会社を辞めたら次の3つのことをやります。
結論
1.国民健康保険に切り替えること。(退職から2週間以内)
2.国民年金に切り替えること。(退職から2週間以内)
3.失業手当の申請すること。(退職から1年以内)
【2016/12/09更新】
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【究極の結論】難しいことは分からん。とにかくどうすりゃいいんだ?
下に書いてあるとおり「用意するもの」に挙げた8点セットを握りしめて最寄りの役所とハローワークに行ってください。
詳しいことは職員が全部教えてくれます。
そのための職員がいるんです。ぜんぶ聞いてください。
ぜんぶ教えてくれます。
用意するもの
1.マイナンバー通知カード(個人番号カード)
2.本人証明書類(運転免許証やパスポート等)
3.健康保険・厚生年金保険脱退証明書(会社から入手した資格喪失証明書)
4.預金通帳と銀行届出印(キャッシュカード1枚あればOKの場合もあり)
5.年金手帳(基礎年金番号が分かれば手帳持ってなくてもよい)
6.離職票(書式「1」と書式「2」どちらも必要)
7.本人写真2枚(縦3㎝/横2.5㎝)
8.源泉徴収票と給与明細書(最後の給料を証明できる書類)
もう少し詳しく説明するよ
究極の結論はすでに述べた通り。これ以降の説明を読むのが面倒な人は、必要な書類等を全部持って、役所とハロワをハシゴすれば1日ですべて終わります。
ここからはもう少し知ったうえで手続きしたい人向けの説明になります。
大体、役所の人も同じような説明をしてくれると思います。
(だから、1回聞けばいいやって人はこの場で説明を読むまでもなく、役所の人から直接説明を受けてください)
レッスン1 国民健康保険(退職から2週間以内に手続きすること)
会社員の場合は「健康保険」に入っているはずです。
しかし、退職した後は「健康保険」の加入資格を喪失するので「国民健康保険」に入らなければなりません(切り替える)。
恐らく、退職するときに「保険証」を会社に返しているのではないでしょうか?
なのできちんと切り替えをやっておかないと無保険状態になってしまいます。
もし運悪く病院にかかることになると全額負担する場合があり、不利益を被ります。
「俺はどうなっても構わねえ!」という人のことは知ったこっちゃないのですが、
あなたがもしチキンハートなら潔く役所に申し出て、国民健康保険に切り替えておきましょう。
手順
- 役所の担当者のところに行きます。(たいてい保険課とか保険係とかいう窓口だと思われます)
- 失業(退職)に伴い、国民健康保険に切り替えたい旨、伝えます。
- 「用意するもの」で述べた書類の中で1~4を提出します。(必要に応じて源泉徴収票。後述)
- 手続き完了
※次の日には手続きしてくれるそうです(札幌市の場合)。
※国民健康保険の「保険証」は、遅くとも1週間以内には本人に郵送されます。
アドバイス:継続と切り替えで安いほうを選ぶことができる!
「切り替えろ!」とここまで述べてきましたが、実は「切り替える」という選択肢以外にも2つ方法があります。
ひとつは「任意継続」という方法です。
この「継続」を選ぶと、これまで払ってきた保険料の2倍払えば切り替えずに「継続」となります。
(つまり、これまで会社が負担していた分を全部自分で払うことになるから2倍になる)
※ただし、継続できるのは2年までです。
ということは、結局2年後には切り替えることになるのですが「継続」したほうが2年間は保険料が安くなる場合があります。
だから「継続」という選択肢があることも頭に入れておきましょう。
塵も積もれば山となると言いますので、「切り替え」と「継続」を比較して安い保険料のほうを選ぶと良いと思います。
※切り替えるかどうかは選択してよいので、グレーゾーンでも何でもありません。
安心してください。僕も役所のおねえさん(おばさん)にそう言われました。
そして最後の手段として「被扶養に入る」という方法があります。
つまりこれは奥さんとか旦那さんとか、家族の中に会社員がいれば、その人の扶養の範囲内として保険に入っちゃうという方法です。
これならタダで済みますので。
もしそれが可能ならそちらの手続きをしましょう。
(扶養家族の増員に関しては、その方の会社内部の手続きによるので総務部などに問い合わせてください)
「国民健康保険」と「継続」どっちが保険料安い?
もともと入っていた健康保険にもよりますし、自治体によって計算式も異なるので一概には言えませんが、普通は「継続」のほうが安くなる場合が多いようです。
だから下手に切り替えると痛い目に遭います。
役所の人に言えば「もし国民保険ならいくらいくら」と試算もしてくれるようです。
優しいですね。
なので、そこで出た「試算結果(国民健康保険料)」と「これまで払ってきた保険料の2倍値(継続)」を比べて、安いほうを選べばOKってことですね。
試算してもらう場合には、去年1年間(1月1日~12月31日)の収入の状況(いわゆる年収)が分からないと計算できません。
「用意するもの」の「8」に挙げた「源泉徴収票と給与明細書(最後の給料)」を持っていくとよいでしょう。
僕の場合は試算の結果、なんと珍しいことに「国民健康保険に切り替えたほうがお得」ということが判明しました。ということで、僕は切り替えました!
