第1話「なんだかんだで、みんな、キスって大好きだよね。/マラソンって人生の縮図だって、知ってた?」を視聴したので、その感想を述べます。
まず見た目からして、人外。あなたのケモナー度が試されるのは言うまでも無いでしょう。
でも『亜人ちゃんは語りたい』を観た僕としては、この程度の人外要素など取るに足らないものだった。気にならんよ全然。むしろ、ありだ。
ただ雰囲気はまぎれもなく「日常系」でありながら、その背景となる世界観はなかなかのディストピア設定。
結局、差別を乗り越えた世界はそれまた別の地獄でしたってお話だと思います。
『亜人ちゃんは語りたい』より、もっと根本的に暗いです。
『亜人ちゃんは語りたい』より、もっと根本的に暗いです。
「セントールの悩み」感想
あらすじ/人外ケモナー×ディストピア
僕らが想像するいわゆる「人間(ヒト)」は、進化の過程で絶滅した。
残ったのは「長耳型」を始めとする4形態の哺乳類のみだった。
残ったのは「長耳型」を始めとする4形態の哺乳類のみだった。
羽が生えていたり、角が生えていたり、下半身が馬だったり、人魚だったり……。
この世界に生きる人たちは見た目が大きく違う。
この世界に生きる人たちは見た目が大きく違う。
それゆえに、過去に強烈な差別の歴史がある。
しかし今はそれを乗り越えて平和に暮らしている。
しかし今はそれを乗り越えて平和に暮らしている。
この物語は、人馬型の姫乃ちゃんと竜人型の希ちゃん、そして角人型の羌子ちゃんおよび周囲のクラスメイトたちの日常を描いたゆるふわアニメである!(嘘)
個人的な感想/Bパートににじみ出るディストピア世界
Aパートは、名刺代わりの「百合チュー(女の子同士のキス)」。
Bパートは、しょうもない日常会話に垣間見える、ゾっとする「ディストピア(暗い世界観)」。
Bパートは、しょうもない日常会話に垣間見える、ゾっとする「ディストピア(暗い世界観)」。
わりと暗いアニメです。
雰囲気に流されちゃいけない。
雰囲気に流されちゃいけない。
ちゃんと見れば相当暗いアニメだぞこれ……。
Aパートのいいところ/女の子同士でチューします! それも2回も!
冒頭では、確実に「百合チュー成分」が補給できる。
まずこれだけは言える。出キマシ。開幕キマシ。最高!
まずこれだけは言える。出キマシ。開幕キマシ。最高!
えっちだ……
しかも今ならパンチらも付いてくる!
なんてお得なんだ!!!
ああ!希ちゃん!!
希ちゃんのそのゴミを見るような目、最高です!!!
僕「どうして女の子同士でキスしちゃったんですか? おかしいでしょ?」
姫乃「希ちゃんなら良いかな、って……」
僕「うおおおおおおおおお!!!!!!!! 僕でもいいですかあああああ??????」
(たぶんダメです)
希ちゃんもまんざらでもないご様子www
なんだよ! 両想いかよ! 爆発しろクソが!!!もっとやれ
なんだよ! 両想いかよ! 爆発しろクソが!!!もっとやれ
そして2回目のキス。
本当にありがとうございました。僕は大満足です。
本当にありがとうございました。僕は大満足です。
たまには人馬もいいよね☆
あと委員長わりとすき。
天使特有の羽、天使特有の輪っか、天使特有の髪留め!
ラフィエル! ラフィエルじゃないか! ガヴドロの!
ラフィエル! ラフィエルじゃないか! ガヴドロの!
一緒にサターニャいじりに行こうぜぇ!
Aパートの10分間は色々起きるけど、大したことは無い。
百合キマシってことだ。
百合キマシってことだ。
だが、Aパート存分に楽しんだあと、突然このアニメの暗さを味わうことになるぞ。
Bパートの恐ろしいところ/「思想矯正所行き」とか言う物騒な単語
Aパートで掴みはオーケー。
でも本番はここから。
でも本番はここから。
Bパートは、まず歴史の授業をしている風景から始まるわけですが、その内容が実に物騒。
進化の話、そしてそれに続く歴史の話が実に暗いこと暗いこと。
進化の話、そしてそれに続く歴史の話が実に暗いこと暗いこと。
でもって、先生の視線の先には
謎の監視。
こわっ……
これは思想統制くさい。
「青い制服」って多分、軍隊とか警察関係だよね?
