洗濯機が故障しました。給水系に不調。水が出づらくなったので自分で修理しました。
まあ… 修理したと言っても給水弁(電磁弁)を交換しただけですが…
素人でもYouTubeで動画見ながらやれば意外と何とかなるもんですね。プラスドライバーでネジ外して、上のフタ外して、コード外して、部品付け替えて接着剤で止めて元に戻すだけ。
たったこれだけ。
ね? 簡単でしょ?(冗談じゃなく)
ただ、めちゃくちゃ苦戦したのが「パネルベースを開ける」作業。結論から言って「ツメ」を外せばいいだけだった。でもたったこれだけのことに気付くまで、めちゃくちゃ苦戦しました。
たぶんもう一度やったら30分ぐらいで完了するはずが、初めての修理は試行錯誤タイムも加味して3時間ぐらいかかりました。
次は一瞬で交換してやるぜ!(次はそうそう無いと思うけど)←フラグ
【パナソニック洗濯機】水が出なくなったのでDIYで給水電磁弁を交換しました(全自動洗濯機NA-FS70H2のパネルベースはこう開けろ!)
【1】状況確認(U14エラーで給水できない)
これが我が家の洗濯機。
Panasonic製のタテ型全自動洗濯機。
型番はNA-FS70H2。2010年製。さすがに古い。
最近の問題は「U14」エラー。
洗濯終了まで残り14分のタイミングで必ずこのエラー番号が表示される。
困ったことに我が家の洗濯機の症状は「ここで洗濯は終わらない」ことだ。
つまりどういうことかと言うと、残り14分でU14エラーが表示され、それからしばらくは動作を続けるのだ。そして放っておくとやがて動作が止まる。けたたましいブザー音が鳴る。ギブアップのサインだ。
動作が止まった時に人力で電源を入れ直すと(再起動すると)、続きから洗濯が始まる。(恐らくすすぎ動作)
なので「洗濯できない」わけではない、というのがポイント。
恐らく皆さんも同じ感覚だと思うが、洗濯できないのなら買い替えるだろう。完全に壊れたもの、として。洗濯できないのは困るからだ。
しかし我が家の洗濯機の場合、洗濯できないこともない。これが厄介。あきらめきれないのだwww
ただし洗濯時間がハチャメチャにかかる。なぜなら上述のようにU14エラーのあと、しばらく頑張る(運転を続ける)ため、だ。
通常の洗濯であれば、平均40分前後で終わるので、当然画面の表示通りカウントダウンしていって終わる。これが通常動作。
でも我が家の洗濯機の今の状態は、
残り40分
↓
残り30分
↓
...
↓
残り14分(エラー表示開始)
↓
しばらく運転(1時間ぐらい頑張ることが確認されている)
↓
ストップ&再起動(ギブアップブザー&電源オンオフ動作)
↓
残り13分(ここまでで1時間以上経過)
↓
...(順調にカウントダウン再開)
↓
洗濯終了(トータル1時間30分前後)
つまり、ここ10年は「1時間あれば2回は洗濯できた」のに壊れてからは「2回洗濯するのに3時間かかる」ということだ。
お分かりだろうか、とてつもなく効率が落ちてしまったことに。イカレているだろう…
【2】原因の推測(給水電磁弁の故障?→パーツの購入)
結論から言えば、この故障原因は「給水弁(電磁弁)=給水系」と推測される。※あくまで素人判断だが。
洗濯機の説明書に記載されている正規のトラブルシューティングとしては「U14」エラーというのは「給水トラブル」と定義されている。
【タテ型洗濯機】給水できないときは/エラー表示「U14」が出たら - 洗濯機/衣類乾燥機 - Panasonic
具体的に何をすれば良いか、以下の通り書いてあった。
- 水栓は開いていますか?
- 水道や給水ホースが凍結していませんか?
- 給水ホースのフィルターにゴミが詰まっていませんか?
我が家の場合は「すでに元栓は開いている」し「凍結も今時期は全く考えられない」。そして「フィルター掃除は実施済み」にもかかわらず、この症状は改善されなかった。
どうやっても洗濯機の電子頭脳が思うように給水できないということ。
残念ながらこの、メーカー側が用意しているトラブルシューティングでは解決できなかった。
しかし気付きとして得られたのは、やはり「給水系」のトラブルということだ。
振り返ってみると、「U14エラーのあとしばらく頑張る」という動作は「洗濯機としては、最後のすすぎ動作をしたいから給水弁を操作して全開にしたはずなのに、給水弁が思うように開かないので、チョロチョロとしか給水できず、チョロチョロと水を溜めながらそれなりに時間経過で水を溜めてみる」行為なのではないか。そして「結局、通常と違う水位なので最終的には動作を停止する」と解釈できなくもない。※まったくの素人考えだが。
となるとやはり、決め打ちだ。水道水を洗濯槽内に取り入れるための弁の部分に何かおかしなことが起きている(故障)。そう考えて交換すればいいのではないかと思い立った。
ググればパーツは出てくるので「型番 給水弁」で検索して、好きなサイトで買えばいい。僕は楽天で買った。
3,500円ぐらいで買えた。
あとは商品の到着を待って交換すればいいだけ…
そう思っていた時期が私にもありました…
【3】パネルベースは「ツメ」を外せばあとラク!
商品が届いた。これだ。
電磁弁だけではなくて、洗剤入れも一体型の部品。
交換したいものは電磁弁だけ(黒い部分)だが、これしかなかったのでこれにした。
まあ洗剤入れも一緒に替えてしまっても問題ないだろうし。
説明書が同梱されていた。ありがたい。
説明書通りに進めていく。
ネジを外してパネルをカパッ!…
ならない。カパってならない。外れない。
何かがひっかかっている。ツメか、見えないネジか、あるいは…可能性は山ほどあった。
とにかく給水電磁弁にアクセスできない。交換できない。
え…?
