もえろぐ

在宅ワークで生きているアラサー男のブログ

「天才」は「変人」かもしれないが、「変人」が「天才」とは限らない。

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僕は今月末で退職する。
わずか3か月の契約社員生活だったけど、まあそれなりに楽しめたよ。

 

でも次の就職先はまだ決まっていない。
つまりノージョブ(無職)確定だ。

 

4月以降、定職にも就かずにフラフラしているとすればそれは明らかに「不安定なフリーター生活」に向かっている、ということになる。

 

自戒の意味も込めてこの記事を書きたい。

 

 

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なんといっても「サラリーマン」が正解だ

 

キミは凡人か?

 

凡人ならばサラリーマンをおすすめしたい。

 

サラリーマンはいいぞ。
仕事は誰かが取ってきてくれるし(自分が営業職でない限り)、社会保険料は会社が半分負担してくれるし、交通費だって会社が全部出してくれる。

 

自分の懐が痛まずに済む。
こんなステキなことは、世の中そうは無いぞ。

 

それに世の中のほとんどの人は雇われの身。つまり会社員だ。キミのパパとママはどうだ? サラリーマンじゃないのか?

 

キミも会社員になればみんなと同じだ。

 

「みんなと同じ」

 

これほど安心することは無いとは思わないのか?

 

それなりに休みがあって、それなりの給料がもらえる会社に就職しよう。
就職すべきだ。

 

会社なんていつでも辞められるんだ。
そのときに辞めればいいじゃないか。
だが今じゃない。今は会社に所属しているべきだ。

 

逆に、食えなくなったからと言ってフリーター、アルバイター、フリーランスから正社員になるのは難しいぞ。
歳を喰っていてばなおさら。それはもう最悪の状態だ。
会社員になるのは絶望的だろう。

 

とりあえずどこでもいいから就職して、親を安心させてやってくれ。
定職があるほうが結婚できる可能性も上がるぞ。家庭を築く幸せを手に入れてくれ。

 

ジリ貧フリーランスは最悪だぞ。

 

仕事の無い「フリーランス」は、要するに「無職」のことだ。
気取った言い方をしているだけなんだ。お前それただの無職じゃないか。

 

無職にカネを貸すバカはいない。
クレジットカードなんて作れんぞ。
不便だぞ。それでもいいのか?

 

それにフリーランスは不安定だ。
給料という概念がまず無い。給料日なんてもん、無いぞ。
不安定極まりない。危険だ。できれば避けるべきだ。

 

得意なこともない。
好きなこともない。
夢もない。

 

 

おめでとう! ならば君は凡人だ。
普通の人ということだ。安心してくれ。


凡人が生きる道はただ一つ、サラリーマンしかない。

 

なんでもいいから仕事(就職先)を見つけて、就職するんだ。
不満なことはあるかもしれないが、無職よりマシだ。

 

カネのない不幸は最悪だぞ。
職を失ってはいけない。

 

不満だろうが何だろうが、カネのある状態は維持すべきだ。
カネのある不幸を最低ラインにしよう。カネの無い不幸は論外だ。
気軽に、簡単に、職を手放してはいけない。

 

自分の力でメシを喰ってる人もいるじゃないか

 

プロブロガーだの、アフィリエイターだの、レールから外れて生きてやるだの、色んな人がいるかもしれない。

 

だが、あれは完全に例外だ。

 

勘違いしてはいけない。
商売は、ああいうちょっと変わったヤツにしか出来ない。
キミはそんな変わったヤツなのか? 本当か?

 

んなこたあない!

 

映画『ソーシャル・ネットワーク』は、もう見たか?
「Facebook」をつくったマーク・ザッカーバーグ氏の伝記みたいな映画だ。

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映画は「世界最大のSNS『Facebook』ができるまで」を描いているわけだが、とにかくザッカーバーグはヤバイ奴だ。

 

どれくらい脚色(演出)されているかは分からないが、説得力のある「ヤバさ」だ。やばいヤツのひらめきがどんどん大変なことになっていく。成功しているように見えて、それまでに実に多くのものを失っていることに主人公は気付いていない。

 

とにかく一度見てくれ。

 

www.youtube.com

 

キミはあんなにヤバイ奴なのか?
あれくらいヤバければ仕事になるかもしれないが、君はそれほどではないだろう。
自分が特別な人間だと思っている人間は、他にいくらでもいる。
キミもそういう部類じゃないのか? 本当に変わっているのか? 商売になるのか?

