例によって、またこないだ友達と集まって駄弁ってたわけだけど、盛り上がったのはスマホトーク。「最近はすごいよな、中国製スマホ」、と。
中国製が「安く」て「良いもの」へ
エイスースとかファーウェイの最新機種見てたら思うもん、安かろう悪かろうを脱却しつつあるな、と。
コスパ考えたら普通にエイスースもファーウェイも選択肢に入るもんね。
僕はもともとガジェット系嫌いじゃないから、中国のものづくりに興味あってたま~に格安スマホ店頭販売してたら見ちゃうんだけど、つるつるの画面とかテカテカの側面とか美しい解像度とか、国産モデルと比べて目劣りしないもんねホント。
ちょっと前なら「中国製」は「中華スマホwww」とバカにしてたもんだ。
でも気付かないうちにぐんと良くなってたからびっくりするよね。
カネの掛け方というか、投資の仕方が違うね。
もちろん、まだまだ「国産」の絶大な信頼は健在で、製品は全部ちゃんとしてると信じてるけど、価格で圧倒的に押されるよね。
このまま中国製が安くていいものになると、国産メーカーは相当なダメージを受け続けることになると思う。
「日本製」もかつて通った道なのかも
僕の年齢的には実感は無いけど、これがいわゆる戦後生まれが経験したという「メイドインジャパン」に向けられた反応の変化、なのかもしれないね。
聞いた話によれば、敗戦直後の反応は「日本製?www ゴミじゃんwww」だったけど、80年代には「メイドインジャパン!? COOOOOOOL!!!!!!」みたいな。
あれだあれ。映画バックトゥザフューチャーとかでもこの辺の反応の違いがギャグとして盛り込まれてたよね。ドクとマーティの反応の違いとして。
特に自動車だよね。
日本製はかつて世界のクルマ市場で暴れた。
それが今度は中国製が暴れる番なのかもしれないね。
というか、すでに暴れてるね。
メイドインジャパンはもうダメか
これをどう思うか。
「みんなエイスースとかファーウェイとかレノボとか買ってます!!! 日本製がヤバい! 日本のメーカーが全部つぶれる!!!!! うわああああああああ」
これについてどう思うかということです。
IT企業の社長とかプロブロガーとかは、結構冷たい反応してるよね。
「べつにいいじゃん。安くていいものが残る、それだけでしょ。なに国産にこだわってるの?www バカなの?www 市場原理って知ってる?w」
よく言えば冷静。経済合理性を追求した結果だから当然っちゃ当然。
ただ、感覚的には納得できないよね。
感情的にはそりゃあもちろん国産を支持したいわけですよ。
安くてもチャイナのものは買わないっていう不買運動を個人でやったっていいわけです。
でもだからといって打ちこわしとかラダイト運動まがいのことも、愚かだよね。
中国製を壊してまわるとか正気じゃない。
経済人の理屈も理解できるから、こりゃあ困った。
だって同じものが出来上がるなら安いほうがいいもん。あったりまえっすよ。
実質変わらないなら、国産メーカーである必要が無いからなあ。
がんばれニッポン。ネクストステージへ
そこで考えられるのが、「ソフト」だよね「ソフト」。
いやPCソフトとかじゃなくて、ソフトウェアつまり「しくみ」とか「考え方」とか「運用方法」とか。そういうこと。
もう「モノづくりナンバー1」は他にお譲りして、次のステージに。
「モノづくりの環境整備」という方向にシフトせよってことだ。
たとえるならそうだなあ、人材教育とかそうかもね。
あと絶対に遅れない列車運行システムとか、絶対に不良品を出さない品質管理とか。
そういうモノづくりの外側にある、目に見えない部分をじゃんじゃん世界に売り出していけばいいんだと思う。
ラベルはメイドインチャイナとかヴェトナムとかだけど、作り方は日本的というか。
やり方の輸出というか。そういうこと。
これなら、需要はありつつもなかなかマネできないことだろうし、この分野で日本が勝つチャンスはいくらでもあるんじゃないかな。
格安スマホのことを調べてて、そう思いました。
蛇足
華為技術有限公司(ファーウェイ・テクノロジーズ/中国)
⇒太ってて強そう。強キャラ感ある。息を吐くと「むふー」とか言いそう。
ASUSTeK Computer Inc.(エイスーステック・コンピューター・インク/台湾)
⇒データ分析系の敵。序盤でやられるタイプ。