嘘でしょ。
「③」から
「④」に移行できない。
え!? え… どゆこと。はわわ…
終わった。もうおしまいだ。
ダメ元でパナソニックの公式サポートセンターに電話してみた。
出張修理サービス | 修理のご相談・お申し込み | サポート(個人のお客様) | Panasonic
「あのー、パネルベース開けたいんですけど説明書にも書いてなくて。どうやって開けたらいいんすかねー?」
「パネルベースはお客様が開ける想定にはなっておりません。大変申し訳ございませんが、お答えいたしかねます。修理依頼ということであれば、このまま予約が可能です、1週間前後お時間を頂きつつ、専門の修理担当者を派遣することは可能です(2万円ぐらい費用が掛かる)」
「ですよねー…」
サポセンは駄目。(当然だけど。素人が開けるなやって感じよね)
※ちなみにサポセンの電話回線は常にパンク状態。散々待たされてこの回答。クソの役にも立たない。でもオペレーターの女性は丁寧だったから好きwww
また近所の家電修理専門業者(個人業者)に電話してみた。
「修理の依頼というより、部品付け替えだけお願いしたい感じです。来てもらって、手元の部品を交換してもらう、みたいな依頼って可能ですか?」
回答としては「できる。出張料でまず何もしなくても5,000円、んでもって手元にある部品取付工賃等もろもろで合計1万円前後」とのこと。
※ちなみにこの業者はタメ口で電話応対してきた。微妙にイラっとした。俺はお前の友達じゃねーぞ。嫌いなタイプ。たぶん仕事も雑だし明朗会計からも程遠いだろう。客の家に上がり込んだら最後、際限なく料金追加していくタイプと見た。とんだクソ野郎。←ド偏見
まあメーカー経由で修理依頼するより個人業者に依頼した方が多少は安くなるけど、やっぱりこれはあきらめきれないよな…
部品代だけで出費を抑えたい。僕の貧乏魂がささやく。
ググりまくって、YouTubeでも検索しまくったけど、全く同じ型番の修理情報・動画は見た限り無し。
終わった。詰んだ。
洗濯機を買い替えて、この手元の新品の部品も捨てるのか… イヤだ。悲し過ぎる。
そう思いつつ、ふと他社製洗濯機の洗濯機修理動画を見ていて、ひらめいたことがある。
もう「ツメ」と考えよう。ネジが残ってる可能性は捨てよう。
ドライバーねじ込んで、こじってみればいい。これはまだ試してなかったな。
結果的にこれが正解だった。
とりあえず、外れそうな雰囲気の半月状パーツの取り外しから始める。
やることは単純。マイナスドライバーをスキマにねじ込んで、こじるだけ。
お!? 外れたぞ。ビンゴ。ツメでハマっていただけだったのね。
さらに取り外したい本命パーツ、パネルベースを揺らしてみて、たぶんここもツメで固定されているだけと確信。
さらに奥のスキマにマイナスドライバーを突っ込んで、こじる。
すると…
やったあああああ!!! 取れたあああ!
正直感動した。ありがとう、俺のひらめき。
ネジじゃなかった。ツメだった。最初からツメだとは思っていたけど、どこにツメがあるか分からないから正解を知りたかったのだが、いっそこじ開けるつもりでこじってみて良かったのかもしれない。
ここから先はあっという間だった。本当に付け替えるだけだから。
これが電磁弁。(グレーの部分)
付随するパーツを丁寧に取り外す。ふろ水ポンプとの接合部は接着剤が取れなかったのでハサミで切断して、むしり取った。
コード類は元に戻せるように番号をマジックで書いて、付け替えた。
そして新しいホースを取り付けて、接着剤で固定。(ちなみにゴム用接着剤がおまけでパーツに同梱されていた。ありがとう)
その他の部分は説明書通りです。図の通りやれば終わりました。
【4】直りました。嬉しい!
説明書に書いてある通り、ゴム用の接着剤が乾くまで3時間放置。
そして試運転。
動きました。
残り14分でエラーが出ること無く、1分後ちゃんと13分になり、カウントダウンと共に終了しました。
確かに以前と水量が違う(明らかに交換後の方が多い)ので、やはり給水電磁弁が故障原因だったと思われます。
ちなみに、給水電磁弁を分解して、中身がどうなっているかまで究明はしませんでした。さすがにそこは素人の範囲を超えているかなと思うし、ドライバーも特殊なやつ(トルクス)だったのでやめました。
ともかく、給水電磁弁というブラックボックスが原因ぽいのでそれをまるっと交換することで、修理費用を抑えられて助かりました。
電子部品が破損していたらお手上げだったけど、部品の交換だけなら素人にもできるもんですね。良かったです。
たぶん、僕もやったことありますけど「ウォシュレット便座」の交換作業をDIYでやったことある人なら余裕だと思います。
マジでネジ外して、コード外して、部品入れ替えて、元に戻すだけなので。
今回はほんとに「パネルベース」のアクセスに戸惑ったので、僕が今回のDIY修理作業で得られた知見を余すことなく全部インターネットの海に放ちます。
誰かのお役に立ちますことを祈って。
まとめ
- 「U14エラー」=「給水系トラブル」=給水電磁弁交換で直る可能性あり
- 「ツメ」は写真の通り、多少強引でもドライバーの刃先をぶち込んでこじ開けるしか方法は無い
- 給水電磁弁を交換すること自体は簡単。素人でも出来る。
- 給水電磁弁を購入するときは型番違いに注意。
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