文章を書いていて迷うことがあります。
それは「話し」と「話」の使い分けです。
「あれ??? どっちだったっけ?」
たまによく分からなくなるので、調べてみました。
結論から言うと、
- 動詞として使うなら「話し」
- 名詞として使うなら「話」
を使います。(具体例は以下の通りです)
もっと分かりやすく言うとこれです。
言葉のビミョーな違いについて。
— 壯庭回/回転王子 (@rpm_prince) July 18, 2018
基本的に正式な書類はこの法則に則っています。
覚えておくと便利!! pic.twitter.com/YbwFoIlbAw
「話し」は動詞として使う/動きがあるときに使う
「話し」は行為にくっついて使われます。
なので「話し○○」と使われることが多いです。
その他の見分け方としては「はなし」を「喋る」に置き換えて考えるとよいでしょう。
意味が通じれば「話し」を使います。
例えば、次の「はなし」は全て「喋る」という行為に置き換えて考えることができます。
なので「話し」が正解です。
ちなみに、前後の文章の品詞(動詞か名詞か)を知りたいときはこちらのサイトが便利です。
≫ 日本語自動品詞分解ツール - konisimple tools
例
- 「話し言葉」…喋るときの言葉
- 「話し声」…喋っている声
- 「話し合い」…お互い喋る
- 「話します」…喋ります
- 「どうぞお話しください」…喋りかける
- 「あの人に話しかけてはいけない」…喋ってはいけない
- 「私からお話ししたいと思います」…私が喋る
「話」は名詞として使う/特定の内容を指し示すときに使う
一方、こちらの「話」は名詞として使います。
例えば「はなし」の前が「○○話」や「○○の話」という形になっていれば、「はなし」は名詞です。
この場合は「話」を使います。
例
- 「昔話」
- 「世間話」
「内緒話」 - 「秘密の話」
- 「あたしの話を聞け!」
- 「あのさぁ… 昨日の話なんだけど…」
- 「あの話、覚えてますよね?」
- 「そのような話、覚えていませんね」
また「はなし」のあとに「が・を・の・に・で・から」などの言葉(助詞)が続いている場合も、「はなし」が名詞として使われているので「話」となります。
繰り返しになりますが、文章中の品詞(動詞か名詞か)をチェックしたいときはこちらのサイトが便利です。
≫ 日本語自動品詞分解ツール - konisimple tools
例
- 「話が分かる」
- 「話が合う」
- 「話が付いた」
- 「話が弾む」
- 「話が違う」
- 「話が早い」
- 「怖い話が聞きたい」
- 「話の腰を折るなよ」
- 「お話にならんな」
- 「彼の話で合点がいった」
- 「その話からすると…」
まとめ
「話し」は動詞として使う場合。
「話」は名詞として使う場合。
分からなくなったら「動作」なのかを考えよう。
具体的な動作として「喋る」のなら「話し」を使えばよい。
そうじゃないなら「話」を使うのが正解。