毎月の通信費を節約したいと思ったとき、考えられるのは「格安スマホ(激安SIM)に乗り換える」という方法です。
しかし、格安スマホに乗り換えると言っても何から始めたらいいのか分からない。
そんな人のために「何から考えたらいいのか」を整理してみました。
1.スマホ選びとMVNO選び
格安スマホに乗り換えるにあたってまず考えなければならないことは2つです。
- スマホをどうするのか。
- MVNO(契約する会社)をどうするのか。
まずこれだけを考えてください。
スマホについては「いま持っているスマホを使う」方法と「新しいスマホを買う」方法があります。
MVNOについては「20社」の中から、プランを選ぶことになります。
ただし、MVNOには大きく分けて「ドコモ系」と「au系」の2種類があり、使うスマホによってどちらのMVNOにすべきか決まってきます。
たとえば「手持ちのスマホ」がドコモで買ったスマホならば「ドコモ系」のMVNOを、auで買ったなら「au系」のMVNOを選ぶことになります。
なので、もしMVNOを20社の中から本当に自由に選びたいのなら「SIMフリースマホ」と呼ばれる「ドコモ系」でも「au系」でも使えるスマホを手に入れておく必要があります。
なお、先にMVNOを決め、その会社が扱っている「格安スマホ」を新たに購入するということも可能です。
使いたいスマホを選んでからMVNOを決めても良いですし、MVNOのプランを選んでからスマホを決めても良いです。
2.キャリアとの解約時期(いつ乗り換えるのか)
スマホとMVNOを決めたら、次に考えなければならないのは「乗り換える時期」です。
出費1:2年縛りの解約違約金
なぜ時期を考えるかというと、たとえばドコモやauなどといま現在2年契約(2年縛り)中の場合、解約すると解約違約金が発生します。
解約違約金は平均的には1万円前後です。
また契約によっては5万円前後の違約金となる場合もあります。
どうせならこの違約金無しに乗り換えるべきですので、2年契約の切れ目となる「更新月」に解約したほうがいでしょう。更新月が何月なのか確認しておきましょう。
もし待てるようなら更新月まで待ってから、解約します。
キャリアと契約している場合は「自動更新」がほとんどなので、「更新月」を普段意識したことが無いかもしれませんが、この「更新月」に解約すれば違約金が発生しません。なので無駄な出費を抑えることができます。
更新月は、各キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のWEBサイトで確認することができます。またショップでも確認することができます。
更新月は必ずチェックしてください。
出費2:端末代金分割払いの残り
また、端末代金(スマホ本体の代金)が支払い済みなのかも確認が必要です。
支払いがまだで、分割して払い続けたいなら支払い終わってから乗り換えましょう。
端末代金が未払いのまま解約した場合は、解約と同時に一括払いすることになります。予想外の出費となる可能性があるので、注意してください。
※「番号休止サービス」を使えばキャリアとの契約を残すことが出来るので、分割払いが継続できます。ただし、事務手数料や保管料などが別途かかります。
3.キャリアのサービスはMVNOでは使えない
キャリア独自のサービスは、MVNOに乗り換えるとすべて利用できなくなります。
もしそれが困る場合はMVNOへの乗り換えはおすすめしません。
使えなくなるサービスの例は以下の通りです。
キャリアメールが使えない
「docomo.ne.jp」・「ezweb.ne.jp」・「softbank.ne.jp」など、キャリア専用のメールアドレスが送受信どちらも使えなくなります。
ネット回線との割引が使えない
もし自宅のインターネット回線の契約が、携帯電話と合わせた「光回線割引」だった場合この割引が適用されなくなります。
キャリア決済が出来なくなる
スマホアプリの課金や利用料などを毎月の通信料に上乗せして支払うことが出来なくなります。口座引き落としなど、別の方法に設定を変更する必要があります。
無料Wi-Fiが使えない
外出先でキャリアが提供するWi-Fiが使えなくなります。
4.電話番号は引き継ぐかどうか
いま使っている「電話番号」は「MNP」という手続きをすれば、乗り換えたあとも引き続き同じ番号を使うことが出来ます。
なので選択肢としては、電話番号を「引き継ぐ」か「引き継がない」か、の二択となります。
引き継ぐなら、キャリアに対して「MNP」手続きを実行して「予約番号」を取得しましょう。
引き継がない場合は、特にやることはありません。
キャリアとの契約を解約すればいまの電話番号は使えなくなり、MVNOと契約した際に新たな電話番号をもらいます。
5.MVNOと契約して開通する
MVNOと契約する方法は大きく分けて2種類あります。
1つは直営店などの「店舗」で契約する方法。
もう1つはAmazonなどの「通販サイト」でSIMカードを購入する方法です。
店舗で契約すると、SIMカードの購入から開通手続きまでをワンストップで完了することが出来るので便利です。
ただし、MVNOの直営店舗はキャリアの店舗数と比べてかなり少ないので、住んでる場所によっては近くに直営店舗が無いかもしれません。
ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店にMVNOのショップが併設されている場合があるので、探してみてください。
一方、通販サイトを利用する場合はSIMカードを購入し、届いたら自分で開通手続きをする必要があります。
送られてきたSIMカードには必ず説明書が同封されています。
説明書を見ながら設定してください。
パソコンを用いる説明がほとんどですが、MVNOによっては電話でサポートしてくれる場合もあります。
開通手続きには、契約者情報として確認が必要になる「氏名」「住所」「クレジットカード情報」が分かるものを手元に用意しておくとスムーズに設定できます。
6.古いスマホからデータを移行
開通手続きが終われば、あとはデータを移行するだけです。
※手持ちのスマホをそのまま使い続ける場合は、データの移行は必要ありません。
- 過去のメール(送信物、受信物)
- 連絡先一覧(メールアドレス、電話番号)
- アプリデータ(LINEなど)
- 写真や動画など
- その他データ
データの移行が終われば、乗り換えは完了です。
早速、格安スマホが使えるようになります。
まとめ
以上が、格安SIMに乗り換えるときに考える6つのことです。
何から始めたらいいのか分からなかった人も、これで全体的な流れが掴めたと思います。
格安SIMに乗り換えるとほとんどの人は通信料が下がります。
乗り換えるなら早いほうがいいので、ぜひ記事を参考に乗り換えてみてください。