いつまでに切り替えればいい?
だいたい退職から2週間以内です。早めに手続きしましょう。
(正確に言うと、保険喪失日以降14日以内)
レッスン2 国民年金(退職から2週間以内に手続きすること)
会社員だと普通は「厚生年金」の保険料を払っていると思います。これも切り替えが必要です。
こちらは国保と違って「継続」という考え方はないので、一律で切り替えが必要となります。
切り替えた場合の保険料は、あらかじめ決まっています。
例えば、札幌市の場合は「16,260円(平成28年度)」です。
自分が住んでいる市区町村の保険料を確認しましょう。
(役所の職員に聞けばすぐ教えてくれます)
手順
- 役所の担当者のところに行きます。(年金課とか年金係とかいう窓口だと思います)
- 失業(退職)に伴い、国民年金に切り替えたい旨、伝えます。
- 「用意するもの」で述べた書類の中で1と4と7と8以外を提出します。
- 手続き完了
いつまでに切り替えればいい?
国民健康保険と同じで、退職から2週間以内です。
(保険喪失日以降14日以内)
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捕捉:国民年金保険料をタダにする方法
国民年金はは「特例」という制度があります。
これは国民健康保険にはない仕組みです。
これはいったい何かというと、
「あらかじめ設定されているいくつかの条件をクリアすると保険料が免除されますよ」
というしくみです。
僕は「失業による特例」の申請をおすすめします。
要するに「失業したので払えません><」ということですね。
まずは「国民年金保険料免除・納付猶予申請書(以下、画像あり)」という書類を役所で入手してください。
あとは役所の人に教えてもらいながら必要事項を記入し、日本年金機構に提出してもらいます(役所の人が代わりに出してくれます)。
そうすると「特例認定(失業)」が適用され、保険料が全額免除(あるいは一部免除)されます。
※保険料がどのくらい免除になるかは、年金機構の審査次第です。
でも書式に間違いが無ければ「全額免除」になる場合が多いそうです。
▼国民年金保険料免除・納付猶予申請書(まずこれを入手して、記入)
上の申請書に加えて、「離職票のコピー」を添付する必要があります。
離職票は会社の総務部などで処理が必要になるものなので、退職する際に「離職票がほしい」という意思を伝えておきましょう。
離職票は2種類あります。(以下画像あり)
役所の人に聞いたところ、提出するコピーはどちらか1枚で良いそうです。
(A4サイズで収まるという意味で、僕の場合は「離職票1」のほうを提出しました)
▼雇用保険被保険者離職票ー1(白黒の印刷/ちょっと厚めの紙質)
▼雇用保険被保険者離職票ー2(緑色の印刷/うすっぺらい紙質)
レッスン3 失業保険(退職から1年以内)
雇用保険の基本手当が、いわゆる「失業手当」ってやつです。
申請するともらえます。
建前
申請するともらえると上に書きましたが、そういう言い方を窓口ですると、すごく嫌な顔をされます。
建前としては、失業手当は「再就職する気のあるやつ」に対して「就職口が決まるまでの優しい気持ち」だからです。
だから「あー、失業したわー。金よこせやー」ってスタンスで行くと嫌われます。
僕もそこまで横柄な態度ではありませんでしたが、それでも建前の話をされ、かなり釘を刺されました。
すげえ厳しいから、そこんとこ気を付けなはれや!
手順
- ハローワークに行きます。(雇用保険関連の窓口)
- 失業(退職)に伴い、求職者給付と求職申し込みしたい旨、伝えます。(カネのことだけじゃなく、求職のことにも触れるのがポイント)
- 「用意するもの」で述べた書類の中で1と3、5、8以外を提出します。
- 手続き完了
※ハローワークは自分の住んでいる地域のハローワークに行ってください。住んでいる地域によって管轄が違います。管轄が違うハローワークでは手続きできません。また、出先機関でも手続きできません。
いつまでに切り替えればいい?
退職から1年以内です。
離職票は2週間後からは無くても申請可能
離職票は、原則自分で入手します。会社側にも渡す義務があるので拒めません。(担当者のおっさんがそう言ってた)
ただし、渋ってるとか、とろくさいとか、そういう事情があれば14日後(2週間後)からは「仮決定」という措置が取られるそうです。
なので、失業手当の申請で「離職票」が絶対手元になければいけないということではないようです。
※ただし、国民年金保険料の免除申請をする際に「離職票のコピー」が必要なので、出来るだけ早い段階で手に入れる必要があります。
コラム
★優しい担当者ランキング(独断と偏見)★
1位 国民健康保険の窓口のおねえさん(おばさん)
試算とか色々分かりやすく説明してくれた。
2位 国民年金の窓口のおねえさん(おばさん)
1位には及ばないけど、一応説明してくれた。
でもどこか冷笑的。つらたん。
3位 ハローワークのおにいさん(おじさん)
「失業給付はただ単にカネくれるしくみじゃねーぞ? わかってんのか無職? あ゛?」って感じの威圧的な印象。
役人はクソ。感じ悪し! 僕が政権取ったら猟官制でクビ。
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