提供している企業は、実はそれほど多くありません。
なぜなら光回線を全国規模で、またはある程度広い地域に張り巡らせるには莫大なお金がかかるからです。
したがって、光回線を提供している企業は主に大きな資金を持っている「大手企業」ということになります。
特定の県内でしか提供していない会社もあるので、数えるとキリが無いです。
ここでは、比較的広い範囲で使える主要3社を紹介します。
ここでは、比較的広い範囲で使える主要3社を紹介します。
【NTT(東西)】(フレッツ光)
使える地域:全国
日本電信電話株式会社(NTT)は、日本の通信業界で最も大きな会社です。
皆さんの家の固定電話もNTTではないでしょうか。
皆さんの家の固定電話もNTTではないでしょうか。
そしてあの「ドコモ(株式会社NTTドコモ)」も、このNTTグループの一員です。
そんなNTTは「フレッツ光」という光回線サービスを提供しています。
「フレッツ光」というサービス名は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「フレッツ光」は日本で最も普及している「光回線」サービスです。
回線業者にこだわりがなく、無難に光回線を使いたい場合はNTTの「フレッツ光」にすれば大きく失敗することは無いはずです。
回線業者にこだわりがなく、無難に光回線を使いたい場合はNTTの「フレッツ光」にすれば大きく失敗することは無いはずです。
【KDDI】(auひかり)
使える地域:36都道県
KDDI株式会社(KDDI)も光回線を提供しています。サービス名は「auひかり」です。
KDDIと言えば、auのケータイでお馴染みの会社ですね。
KDDIと言えば、auのケータイでお馴染みの会社ですね。
最近では、格安SIM事業にも乗り出していて「UQコミュニケーションズ」というブランドを展開してます。ガチャピンのCMを見たことがあるのではないでしょうか。
一般的に「auひかり」のほうが「フレッツ光」より速いと言われています。
しかし意外にも「光ケーブル」の性能に差はほとんどありません。
しかし意外にも「光ケーブル」の性能に差はほとんどありません。
NTTの「光ケーブル」もKDDIの「光ケーブル」も、ほとんど同じくらいの速度で通信できるとされています。
ではないが違うのかというと、auひかりのほうがフレッツ光に比べて使っている人が少ないという点です。なのでそれだけ混雑せず「速度」が出せるというわけです。
例えるなら、道路の幅は同じだけど交通量が全然違うということです。
たとえ一車線しかなくても、誰もいない道路ならスイスイですよね。それと同じことです。
たとえ一車線しかなくても、誰もいない道路ならスイスイですよね。それと同じことです。
フレッツ光よりも速い「光回線」を使いたい場合は、auひかりがおすすめです。
また、auのスマホを使っている場合は割引が受けられるのでお得に使うことができます。
また、auのスマホを使っている場合は割引が受けられるのでお得に使うことができます。
ただ、残念なのは「使えるエリア」が限られていて、全国どこでも使えるわけではないということです。
近畿地方、中部地方、沖縄地方では使えません。
ちなみにauひかりが使えない地域でも、その地域の電力会社が「光回線」サービスを展開している場合があります。
たとえば以下のようなサービスがあります。
- eo光(関西限定。関西電力系のケイ・オプティコムが提供する光回線サービス)
- コミュファ光(中部限定。中部電力系の中部テレコミュニケーションが提供する光回線サービス)
- BBIQ(九州・沖縄限定。九州電力系の九州通信ネットワークが提供する光回線サービス)
【So-net】NURO光
フレッツ光、auひかりよりもさらに速いのが、この「NURO光(ニューロ光)」です。
家電メーカー「SONY」の子会社「So-net」が提供している光回線サービスです。
家電メーカー「SONY」の子会社「So-net」が提供している光回線サービスです。
大きな特徴は「NURO光」を使えば、理論上は最大「2Gbps」の速度で通信ができるという点です。
この「2Gbps」という数字は世界最速で、フレッツ光(1Gbps)やauひかり(1Gbps)の2倍の値です。
速さを重視して「光回線」を選ぶなら、最速の「NURO光」に決まりというわけです。
ただ残念なのは「使えるエリア」がauひかりよりもさらに狭い点です。
東京を中心とした関東1都6県のみです。
(東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城)
(東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城)
その他の「回線」
ちなみに、インターネットにつながる手段は「光回線」に限りません。
電気をケーブルに流して通信する「固定回線」や携帯電話の電話回線ネットワークを使って通信する「モバイル回線」などもあります。
固定回線(固定ブロードバンド)
- ADSL
- ケーブルテレビ(J:COMなど)
モバイル回線
- WiMAX
- Pocket WiFi
- 格安SIM&SIMフリールーター
まとめ
以上、「光回線って何だろう」というお話でした。
速い順に「NURO光」、「auひかり」、「フレッツ光」ですが、最初の2つは「対応地域」が限られている点がネックですね。
結局無難なのは、昔から安定したシェアを保っている「フレッツ光」に落ち着くわけですが、せめて「auひかり」に乗り換えることができれば「速さ」を実感できるはずです。