第8話「勝者と敗者」を視聴した感想を述べます。
今回のあらすじ
第1ラウンドが終わり
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
第2ラウンドが始まった。
<技術>のヴィヴィオを前に、リンネは圧倒される。
試合はヴィヴィオ優勢のまま終了した。
ゴングによって、ヴィヴィオのパンチは寸止めされる。
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
続く第3ラウンドでは<腕力とタフネス>のリンネが猛攻する。
ヴィヴィオは防御ごとなぎ倒されてダウンを取られてしまった。
しかし再び立ち上がり試合は続行する。
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
そして今回最大の見せ場へと突入する。
結果リンネは負け、ヴィヴィオが勝った。
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
個人的な感想
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
ヴィヴィオ勝ったああああああああ!!!!!!!!!!!!
予想外です!!!!!!!!!!!!
やったああああああああ!!!!!
ヴィヴィオの伸びる腕は「フリッカー」
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
ヴィヴィオはフリッカージャブを得意とします。
まずジャブとは、早さを重視した軽いパンチのことです。早く軽く殴ります。
威力は大したことありません。なので決め技としては不十分です。
軽く殴って何をしているかと言うと相手との距離を測っています。
フリッカーはそのジャブの一種です。
ジャブは腕を平行に動かして、見ようによっては機械的な動きをしますが、フリッカーは腕全体をしならせるように使います。
言うなれば、ジャブは「シュッ。シュッ」と当てるのに対し、フリッカーは鞭のように「ペシッ。ペシッ」とあてます。
要するに「フリッカー」は「触覚」です。
強烈なパンチをぶつける前段階として、精度の高い位置情報を取得してると考えてください。
ジャブ(フリッカー)は地味な技ですが、相手にじわじわダメージを与えることもできます。
嫌がらせの意味も込めて殴ってると思ってください。
リバーブロー
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
別名、レバーブロー。
レバー=肝臓を体の外側からぶん殴る技。
ボディを殴るより、内臓を殴ってる感じです。
内臓を殴れば、そこに集中している神経をパンチできます。
そうすることで、より相手に重いダメージを与えることができます。
「呼吸困難になあれ☆」と願いながらパンチしてます。
軸の左足を破壊する
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
ミウラの肋骨をバッキバキにしたリンネちゃんにとって、ヴィヴィオのしなやかに伸びる御御足(膝)をぶっ壊すことくらい余裕です。朝飯前です。
「立ち技」が基本のウィンターカップですから、軸足を潰して立っていられなくしてやればこっちの勝ちです。(リンネちゃん談)
メイン盾ごとなぎ倒す
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
力こそパワー。
固いバリアで攻撃が届かないならバリアごと吹っ飛ばすまで。
圧倒的な火力の前に非力な盾など役に立ちません。盾ごとぶっ倒します。
スイッチ
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
右利きの構え(スタイル)と左利きの構え(スタイル)を入れ替えること。
ここまで右利きスタイルで戦っていましたが、サウスポースタイルに切り替えました。
ヴィヴィオにとっては故障した左足を下げて守りつつ、自分の右手とリンネの距離を詰めるというメリットがあります。
サウスポースタイルの対策をしていなかった(軽視していた)リンネにとっては、これまでの距離感が狂うので不利になります。
アクセルスマッシュ
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
ざっくりいうと、右アッパーのこと。
魔力を拳に全フリしているので超強い。
ガゼルパンチ
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
「屈んで伸びる」と同時に「アッパー」です。
屈む分全身のバネを使って思いっきり殴る。
飛び上がるように殴る。とても痛い。
デンプシーロール
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
早すぎてよく見えない。
が、要するにタコ殴り。
無限コンボ入った。アクセルスマッシュインフィニティ。
左右にテンポよく高速に揺れながら
「屈んで、タメて、パンチ」
「屈んで、タメて、パンチ」を繰り返します。
卓球娘の由良木が激しく揺れながら、競女式乳催眠をかけてるとでも思ってください。
大体あってる。
屈む姿勢がパンチを避ける姿勢にもなるので一石二鳥の攻撃です。
テンプル(急所)
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
テンプル=こめかみ。
要するにこめかみをぶん殴ること。
狙いはその先。こめかみの向こう。つまり脳。
脳をぶん殴るパンチ。それがテンプル。相手は吐く。
(引用:http://anicobin.ldblog.jp/archives/50042642.html)
リンネは負けた。ヴィヴィオは勝った。