「青い制服」って多分、軍隊とか警察関係だよね?
うわぁ……
先生がおかしなこと言ってないか、チェックしてるわけですよ。
「平等は時に人権や生命より尊いのです」
そう言うしかないね。
これが先生の本心なのかは知らないけど、どちらにせよ強制される時点で不穏な空気。
全体主義の臭いがぷんぷんする。
これが先生の本心なのかは知らないけど、どちらにせよ強制される時点で不穏な空気。
全体主義の臭いがぷんぷんする。
締めは「国歌斉唱」。
う~ん、この。
もう、どうせなら黒板の上にでも「謎の人物」の額縁とか、国旗とかを掲げておけばより不気味な感じが出てたんじゃねえかな。
あと、仲良し3人組がマラソンしながら交わすセリフが物騒だよね。
「形態差別で思想矯正所行きになる」なんてセリフ、女子高生の口から聞いたことないよおじさんはwww
「形態差別で思想矯正所行きになる」なんてセリフ、女子高生の口から聞いたことないよおじさんはwww
冗談にしてもきつすぎる。
「人馬は太ったら、自分でお尻拭けない」とか「羌子はただの寸胴」とか、女子高生の日常系アニメにありがちなギャグというか、笑いも入れながら、それでも拭いきれない「ディストピア感」。それがセントールの悩みだと思う。
思想矯正所があるということは、心の中に自由はないってこと。
差別をなくすために徹底した結果、とんでもない世界になってしまったんだと思う。
差別をなくすために徹底した結果、とんでもない世界になってしまったんだと思う。
もしも「ヒト」がいたらという皮肉/差別なんか無かったのにねえ
ああ、あと授業中の先生の説明なんですけど、これなかなか皮肉なこと言わせてますね作者。
「もしもヒトがいたら~」のくだり。
「もしもヒトがいたら~」のくだり。
せいぜい髪や肌、瞳の色が違うくらいで深刻な差別は発生しなかったでしょう
要は「ヒトが絶滅せず主流になって、ヒト同士の見た目がほとんど変わらない世界になっていたら、我々が不断の努力で無くした差別問題は、最初から無かったんだろうなあ」って話なんですが、リアルな今の世界のありようを知っているわれわれ視聴者としては、苦笑いするしかないですね。
髪の色、肌の色、瞳の色。あちらの世界にすれば、これらはすべて見た目のささいな違いに過ぎない。
でも我々が生きる世界は、セントールの世界よりも些細な違いで差別に満たされているわけです。
皮肉なものですねえ。
蛇足1/姫乃ちゃんの水着回
OPで姫乃(人馬)の水着シーンが一瞬映りますが、戦慄しました。
どんな水着回になるんでしょうかねえ???(興味津々)
どんな水着回になるんでしょうかねえ???(興味津々)
蛇足2/セントールとセイントテール
「セントール」と「セイントテール」って似てるよね!(唐突)
なんか「セントール」って響きに慣れません。日が浅いので当たり前ですが。
どうしても「セイントテール」って言ってしまう……。言い間違えちゃう。つか、言いにくい。
どうしても「セイントテール」って言ってしまう……。言い間違えちゃう。つか、言いにくい。
いやあそれにしてもあの怪盗は僕のとんでもないものを盗んでいきましたよ、ええ。
(変身すると袖なくなっちゃうってところも高ポイント)
(変身すると袖なくなっちゃうってところも高ポイント)
未だに、ポニテ萌えの後遺症に悩まされています。
まとめ
- ただのケモナー御用達アニメかと思ったら、ディストピア世界を描いたSF作品だった。
- どっちかっていうと、希ちゃんのほうがノンケっぽい可愛さがあるから好き。
- そして、姫乃ちゃんが歩くときに「カッポカッポ」音がするの好き。まさに馬。