新年になったら親戚一同が集まって麻雀大会するのが、我が家の恒例行事なんですけど、じいちゃんがやらかしちゃいました。お漏らしです。やっちまいました。
3年ぶりにじいちゃんが麻雀大会で優勝したんです。元々、年相応の「尿漏れ」があったんで紙おむつを自ら履いているのですが、あまりに嬉しかったのか今日は特にお酒飲みすぎちゃったみたい。
トイレに行かなきゃいけないところを、ずっと我慢してた…… というかもう酔っ払い過ぎて何が何だか分からなくなってしまい、途中からはもう呂律も回らなくなってて、それでも親戚一同が帰るまでは持ちこたえたんです。
ところが、家族だけになったら普通にお漏らししてましたね。ソファーのクッションがビチャビチャ。臭いおしっこでビチャビチャ。ズボンもお漏らし状態。アカン。アカンで。紙おむつが受け止められないぐらい、おしっこしちゃったんです。それが漏れ出していました。
ほんと「どうしようもないなあ」と思いつつ、まあ可愛そうなので僕や親が協力して介抱してあげました。ズボン脱がせて、パンツ脱がせて、オムツ渡して、トイレまで連れて行って、「入歯取った？」って聞いて、あれこれしてあげました。
もう祖父が自分が考えているよりも「若く」ないんだろうと思います。「老い」を自覚すべきなんでしょう。
でも困ったことに頑固だから「絶対に自分はお酒に強い」と思っているんですよね。確かに昔話を聞く限り、お酒に強い職人気質の人なんですけど、結局今はおいぼれなんですよねただの。それを自分でなかなか認めない。だから漏らすまで飲んじゃうんですよね。
あまり責めても可愛そうですけど、でも自覚はしてもらわないと外出先でお漏らししたらクリーニング代請求されたり大変なことになりますからね。自重して欲しいです。身体を大切に。というか酒量を抑えろジジイ。
自分にとってじいちゃんはかっこいい人なので、そのじいちゃんがお漏らししてあんな姿をさらすなんてちょっと「哀れ」というか「老い」を感じてしまった。悲しい気持ちです。新年早々。
あんなカッコ悪いところ、正直見たくなかったよね。とても寂しい。
自分ももう30なんだなあって思います。
じいちゃんに対してこういう風に思うわけですから、自分の親の介護がもし始まったらもっと虚しい気持ちになるのかもしれません。ゾッとしました。
