クリスマス商戦真っただ中で「バーゲン」と「セール」という言葉が街中で入り乱れてたので、そもそも2つに違いがあるのかどうか調べてみた。
「バーゲン」と「セール」ではニュアンスに違いがあるのかどうか気になったんだけど、英単語の意味を調べたところで分からない。
一応、結論としては「バーゲン=型落ち品の安売り」、「セール=現行品の値引き」って意味で使い分けてたけど、今となっては使い分けが曖昧でほとんど同じで使われてるみたい。
「バーゲン」と「セール」の違い/「前期/今期」の違いと「商品ジャンル」の違い
「sale(セール)」に「安売り」の意味はない
英単語の意味的に「セール」ってどういう意味なのか調べると、以下の通り。
販売、売却、売買、取引、販売業務、販売部門、セールス、売れ行き、需要、売り上げ(高)
セールに「安売り」って意味は本来含まれていない。「セール」=「安売り」のイメージは日本的なものなのかもしれない。「セール」が「安売り」って意味の和製英語になってるんだね。
「bargain(バーゲン)」は「特価品」って意味がある
同じく「バーゲン」はどうか。
売買契約、取引、協定、約束、契約、安い買い物、特価品、バーゲン
バーゲンの場合は、セールと違って「特価品」って意味がある。だから「安売り」ってイメージと結びついていても違和感はない。
ただ、あくまで「特価品」って意味であって「安売り」って意味ではない。たまたま安く手に入れられた場合も「バーゲン」で表現できるから、結局違いがよく分からない。
混乱の原因は「和製英語」のような「セール」とか「バーゲン」の意味合い。
「バーゲン」は「型落ち品」、「セール」は「値引き」
インターネットを検索すると、何となく使い分けてる業界の人がいた。どうやら「バーゲン」は「前期の商品を安く売る」、「セール」は「今期の商品を安く売る」って意味で使い分けているみたい。
なるほど。「バーゲン」は「前期の商品」を扱うから、型落ち品とか売れ残りとか、そういうものだね。ただ安いってだけじゃなくて、旬も過ぎてる品物ってことか。
少しだけ「バーゲン」と「セール」のニュアンスの違いが分かった気がする。
そしてそういう違いがあることを前提に考えると「商品の違い」も「バーゲン」と「セール」の違いになる。
つまり「前期」とか「今期」の違いが出るってことは、毎年新しいモデルが出るとか季節商品とか、そういう事になるから衣料品や家電製品が「バーゲン」で安売りされることが多い。
逆に「新モデル」・「新機種」って概念が薄い食料品など安売りするときは「セール」を使うことになる。
なるほどね!
似たような言葉「clearance(クリアランス)」
普段何となく接してるカタカナ語、「クリアランス」もついでに解説しておく。
取り片づけ、(じゃま物・不用物の)除去、排除、整理
つまり「在庫処分」だね。
「前期の商品の売れ残り=バーゲン分」と「今期の商品の売れ残り=セール分」を「在庫処分」として一掃大安売りすること。
バーゲンとセールが合体した究極の大安売り、それがクリアランスの本来の意味。つまり最強。
まとめ
- バーゲン=前期の商品を安く売ること(医療品とか家電とかが多い)
- セール=今期の商品を安く売ること(食料品とかが多い)
- クリアランス=在庫一掃処分(バーゲンとセールが合体した安売り)