(引用:http://ponpokonwes.blog.jp/archives/67417122.html)
「なのは」や「フェイト」を一切出さない。
写真でさえ出さない。好感持ったね。VVSTはスピンオフどころか別作品扱いなのだと悟った。
さて、それは置いといて。
どうして勝者と敗者が生まれたのか考えてみたいと思います。
原作(漫画版)としての漫画を読んでないので考察には限界がありますが、アニメの中で何となく想像できる範囲で考えます。
ネット上で色んな人が色んな見解を出しているので、いくつか参考にしつつ一番自分のなかでしっくりくる見解を述べます。
なぜリンネは負けたのか
敗因は「耐えた」ことです。
持ち前のタフネスをフル活用して「反撃」に出ればよかったのだと思います。
防御を多少捨ててでも反撃に出れば、ヴィヴィオを倒せたかもしれません。
ダメだったとしても相討ちくらいにはできたはずです。
ヴィヴィオのパンチを顔で受け止めても平気なんですから、頑丈さ(タフネス)をそういう方向で活かすべきでした。
あの局面で反撃に出れば確かにたくさんパンチが当たったかもしれません。
負けるリスクが高まったかもしれません。
でもタフネスがあるのですから何とか持ちこたえたのではないでしょうか。
リンネは一発当てればいい。腕力強いですからね。
これは非常に強いアドバンテージです。リンネはやっぱり才能の人です。
でもリンネはそうせず、耐える一辺倒でした。
ヴィヴィオだって本気です。防御を捨てて攻撃に集中してました。
リンネが攻勢に出ていれば一撃で倒せたかもしれません。
しかし、リンネは耐えるだけでした。
たとえ一瞬だったとしてもヴィヴィオのパンチがリンネの防御を凌駕しました。
だからリンネは倒されてしまいました。
なぜヴィヴィオが勝ったのか。
何重にも対策していたことです。
対応策をたくさん持っていたということですね。
まあ、なぜ勝ったかというよりリンネの敗北の裏返しとしての勝利ですかね。
ヤン提督も言ってたじゃないですか。「ヘマ少ないほうが勝つよ」って。
ジルコーチの言う通り、またヴィヴィオの独白の通り、彼女自身はそれだけで通用する何かを持っていません。リンネのように腕力で一点突破できません。
だから勝因はこれだ、強みはこれだ、という強いアドバンテージ(身体能力的な。天性の才能としての強み)を最初から持っていたわけではありません。
パンチもキックもタフネスも上には上がいます。
でも常に不足している状態にあったからこそ、常に危機感をもって「この状態になったらこれ」、「こうなったらこれ」といつでも出せるように、いくつも引き出しを持っていた、持てる努力をしてきたということでしょう。
リンネの敗因にもなるかもしれませんが、結局のところリンネとジルは「最後は火力で押し切る」ということを念頭に戦っていたので、小技を駆使することが出来なかった。そういう芸当、技量でヴィヴィオに劣ったのだと思います。
一方のヴィヴィオは腹パンされても、足破壊されても、ガードごとぶっ飛ばされても、次につながるように攻撃を止めなかった。諦めなかった。
その象徴とも言えるのがサウスポースイッチでしょう。
状況に応じて、ベースとなるスタイルすら変えることが出来る。
これが最終的な勝利につながったと思います。
あとすごく個人的な感想ですが「諦めない」という部分に成長を感じました。
たしか初登場となったStSにおけるヴィヴィオは、最終局面で諦めたキャラだったと記憶しています。
「ああ、ママ達(なのはやフェイト)には劣るな。これからママ達を見習って成長してほしいな」と強く願った記憶があります。
でも今回のこの「諦めない姿勢」=「状況に応じて次々と戦いを変化させていく」部分に、ヴィヴィオの成長を感じました。
やるじゃん! ヴィヴィオ!
リンネへ
リンネがヴィヴィオ評の述べた場面で、自分が持って無いものを列挙しています。
- エリート公務員の親
- 名門校に通う
- たくさんの優しい大人達
- 帰れる家
- 友達
でもこれってリンネが気づいていないだけで、リンネだって持ってると思うんですよね。
おじいちゃんに出会えましたし、名家に引き取ってもらえましたし、色々あったけどそれでも名門校に通っていますし。
また、優しいかどうかは知りませんがジルだってよき理解者と考えられますし。
周りに悪人ばかりいる感じではないんじゃないかと。帰れる家だってあるじゃないですか。
で、大親友フーカだっている。
先取りすれば、これからはヴィヴィオとかも加わることでしょう。
気付いてほしいなあ。
気付かせてあげてほしいなあ。
逆に、ヴィヴィオだって最初から持ってたわけじゃない。
親も家も友達もいなかった。むしろ不幸度合いはヴィヴィオの方が上かもしれない。
そんなヴィヴィオがいま幸せな状態なのだから、リンネだって幸せになれる。
まとめ
(引用:http://ponpokonwes.blog.jp/archives/67417122.html)
こんな魔法少女があるかよ!?
(引用:http://ponpokonwes.blog.jp/archives/67417122.html)
「私は......弱い......。」(´;ω;`)ブワッ
気分も沈んで、胸までしぼんでしまったリンネちゃん。尊い。
声もあの頃のよう。可愛い声に戻った。まじかわ。
ジルコーチにはもはや救えない。
このまま再起不能になる。
だから、早くフーカに救済してもらいたい。
もしかするとフーカとリンネの直接対決はどうでもいいのかもしれない。
リンネを倒す役割は、前作主人公の名にかけてヴィヴィオがやってくれた。
あとは救い。これを担えるのはフーカしかいない。
前回のお話
次回のお話
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全話感想を書いているので良かったら読んでください。