 

ああいうやつらは気軽に「どんどん起業しちゃおうぜ♪」と誘ってくるが、乗っちゃだめだ。忘れるな、あいつらはちょっと変わってるんだ。


凡人のキミが真に受けて会社を辞めても何にもならんぞ。
貯金が減るだけで得るものなんて何もない。来るのはクレカの支払請求書だけだ。

 

痛い目に遭うからやめておけ。

 

キミにそんな才能は無い。諦めろ。
悪いことは言わないから、やめておけ。親に心配をかけるな。

 

そんな夢みたいなことなんて考えなくていいから、仕事しろ。
会社員としての人生を謳歌したほうが無難だぞ。

 

ウェイソンの「4枚カード問題」を知っているか?

 

ウェイソンの「4枚カード問題」は、私たち人間の「推論」のクセをあぶりだす実験だ。

 

ここに「母音の裏は、必ず偶数である。」というルールがあるとする。


このルールが本当かどうか、カード2枚をめくって確かめるとすると、どのカードをめくればいいだろうか

 

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「A」と「8」だろうか?

 

いや、正解は「A」と「5」だ。
対偶を考えれば一発で正解できる。

 

母音の裏が偶数であること。
奇数の裏が母音ではないこと。

 

これだけ確認すればいい。だから「A」と「5」をめくるのだ。
偶数(「8」)の裏に何が書かれているかなんて、実はどうでもよかったりする。

 

これは論理学の問題だが、不思議なことに人間の推論のクセとして最初の質問に引きずられて「母音」と「偶数」をめくりたくなるのが人情なのだ。

 

「論理って難しいなあ」

 

いや、そういうことが言いたいわけじゃない。
この実験のミソは次の話だ。

 

こんな風に言い換えてみよう。

 

「お酒を飲んでいる人は、20歳以上である。」というルールだとすると、どうだろう?


どのカードを2枚めくるべきかすぐにわかるはずだ。

 

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そう。
「チューハイ」「16歳」だ。

 

オレンジジュースを飲んでいるやつの年齢なんてどうでもいい。
38歳のおっさんがなに飲んでようと知ったこっちゃない。

 

重要なのは「チューハイを飲んでいる人の年齢」「16歳のJKがなにを飲んでいるのか」ということだからだ。

 

格段に分かりやすくなっただろう。
ところが論理は全く変わっていない。同じ問題だ。

 

この実験のミソは「物は言いよう、例えよう」ということだ。
つまり、人間はどうしても文脈に影響されてしまうということ。


同じことを言っているのに、ちょっと言い方が違うだけで角が立つこともあれば、すんなり受け入れられる場合もあるのだ。

 

世渡りに役立ててくれ。

 

天才は変人だ。というルール

 

さて、ここに「天才は変人だ。」というルールがあるとする。

 

天才(成功者)は、みんな会社から飛び出してうまくいっている。
周囲の人からは「お前はおかしい。変だ」と最初言われ続けた。
でも今は成功している。変人だと言われ続けたことを今では誇りにさえ思っている。

 

そんな話を聞いた、何の取り柄もない凡人がこのように解釈した。

「そうか! 天才は変人なのか!」
「よっしゃおいらも会社やめて変人になるぞ!」

 

彼は天才になれるだろうか?

 

「4枚カード」で整理してみよう。

 

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「天才」の裏側には、きっと「変人」と書かれているはずだ。
成功者はやっぱりどっか変わってる。周囲から浮いてる。変なやつだ。
これはルール通りと言える。

 

だが、「変人」の裏に本当に「天才」と書かれているだろうか。
「変人」と称して、会社員を辞めることが本当に良いことなのか?
新卒フリーランスは過激な変人だ。インパクトは最高だ。
だが本当に変人になっただけで、敷かれたレールを外れただけで成功できるのか?


「変人」のカードをめくると、そこには「狂人」と書かれているんじゃないか?

 

つまり。

 

確かに「変人」の先には「成功」が待っているかもしれないが、「闇」が待っている可能性も十分すぎるほどあるということだ。

 

「成功」が待っている確率が1%で、その1%の人間が世にいう「天才」であって、99%は自滅して消えていったのかもしれない。

 

さいごに

 

キミは、自分がその1%だと言い切れるか?
その1%の可能性を信じて変人を続ける自信はあるのか?

 

先に、「普通の人(会社員)」の裏に本当に「天才」と書かれていないのかどうか、確認しておいた方がいいんじゃないか?

 

昼間は普通の人(会社員)のまま、小さく副業を始めてもいいんじゃないか?
一か八かの「変人」よりも、「普通の人」のままのほうがいいんじゃないのか?

 

追伸(2017年5月28日)

 

ザッカーバーグ氏がハーバード大の卒業式で語った「スピーチ」。
こちらもなかなか面白い無いようなので読んでみてください。

 

全文なのでちょっと長いですが……。

 

www.huffingtonpost.jp