格安SIM会社(MVNO)は現在20社以上あり、プランは各社違っています。
最近では月額1,000円以下のサービスまで登場しました。
しかし、格安SIMは安さだけで選んではいけません。
そこで今回は、乗り換えた後で後悔しないための「選び方の基準」をお伝えします。
1.最高速度より「最低速度」をチェック
「とにかく通信速度が速いところを!」と安易に考えがちですが、それよりも大事なのは「最低速度」です。
どの会社も通信時の「最高速度」を強調しています。
しかし重要なのは「最低速度」であって、一瞬で終わってしまうかもしれない「最高速度」に惑わされてはいけません。
「最低速度」=「どこまで下がるのか」が重要なのです。
一般的に、混雑する時間帯には通信速度は落ちます。
混雑する時間というのもだいたい決まっていて、「朝(通勤時)」と「昼(昼食時)」と「夜(夕食時)」です。
この時間帯はどこの会社のどんなプランを使っていても、どうしても通信速度が落ちてしまいます。
この「魔」の時間帯にどれくらいの速度を維持しているか。
混雑時にどれくらい落ち込むのか、これを確認するようにしてください。
基準となるのは「4Mbps」と言われています。
最低限このくらいの速度が出ていればサクサクとした動作でストレスなく利用できるはずです。
逆に「1Mbps」を下回るような状態だと、Webサイトの閲覧さえままならず相当なストレスになることが予想されます。
プランを選ぶときは、「最低速度」という言葉と「Mbps」の前の数字部分に注目してください。
2.「通話料金」を落とすプランがあるか?
格安SIMで割高になるのが「通話料金」です。
この「通話料金」をいかに抑えるかが、格安SIMを格安に使うための秘訣です。
自分から無用な「電話をかけない」ことはもちろんですが、普段から心がけるだけで通話料金は抑えることができます。
たとえばこんな工夫が出来るのでぜひ試してみてください。
- LineやSkypeなどの無料通話アプリを利用する。
- 「5分かけ放題」、「10分かけ放題」などのオプションを使う。
- 各社が提供している無料通話サービスを利用する。
3.「カウントフリー」をフル活用する
MVNOのプランによっては、特定のアプリ(LINE、Twitter、インスタグラム、YouTubeなど)に使った分のデータ通信量が無料という場合があります。
これを「カウントフリー」と言います。
通常のプランで、これらのアプリを使うとデータ通信量を消費してしまうのですが、「カウントフリー」が用意されていればデータ通信量を節約することができます。
ただし、どのアプリがカウントフリーになるかは各社プランによって異なります。
自分がよく使うアプリ(SNS)が分かっていれば、そのアプリの「カウントフリー」が提供されているプランを選ぶというのも一つの手です。
4.通信量の「繰り越し」はできるか?
どこの会社を選んでも、毎月使える通信量は決まっています。
しかし通信量を毎月余している人は多いのではないでしょうか。
この余った分の通信量を翌月に繰り越せるかどうかもプランを選ぶうえで、大事な基準になります。
繰り越しが出来れば、たとえ翌月にデータ通信量が足りなくなっても先月余った分を有効活用することができるので、追加購入しなくて済みます。
5.通信量の「チャージ」は割高じゃないか?
毎月の通信量が大きく増減する人は「追加チャージ」の料金ができるだけ安いところを選びましょう。
毎月使えるデータ通信量は上限が決まっています。
通信量の上限をオーバーすると通信速度が低速になり、もとに戻すには「通信量」を追加で購入しなければなりません。
これを「チャージ」と言いますが、このチャージ料金が割高に設定されていることがほとんどです。
なのでチャージする可能性がある人はチャージ料金のことも考えておかなければ、かえって高額な通信料になってしまいます。
毎月の通信量が一定ではない人は「チャージ」をするといくらかかるのか確認してから契約しましょう。
まとめ
格安SIM(契約するMVNO)を選ぶときに気を付けるポイントを5つ紹介しました。
- 1.最高速度より「最低速度」をチェック
混雑しているときでもストレスなく使えるのか。
- 2.「通話料金」を落とすプランがあるか?
通話料金を抑えるサービスは用意されているか。
- 3.「カウントフリー」をフル活用する
自分がよく使うアプリは無料で使えるか。
- 4.通信量の「繰り越し」はできるか?
通信量の繰り越しはできるのか。条件はあるのか。
- 5.通信量の「チャージ」は割高じゃないか?
定額料金に比べて割高になっていないか。
各社のプラン説明には様々なことが書かれているので、特に初心者はどこから読んだらいいのか分からなくなってしまうのではないでしょうか。
しかし上に挙げた5つの視点を持っていれば大丈夫です。
ついつい「料金」のことばかりに目がいきますが、大事なのはこれら5つのポイントなのでよく確認するようにしましょう。