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仮想通貨取引所の仕組み/高く売りたい人と安く買いたい人をマッチングさせるビジネス

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仮想通貨の取引所がどのような仕組みで動いているのか解説します。

 

要は「どんな商売なのか」ということですね。

 

簡単に言うと「仮想通貨を高く売りたい人と安く買いたい人をマッチングさせ、取引を成立させ、場所代として手数料を稼ぐビジネス」です。

 

 

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取引所はオークション会場である

 

取引所は、その名の通り「取引する場所」を提供するビジネスです。

 

具体例を挙げると

 

  • コインチェック
  • ビットフライヤー
  • ザイフ

 

などが仮想通貨取引所にあたります。

 

これらは「仮想通貨」の取引所ですから、当然「取引するもの」は「仮想通貨」です。

 

そして「取引する人」は誰かというと、仮想通貨を「売りたい人」と「買いたい人」ということになります。

 

繰り返しになりますが、取引所はあくまで場所を提供しているに過ぎません。

 

直接取引しているのは「売りたい人」と「買いたい人」です。

 

売りたい人の思惑/買いたい人の思惑

 

「売りたい人」というのは「高く売りたい」と考えています。

 

たとえば皆さんが古本を買い取り業者に買い取ってもらおうとしたときに「できれば高く買ってもらいたい(高く売りたい)」と思いますよね。

 

これと同じことです。

 

一方で「買いたい人」というのは、反対に「安く買いたい」と思っています。

 

先ほどの古本の例で言うと、皆さんに欲しい本があったとして、新品じゃなくてもいいから買いたいと思ったときに、古本屋やリサイクルショップ、ネットショップなどを何店舗もまわって一番安いところで買おうとする心理と一緒です。

 

しかし、売りたい人と買いたい人がただそこにいるだけでは「取引」は成り立ちません。

 

先に述べたように「思惑」が違いますからね。

 

売りたい人は「もっと高く買ってくれ」と言いますし、
買いたい人は「もっと安く売ってくれ」と言うでしょう。


これでは交渉が平行線で、なかなか売買が成り立ちません。

 

そこで「取引所」の出番です。

 

取引所は、まず「買いたい人」と「売りたい人」を集めます。

 

集めると言っても「コンサート会場に人を集める」というような意味ではなく、「Web上に」という意味です。

 

コインチェック、ビットフライヤー、ザイフなどの「取引所」はネット上の存在です。

 

人を集めた取引所は「買いたい人」に「購入希望価格」を聞いて回ります。

 

具体的に「いくらなら買っても良いか(買いたい金額)」アンケートを取るようなイメージですね。

 

「購入希望価格」がひと通り集まったら、その中で「一番高い価格を出した人」を把握しておきます。

 

次に「売りたい人」にも同じように「売却希望価格」を出してもらいます。

 

そしてその中で「一番安い価格を出した人」も把握しておきます。

 

最後に「一番高い買値を出した人」と「一番安い売値を出した人」の「価格」が一致すれば取引成立です。

 

あとは「価格」の順番に取引が成立していく仕組みになっています。

 

「買いたい人の中でも一番高い価格を言った人に買う権利がある」というのはオークションに似ていますね。

 

取引所は「オークションの会場」を提供するビジネスと言ってよいでしょう。

 

具体的な数字でイメージする取引所の仕組み

 

上の説明を具体的な数字で考えてみましょう。
分かりやすくなると思います。

 

<仮想通貨>

 

ギャラクシーコイン/GXC(架空の仮想通貨)

 

<買いたい人>

 

120円 … 1人(最高値)
110円 … 4人
100円 … 10人

 

<売りたい人>

 

150円 … 5人
140円 … 5人
130円 … 4人
120円 … 1人(最安値)

 

上のような状態だったとします。

 

買いたい人は全部で15人いるわけですが、ギャラクシーコインに高い価値を見出して、120円でも欲しいという人が1人います。

 

一方で売りたい人も15人いるわけですが、120円でいいから早く手放したいと思っている人が1人います。

 

ここで「一番高い買値を出した人」と「一番安い売値を出した人」がお互いに提示した値段で一致しました。

 

取引成立です。

 

あとは、買いたい人が売りたい人に120円を払い、ギャラクシーコインを売りたい人から買いたい人に渡せば取引終了です。

 

さてこのとき、手数料が発生します。

 

取引所は取引が成立した金額(120円)に対して手数料を取るからですね。

 

簡単に言うと「場所代」ということです。

 

「取引所という場所でめでたく取引相手を見つけられたのだから、マッチング料をください」という理屈です。

 

通常この手数料は買い手が負担します。

 

支払い方法や支払う額は取引所や仮想通貨によりますが、取引した通貨の中から支払われるパターンが多いです。

 

この例で言うとギャラクシーコインが少し減って、ウォレットに入ることになります。

 

取引所が無いと「手間」がかかる/価格交渉を自分で出来ますか

 

本来、ビットコインを始めとした仮想通貨は「個人間の直接送金」に強みがあります。

 

「取引所」はあくまで民間企業です。

 

ビットコインや仮想通貨の「管理者」でも何でもありません。

 

本当ならわざわざ「取引所」を通じて取引する必要は無いのです。

 

しかし、取引所がなければ「取引したい人を自分で見つけ、価格交渉をして取引成立まで持っていく」ということを全部自分でしなければなりません。

 

これは非常に「手間」がかかることです。

 

この手間を省く代わりに、取引所に手数料を払っているのです。

 

取引所と販売所の違い/販売所の手数料は高めの設定

 

似たような言葉で「販売所」という言葉も使われます。

 

しかし「取引所」と「販売所」は違います。

 

「取引所」では売ったり買ったりする人の仲介を「取引所」がおこなっています。

 

一方で、「販売所」では「販売所」が示した金額で仮想通貨を売ったり、買ったりすることができます。

 

例えるなら、「取引所」が「オークション」なら、「販売所」は「小売」とか「リサイクルショップ」ですね。

 

一般的には、取引所より販売所の手数料のほうが高いです。

 

販売所は仮想通貨を客から安く仕入れて、高く売っているからです。

 

そうすると「販売所」なんて誰も使わないんじゃないかと思いますが、大口取引に有利です。

 

取引所では大量のコインを売ったり買ったりする相手が見つからなかったりするのですが、販売所相手だと大口の取引が可能なのですぐに買いたいとき、売りたいときに便利です。


まとめ

 

  • 取引所は「オークションの会場」を提供することで、手数料を取る民間企業である。
  • 仮想通貨は「当事者同士の直接送金」が可能なので本来は「取引所」を仲介する必要は無い。
  • しかし、取引所がなければ価格交渉をすべて自分でおこなう必要があり、手間がかかる。
  • この手間を代行しているのが「取引所」ビジネスである。
  • 「取引所」と「販売所」の違いは、オークションか小売かの違いであり、後者の方が手数料が高く設定されている。