もえろぐ

在宅ワークで生きているアラサー男のブログ

「ぺこちゅーぶ」が示唆する『YouTuber』の投資性/その光と闇

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なにげなく「邪神ちゃんねる」を試聴していて思ったのだが、動画内のギャグに「YouTuberの二面性」のようなものが示唆されているように思えた。

 

うまくテキストで表現できないけど、なんとか言語化を試みたい。

 

恐らく、制作サイドにそんな意図は全くないだろう。完全に僕がこじつけて深読みしたかっただけ。ただ興味深かったので記録に残しておきたい。

 

 

ぺこらが「ぺこちゅーぶ」を始めるということ

 

邪神ちゃんが「疲れた」という理由でぺこらに動画撮れと押し付けたことで、ぺこらがYoutubeを始めたという設定のこの動画。

 

 

完全に漫画、アニメ内における「邪神ちゃん」と「ぺこら」の関係性にひっかけたギャグである。

 

なんのことはない。ただ、それだけの動画である。

 

でも面白いのはぺこらの反応。いろいろ示唆を含んでいるように感じた。完全に受け手の感覚の問題だけど。

 

まず「ただでさえバイトで時間がないのに」という理由で、動画投稿に抵抗を示す。

 

この部分がものすごく「労働者的発想」に感じた。「労働者的発想」と言うとかなりディスが入ってるけど、要するにパンピーの発想。あ、またディスってるw

 

なんというか、これが普通の反応だよね。ぼくも3年前のサラリーマン時代ならこういう反応していたと思う。今でも親とかきょうだいとか親戚はこういう反応。

 

つまり、「動画撮って、なんか意味あんの?」とか「カネにならないじゃん」とか「そんな暇があったら働け馬鹿」とか、そういう反応。

 

ぺこらのリアクションが、まさにそんな感じだった。いや、そこまで明確じゃないけど。ぺこらが一般人に超絶近いリアクション取ってて面白い。お前、天使じゃなくなってきてるぞ。ただのフリーターになってきてるぞ。笑

 

要するに、投資性に気づいていない。だからバイトしてたほうがマシと思えるわけ。自動販売機のビジネスモデルがいかに素晴らしいか気付かないと、Youtubeとかブログとかnoteとか自分の商品つくって、自分じゃない誰かがそれを24時間265日淡々と売り続けてくれる商売がいかに素晴らしいか分からない。ぺこらはまだこの段階。

 

ただ、そこからさらにぺこらの反応が実に興味深い。情報商材特有の甘い言葉に反応してしまう。(さすが邪神ちゃん、汚い。さすが悪魔)

 

邪神ちゃんが「報酬」と称して、「1再生につき0.1円払う」と提案してくると、ぺこらが飛びつく。これが面白い。

 

1再生0.1円って、かなり現実的なリアリティのある数字でワロタwww

 

1万再生=1000円。

 

この「不労所得のような魅力」にぺこらの心がぐらっと揺れるんだよな。

 

この辺りの心の揺らぎが、なんかブログとかYoutubeで儲けてる人たちを目の当たりにして、夢とか希望とかを見出しちゃった哀れな素人っぽくて好き。

 

「ブログって儲かるらしいよ」とか「Youtubeって儲かるらしいよ」とか「YouTuberみたいにラクして儲けたい」とか安易に考えちゃうやつが、Youtubeに参入する様を見ているようで、実に滑稽というか、悲壮感があった。底辺所得特有の無能感がひしひしと感じられて実に香ばしい。

 

そしてここからさらに面白い。

 

例によって、やはり邪神ちゃんはクズもとい悪魔。

 

ぺこらのアルバイト先から給料前借りして、機材を揃えてあげたぞって名目で「10万円の借金」背負わせるんだよ。畜生の鑑やで邪神ちゃんはwww

 

まあ、それはおいといて。

 

そう、Youtubeは「投資」だからね。ブログもそう。

 

先行投資あってこそ、後の収益化が図れるわけだよ。先立つものが必要。これを示唆しているように感じた。

 

こういう教訓っぽいストーリー展開が、この動画ものすごく面白いなあって感じた。

 

つまり、1万再生で1000円貰えるって話はたぶん真実なんだけど、そのためには先立つものが必要。この動画の場合、撮影機材10万円。日々の生活すら困窮しているぺこらにとっては、「んなもんやってられるかー!」ってなるのが当然の反応。リアルな数字でガツーンと表示する感じがたまらんね。

 

家でゴロゴロしてるだけでお金が入ってくるなんてことは無いってこと。不労所得なんて存在しないってこと。これがやんわりと伝わってくるいい教訓だったように思える。

 

あとこの動画では「撮影機材10万円」って具定例だったけど、「時間」に置き換えてもいいよね。

 

大体の人は「簡単にラクして儲かる」ってイメージだけでブログなりYoutubeなり参入して、記事書けないとかリライト面倒くさいとかデータの分析苦手とか動画編集面倒とか収益に直接つながらない些細な、でも自分はこだわりたい部分、それも他人にとっては超どうでもいい部分に時間をかけちゃったりなんかして、勝手に挫折して勝手に消えて行くんだよな。

 

スーパーで働きながらコツコツと10年以上動画を投稿し続けて、脚光を浴びた人がどこかにいた。誰だったかな。「ただでさえバイトで時間がないのに」って思いもせず、何か熱狂できるものというか、熱中できるある種の狂気みたいなものが必要なんだと思う。それを情熱っていうのかもしれない。

 

YouTuberとして人気者になるってそういうこと。インフルエンサーってそういうこと。根気とか努力とか継続とか「退場しない戦略」とか「細く長く生き残る」とかそういう計算が必要ってこと。

 

それを、流れるように6分で解説している動画に僕は思えた。

 

ちなみに、ぺこらが背負った借金の金額が「105,919円」で「じごくいき」ってゴロになってるの、好きwww

 

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僕らも、もしかしたら「輪っかをなくした天使」なのかもしれない

 

ぺこらは天使の輪を無くして、天使の力を失って身を落としてフリーター生活を送っているわけだけど、もしかしたら僕らも本当は天使だった過去を忘れているだけなのかもしれない。

 

いまは身を落としている。けど、本当は天使で天使の輪っかを無くしているだけ。

 

天使の輪っかさえ見つかればまた天使に戻れる。本来の姿に戻れる。これが現実なんてそんなの嘘だ。信じたくない。

 

僕らは本当は天使だったのかもしれないのだから。

 

(謎ポエムEND)

 

蛇足:「ぺこちゅーぶ」と「ぱかチューブっ!」

 

「ぺこちゅーぶ」と「ぱかチューブっ!」って語呂が似てるよね!

 

 

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